再出題ランキング(理論)¶
R04以降、電験三種理論の約80%が過去問の再出題。 このページは「出やすい問題」を優先的に対策するための攻略地図。
なぜ再出題が重要か¶
令和4年(2022年)以降、電験三種は試験制度改定により年2回実施となった。出題問題のストックが限られる中、過去問の再利用率が急上昇し、現在は約80%の問題が既出問題と同じ構造・数値設定で出題される。 つまり「過去問を完璧に解ける」状態にすることが、最短合格への最強の戦略となる。再出題頻度の高いテーマから優先的に対策することで、限られた勉強時間を最大限に活用できる。
再出題頻度 TOP50¶
集計基準: H18〜R07上期(約20年分)の全出題テーマを横断集計。 出題回数 = 同一または実質同一の問題構造が出た年度の数。 難易度は最頻出レベルを記載。
| 順位 | テーマ | 出題回数 | 難易度 | 関連テーマ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 直流回路(キルヒホッフ・テブナン等価) | 20回以上 | ★★☆ | 直流回路 |
| 2 | 平行平板コンデンサの電界・静電容量・エネルギー | 18回以上 | ★★☆ | コンデンサ |
| 3 | 過渡現象(RC直列回路・時定数) | 18回以上 | ★★☆ | 過渡現象 |
| 4 | RLC直列共振回路(共振周波数・Q値) | 17回以上 | ★★☆ | RLC回路 |
| 5 | 三相交流(Y/Δ変換・消費電力) | 17回以上 | ★★☆ | 三相交流 |
| 6 | 半導体の種類と特徴(ダイオード・FET・トランジスタ) | 17回以上 | ★☆☆ | 半導体 |
| 7 | 直流回路(抵抗の消費電力計算) | 16回以上 | ★★☆ | 直流回路 |
| 8 | 電気計器の動作原理・記号(JIS規格) | 15回以上 | ★☆☆ | 計器の原理 |
| 9 | 誘電体挿入コンデンサの特性変化 | 14回以上 | ★★☆ | コンデンサ |
| 10 | 過渡現象(RL直列回路) | 14回以上 | ★★☆ | 過渡現象 |
| 11 | クーロンの法則・点電荷に働く力 | 13回以上 | ★★☆ | 静電気 |
| 12 | 電流計・電圧計の内部抵抗と測定誤差 | 13回以上 | ★★☆ | 計器の原理 |
| 13 | 電磁誘導・誘導起電力(ファラデー則) | 13回以上 | ★★☆ | 電磁力 |
| 14 | 環状鉄心の磁気回路(磁束・起磁力計算) | 13回以上 | ★★☆ | 磁気回路 |
| 15 | トランジスタ増幅回路(エミッタ接地・h定数) | 13回以上 | ★★★ | トランジスタ・FET |
| 16 | 分流器・倍率器による計器の測定範囲拡大 | 12回以上 | ★★☆ | 計器の原理 |
| 17 | 直流回路(未知抵抗値の導出) | 12回以上 | ★★☆ | 直流回路 |
| 18 | RLC並列共振回路の特性 | 12回以上 | ★★☆ | RLC回路 |
| 19 | コンデンサの直並列合成静電容量 | 12回以上 | ★★☆ | コンデンサ |
| 20 | 三相交流(線電流と消費電力・Δ結線) | 12回以上 | ★★☆ | 三相交流 |
| 21 | 平行導体間の電磁力(アンペアの法則) | 11回以上 | ★★☆ | 電磁力 |
| 22 | 自己・相互インダクタンス(コイルの巻数関係) | 11回以上 | ★★☆ | インダクタンス |
| 23 | 交流回路基礎(インピーダンス・電流・電力計算) | 11回以上 | ★★☆ | 交流回路基礎 |
| 24 | 磁性体のB-H曲線・ヒステリシス特性 | 11回以上 | ★★☆ | 磁気回路 |
| 25 | 演算増幅器(反転・非反転増幅回路) | 10回以上 | ★★☆ | オペアンプ |
| 26 | 電気力線の性質・特徴 | 10回以上 | ★☆☆ | 静電気 |
| 27 | FETの動作原理・種類と特徴 | 10回以上 | ★☆☆ | 半導体 |
| 28 | ひずみ波交流の電力・実効値 | 10回以上 | ★★★ | 交流電力 |
| 29 | 交流電力(有効・無効・皮相電力・力率) | 10回以上 | ★★☆ | 交流電力 |
| 30 | 電子の運動(ローレンツ力・電場中の放物線運動) | 10回以上 | ★★☆ | 半導体 |
| 31 | ホイートストンブリッジの平衡条件 | 9回以上 | ★★☆ | ブリッジ回路 |
| 32 | 2コンデンサの直並列接続と電荷移動 | 9回以上 | ★★☆ | コンデンサ |
| 33 | FETを用いた増幅回路(ソース接地・動作点計算) | 9回以上 | ★★★ | トランジスタ・FET |
| 34 | 直流回路(2電源回路の消費電力) | 9回以上 | ★★☆ | 直流回路 |
| 35 | RLC直列回路の過渡現象(素子短絡時) | 9回以上 | ★★★ | 過渡現象 |
| 36 | 三相交流(Y結線平衡三相回路の線電流・電力) | 9回以上 | ★★☆ | 三相交流 |
| 37 | PN接合ダイオードの特性・応用 | 9回以上 | ★☆☆ | 半導体 |
| 38 | 交流電力の力率改善(進相コンデンサ) | 8回以上 | ★★★ | 交流電力 |
| 39 | 電磁力(ビオ・サバールの法則による磁界計算) | 8回以上 | ★★★ | 電磁力 |
| 40 | 演算増幅器(積分・微分・シュミットトリガ等) | 8回以上 | ★★★ | オペアンプ |
| 41 | 交流回路基礎(正弦波の瞬時値・実効値・最大値) | 8回以上 | ★☆☆ | 交流回路基礎 |
| 42 | コンデンサ内の電位分布(誘電体挿入時) | 8回以上 | ★★☆ | コンデンサ |
| 43 | 帯電した導体球に働くクーロン力 | 8回以上 | ★★☆ | 静電気 |
| 44 | 過渡現象(RC回路のスイッチ切換) | 8回以上 | ★★☆ | 過渡現象 |
| 45 | 環状鉄心の空隙を持つ磁気回路 | 8回以上 | ★★☆ | 磁気回路 |
| 46 | 直流回路(最大電力定理) | 8回以上 | ★★☆ | 直流回路 |
| 47 | トランジスタ発振回路(コルピッツ・ハートレー等) | 7回以上 | ★★★ | トランジスタ・FET |
| 48 | ホール素子の動作原理 | 7回以上 | ★☆☆ | 半導体 |
| 49 | コレクタ接地(エミッタフォロワ)回路の特性 | 7回以上 | ★★☆ | トランジスタ・FET |
| 50 | 磁界・磁束に関する基本単位・関係式 | 7回以上 | ★☆☆ | 磁気回路 |
テーマ別 再出題分析¶
直流回路(毎年2〜3問・最重要)¶
直流回路は全年度を通じて必ず複数問出題される最頻出テーマ。 キルヒホッフの法則、テブナン等価回路、最大電力定理、抵抗の消費電力が繰り返し出る。
| 出題内容 | 主な出題年度 |
|---|---|
| キルヒホッフ・テブナン等価による電流計算 | H18〜R07全年度 |
| 抵抗の消費電力(直並列) | H18, H19, H20, H21, H22, H23, H25, H26, H27, R02, R03, R04上, R05上, R06上, R07上 |
| 未知抵抗値の導出 | H22, H25, H27, R04上, R04下, R05下, R06下, R07上 |
| 最大電力定理 | H20, R03, R06上 |
コンデンサ(毎年2〜3問・最重要)¶
静電容量・電界・エネルギーの三点セットが毎年確実に出る。 誘電体を挿入したときの変化、直並列合成が特に高頻度。
| 出題内容 | 主な出題年度 |
|---|---|
| 平行平板コンデンサの電界・静電容量・エネルギー | H18〜R07ほぼ全年度 |
| 誘電体挿入時の特性変化 | H18, H19, H21, H25, H26, H27, H30, R03, R04上, R05上, R05下 |
| 直並列合成静電容量 | H21, H24, H27, R04下, R05下, R06上 |
| 2コンデンサの接続と電荷移動 | H28, R04上, R04下 |
過渡現象(ほぼ毎年問10固定)¶
問10は過渡現象が定番ポジション。RC直列・RL直列・RLC直列の3パターンを網羅すること。
| 出題内容 | 主な出題年度 |
|---|---|
| RC直列回路の時定数・充放電 | H18, H20, H25, H26, H27, H28, H30, R01, R05下, R06下 |
| RL直列回路の過渡現象 | H19, H21, H23, H29, R03 |
| RLC直列回路のバイパス時の変化 | R04下, R04上? , R06上, R07上 |
RLC回路(毎年1〜2問)¶
共振周波数(f₀=1/2π√LC)とQ値の計算は必須。直列・並列の違いを明確に。
| 出題内容 | 主な出題年度 |
|---|---|
| RLC直列共振・Q値 | H18, H19, H20, H21, H22, H23, H25, H26, R04上, R05上, R05下 |
| RLC並列共振 | H18, H22, H23, H28, H29, H30, R02, R03 |
三相交流(ほぼ毎年問15固定)¶
Y/Δ変換と消費電力計算は確実に得点源にできる。
| 出題内容 | 主な出題年度 |
|---|---|
| Y/Δ変換・消費電力 | H18〜R07ほぼ全年度 |
| 力率改善コンデンサを接続した回路 | H22, H25, H29 |
| 二電力計法 | R02, R05上 |
受験戦略への応用¶
Step1: TOP10を完璧に仕上げる(最優先) 直流回路・コンデンサ・過渡現象・RLC・三相交流・半導体の6テーマで毎回10問前後確実に出る。まずここを完璧にすることで合格ラインの6割は見えてくる。
Step2: TOP11〜30で得点幅を広げる 計器・電磁力・磁気回路・トランジスタ・オペアンプ・ひずみ波交流は2〜3年に1回の安定頻度。過去問5年分の反復で対応できる。
Step3: R04以降の問題を優先的に解く 再出題率80%の現状から、R04〜R07の14回分(上下期)の問題を完全制覇することが最短合格ルート。同じ問題が形を変えて繰り返し出る。
Step4: 過去問は「テーマ別」に解く 年度別ではなく、by-year.mdのテーマ列や本ランキングを使って「コンデンサ問題だけを20年分解く」形式が効果的。パターン認識が速く身につく。
重要な注意点: 再出題といっても数値や選択肢の表現は変わる。「答えを覚える」のではなく「解法の型を理解する」ことが本質。フェインマンセッション(/フェインマン [テーマ])で理解を確認すること。
データ出典: by-year.md の全年度データをもとに集計 | 集計日: 2026-03-30