🔋 コンデンサ¶
電荷を蓄える受動素子。直流は通さず、交流は通す。静電容量・エネルギー・直並列合成が頻出。
🧠 原理(なぜ起きるか)¶
- コンデンサは電荷を溜める水槽。容量 \(C\) [F] が水槽のサイズ、電圧 \(V\) [V] が水位、電荷 \(Q\) [C] が溜まった水の量。
- エネルギーは電界に蓄えられる(電池は化学エネルギー、コンデンサは電界エネルギー)。電流が切れた後も電界が残る。
- 直流は定常状態で電流ゼロ(水槽が満杯になると水が流れなくなる)。
5秒で思い出す
水槽に水を溜めるイメージ。大きな水槽(C大)は同じ水量でも水位(V)が低い。 エネルギーは「水の重み × 水位 ÷ 2 」= \(\frac{1}{2}CV^2\)
📐 公式(どう計算するか)¶
レイヤーA:基本概念¶
| 公式 | 意味(日本語) | 使える条件 | 使えない条件 |
|---|---|---|---|
| \(C = \dfrac{Q}{V}\) | 静電容量の定義。1Vかけたとき溜まるクーロン数 | 常に成立 | — |
| \(C = \varepsilon_0 \varepsilon_r \dfrac{S}{d}\) | 平行平板コンデンサの容量。面積大・間隔小・誘電率大で容量増 | 平行平板かつ均一電界 | 不均一電界・球形など |
| \(W = \dfrac{1}{2}CV^2\) | 蓄積エネルギー(V基準) | 常に成立 | — |
| \(W = \dfrac{Q^2}{2C}\) | 蓄積エネルギー(Q基準) | 常に成立 | — |
| \(W = \dfrac{QV}{2}\) | 蓄積エネルギー(QとV基準) | 常に成立 | — |
レイヤーB:応用変換¶
| 公式/手法 | 意味 | 使える条件 | 使えない条件 |
|---|---|---|---|
| \(\dfrac{1}{C} = \dfrac{1}{C_1} + \dfrac{1}{C_2}\) | 直列合成(抵抗の並列計算と同じ式形) | 直列接続 | — |
| \(C = C_1 + C_2\) | 並列合成(抵抗の直列計算と同じ式形) | 並列接続 | — |
| 直列のとき \(Q_1 = Q_2 = Q\) | 直列接続では各コンデンサの電荷が等しい(電荷保存) | 直列接続・初期電荷ゼロ | 初期電荷あり・並列接続 |
| \(V = V_1 + V_2\) | 直列のとき電圧が分担される | 直列接続 | — |
📊 比較表¶
1. 直列 vs 並列(容量・電荷・電圧の分配)¶
| 項目 | 直列接続 | 並列接続 |
|---|---|---|
| 合成容量 | 小さくなる(\(1/C = 1/C_1 + 1/C_2\)) | 大きくなる(\(C = C_1 + C_2\)) |
| 各コンデンサの電荷 \(Q\) | 等しい(電荷保存) | 異なる(\(Q_i = C_i V\)) |
| 各コンデンサの電圧 \(V\) | 異なる(\(V_i = Q/C_i\)) | 等しい(並列は同電圧) |
2. コンデンサ vs 抵抗の直並列計算(逆転関係に注意)¶
| 接続 | 抵抗の合成 | コンデンサの合成 |
|---|---|---|
| 直列 | \(R = R_1 + R_2\)(足し算) | \(1/C = 1/C_1 + 1/C_2\)(逆数の和) |
| 並列 | \(1/R = 1/R_1 + 1/R_2\)(逆数の和) | \(C = C_1 + C_2\)(足し算) |
3. 誘電体あり vs なし¶
| 項目 | 誘電体なし(真空) | 誘電体あり(比誘電率 \(\varepsilon_r\)) |
|---|---|---|
| 誘電率 | \(\varepsilon_0 = 8.85 \times 10^{-12}\) F/m | \(\varepsilon_0 \varepsilon_r\) |
| 静電容量 | \(C_0 = \varepsilon_0 S/d\) | \(C = \varepsilon_r C_0\)(\(\varepsilon_r\) 倍に増加) |
| 電界強度 \(E\) | 高い | 低い(分極による打ち消し) |
誘電体挿入後の変化:定電圧 vs 定電荷の使い分け
誘電体を挿入したとき「何が変わり何が変わらないか」は接続状態によって全く異なる。これが最頻出の引っかけポイント。
| 状態 | 固定されるもの | 変化するもの |
|---|---|---|
| 電源につないだまま(定電圧) | 電圧 \(V\)(電源が維持) | \(Q = CV\) なので \(Q\) が \(\varepsilon_r\) 倍に増加 |
| 電源を切り離した後(定電荷) | 電荷 \(Q\)(逃げ場なし) | \(V = Q/C\) なので \(V\) が \(1/\varepsilon_r\) 倍に減少 |
定電圧の場合(電源接続中に挿入):
エネルギーは \(\varepsilon_r\) 倍に増える(電源から電荷が供給されるため)。
定電荷の場合(電源切り離し後に挿入):
エネルギーは \(1/\varepsilon_r\) 倍に減る(誘電分極に仕事が使われるため)。
試験での読み取りポイント: 問題文に「電源に接続したまま」「スイッチを閉じたまま」とあれば==定電圧==。「電源から切り離した」「スイッチを開いてから」とあれば==定電荷==。
4. 2種類の誘電体を挿入したコンデンサ¶
誘電体の挿入パターン:縦入れ vs 横入れ
平行平板コンデンサに異なる誘電体を入れる場合、2通りの配置が出題される。
パターン①:極板に垂直(厚さ方向に積層)= コンデンサの直列接続
極板間距離 \(d\) を \(d_1\)(比誘電率 \(\varepsilon_{r1}\))と \(d_2\)(比誘電率 \(\varepsilon_{r2}\))に分割:
- 各層の電荷 \(Q\) は等しい(直列なので)
- 電界は誘電率に反比例:\(E_1 = \dfrac{\sigma}{\varepsilon_0 \varepsilon_{r1}}\)、\(E_2 = \dfrac{\sigma}{\varepsilon_0 \varepsilon_{r2}}\)(\(\sigma\) は面電荷密度)
パターン②:極板に平行(面積方向に分割)= コンデンサの並列接続
極板面積 \(S\) を \(S_1\) と \(S_2\) に分割:
- 各領域の電圧 \(V\) は等しい(並列なので)
- 電界も等しい:\(E_1 = E_2 = V/d\)
見分け方
問題の図で「誘電体が上下に積み重なっている」→ 直列(\(1/C\) の足し算)。「誘電体が左右に並んでいる」→ 並列(\(C\) の足し算)。
5. 導体板(金属板)を挿入したコンデンサ¶
導体板挿入:実効的な極板間距離が縮まる
厚さ \(t\) の導体板(金属板)を挿入すると、その部分の電位差はゼロになる(導体内部は等電位)。
よって容量は増加する(\(d - t < d\) なので)。
複数枚の金属板(H18問17 タイプ): 極板間に \(n\) 枚の金属板(厚さ \(t\))を等間隔で挿入した場合、コンデンサが \((n+1)\) 個直列接続したものと等価になる。
各コンデンサの間隔を \(d'\) とすると合成容量:
物理的直感: 導体板は「コンデンサを複数個直列に分割する仕切り」ではなく、「間隔を縮めた別のコンデンサを追加する」イメージ。金属板が増えるほど容量は大きくなる。
🕳️ よくある勘違いTOP3¶
❌ 1:コンデンサの直列・並列計算が抵抗と同じだと思いがち
✅ 実際は逆転する。直列のとき合成容量は「逆数の和」(小さくなる)、並列のとき「足し算」(大きくなる)。 抵抗と逆と覚えると混乱するので、「直列は狭くなるから容量小→逆数」と物理で覚える。
❌ 2:直列接続でコンデンサごとに電荷 \(Q\) が違うと思いがち
✅ 実際は直列接続の各コンデンサの \(Q\) は等しい(電荷保存則)。間の導体は孤立しており、総電荷はゼロのまま。 電圧分担は \(V_i = Q/C_i\) で計算する。
❌ 3:エネルギー公式を混用してミスしがち
✅ \(W = \frac{1}{2}CV^2 = \frac{Q^2}{2C} = \frac{QV}{2}\) はすべて同じ値。 与えられているのが \(V\) か \(Q\) かで使い分けるだけ。2倍・半分の係数を忘れないこと。
❌ 4:直列接続コンデンサの「最大印加電圧」で耐圧の小さい方を無視しがち
✅ 直列接続では各コンデンサの電荷 \(Q\) が等しいため、容量の小さいコンデンサほど分担電圧が大きい(\(V_i = Q/C_i\))。耐圧制限に先に達するのは容量の小さい方。 全体の最大電圧は「各コンデンサの限界 \(Q = C_i \cdot V_{i\text{max}}\)」のうち最小の \(Q\) から逆算する。
❌ 5:電気力線と電束(電束密度)を同じものと思いがち
✅ 電気力線の本数は媒質によって変わる(\(\varepsilon_r\) に依存)が、電束(\(\psi = \varepsilon E \cdot S\))は==媒質によらず電荷に等しい==。 境界面での関係:電束密度 \(D\) の法線成分は連続、電界 \(E\) の接線成分は連続。誘電体境界を跨ぐと \(E\) は変わるが \(D\) は変わらない。
🔄 解法フローチャート¶
コンデンサの問題を見たら
├─ 「合成容量を求めよ」
│ ├─ 直列: 1/C = 1/C₁ + 1/C₂(抵抗の並列と同型)
│ └─ 並列: C = C₁ + C₂(抵抗の直列と同型)
├─ 「電荷・電圧の分配を求めよ」
│ 直列: Q は全て同じ → V₁ = Q/C₁、V₂ = Q/C₂
│ 並列: V は全て同じ → Q₁ = C₁V、Q₂ = C₂V
├─ 「エネルギーを求めよ」
│ W = CV²/2 = Q²/(2C) = QV/2
│ → 分かっている量(C・V・Q)で選ぶ
└─ 「誘電体を入れたらどうなるか」
C = ε₀εr S/d → εr 倍になる
├─ 電源接続中(定電圧): Q が εr 倍、W が εr 倍
├─ 電源切り離し(定電荷): V が 1/εr 倍、W が 1/εr 倍
├─ 厚さ方向に積層(直列): 1/C = Σ(di / ε0 εri S)
├─ 面積方向に分割(並列): C = Σ(ε0 εri Si / d)
└─ 導体板(厚さ t)挿入: 実効距離 d-t → C = ε₀S/(d-t)
📝 出題実績¶
出典: 電験王3(denken-ou.com)H18〜R07上期の過去問一覧より収集(2026-03-30) ※ 電磁気(静電界)の中から平行平板コンデンサ・静電容量・エネルギーに関する問題を抽出。クーロン力・電界系は seidenki.md を参照。
| 年度 | 問 | 形式 | 何が問われたか |
|---|---|---|---|
| R07上 | 問1 | 計算 | 2つのコンデンサに蓄えられる静電エネルギー |
| R07上 | 問2 | 論説 | 絶縁体の液体で満たしたときの球状導体の特性の変化 |
| R06下 | 問1 | 計算 | 2種類の誘電体を挿入したコンデンサに蓄えられる電荷 |
| R06上 | 問1 | 計算 | 誘電体を挿入した平行平板コンデンサ内の等電位線の分布 |
| R06上 | 問17(直流) | 計算 | 直並列されたコンデンサの合成静電容量 |
| R05下 | 問1 | 論説 | 平行平板コンデンサの特性 |
| R05下 | 問17(直流) | 計算 | 直並列されたコンデンサの合成静電容量 |
| R05上 | 問1 | 計算 | 平行平板コンデンサの電界・電束密度・電荷 |
| R05上 | 問17(直流) | 計算 | 誘電体を挿入した平行平板コンデンサの特性 |
| R04下 | 問6(直流) | 論説 | コンデンサの直列回路と並列回路の比較 |
| R04上 | 問6(直流) | 計算 | 直並列したコンデンサの電荷の動き |
| R04上 | 問10(直流) | 計算 | コンデンサに蓄えられる静電エネルギーの変化 |
| R04上 | 問17 | 計算 | 誘電率の異なるコンデンサの直列接続 |
| R03 | 問1 | 計算 | 平行板コンデンサにおける電気力線と電束の性質 |
| R03 | 問17 | 計算 | 誘電体を挿入した平行平板コンデンサの特性 |
| R02 | 問17 | 計算 | 平行平板コンデンサの電界の強さ及び絶縁破壊電圧 |
| R01 | 問2 | 計算 | 平行平板コンデンサの電界 |
| H30 | 問2 | 穴埋 | 平行板コンデンサの電界 |
| H30 | 問17 | 計算 | 平行平板コンデンサの誘電体挿入 |
| H29 | 問2 | 計算 | 平行平板コンデンサの静電エネルギー |
| H28 | 問2 | 論説 | 平行平板に関する論説 |
| H28 | 問17 | 計算 | 平行平板コンデンサ |
| H28 | 問7(直流) | 計算 | 直列接続したコンデンサにかけることができる最大電圧 |
| H27 | 問1 | 論説 | 平行平板コンデンサの公式に関する論説 |
| H27 | 問2 | 計算 | 平行平板コンデンサの静電エネルギー |
| H27 | 問16(直流) | 計算 | 合成静電容量 |
| H26 | 問1 | 計算 | 平行平板コンデンサの導体挿入 |
| H26 | 問5(直流) | 計算 | コンデンサの回路計算 |
| H25 | 問1 | 論説 | 平行平板コンデンサの特性に関する論説 |
| H24 | 問1 | 計算 | コンデンサの端子電圧 |
| H24 | 問2 | 論説 | 平行平板コンデンサの誘電体挿入前後の特性 |
| H24 | 問15 | 計算 | 平行平板コンデンサに蓄えられる電荷とコンデンサ内の電界の強さ |
| H23 | 問2 | 計算 | 平行平板コンデンサの静電容量と静電エネルギー |
| H22 | 問2 | 計算 | 平行平板コンデンサに誘電体を挿入したときの特性 |
| H21 | 問1 | 計算 | 平行平板コンデンサの電界・電束密度・電荷 |
| H21 | 問5(直流) | 計算 | コンデンサに蓄えられる静電エネルギーの違い |
| H21 | 問17 | 計算 | 平行平板電極内の電界分布と電圧 |
| H20 | 問2 | 穴埋 | 平行板コンデンサに蓄えられるエネルギー |
| H20 | 問5(直流) | 計算 | 直並列したコンデンサの電荷の動き |
| H19 | 問4 | 計算 | 直列・並列接続されたコンデンサの静電エネルギーの比較 |
| H18 | 問2 | 計算 | 誘電体を挿入した平行平板コンデンサ内の等電位線の分布 |
| H18 | 問17 | 計算 | 多数の金属板を並べたコンデンサ |
→ 出題頻度: ★★★★★(毎年度2〜3問、問1・問2・選択問題Bから頻出)
確認問題
問題: 4μFと12μFのコンデンサを直列接続したときの合成静電容量を求めよ。
解答
答え: 1/C = 1/4 + 1/12 = 3/12 + 1/12 = 4/12 → C = 3μF ポイント: コンデンサの直列は抵抗の並列と同じ計算(逆数の和の逆数)
Level 2: 数学的背景 🔬
コンデンサの電界エネルギーと静電誘導
平行平板コンデンサの電界 \( E = V/d \) は一様電界。電界エネルギー密度: [ u = \frac{1}{2}\varepsilon E^2 = \frac{\varepsilon V^2}{2d^2} \quad [\text{J/m}^3] ] 全エネルギー \( W = u \times \text{体積} = \frac{1}{2}\varepsilon E^2 \cdot Sd = \frac{1}{2}CV^2 \)
誘電体を挿入すると分子が分極(誘電分極)して内部電界を打ち消す方向に働く。これが \( \varepsilon_r > 1 \) の物理的意味。
Level 3: 実務との接点 🏭
力率改善用コンデンサ(進相コンデンサ)は工場受電設備の必須機器。フィルムコンデンサ・電解コンデンサ・セラミックコンデンサは用途(電力用/電子回路用)で使い分ける。過電圧や高調波による寿命劣化が実務上の管理ポイント。
🌐 球形コンデンサ(導体球・同心球)¶
出題実績
- R06下 問2「地球を導体球と見なしたときの静電容量」
- R06上 問2「空気中の導体球に帯電できる電荷量」
- H30 問1「帯電した導体球に関する計算」
- H18 問1「非常に大きな導体球の静電容量」
1. 孤立導体球の静電容量¶
半径 \(a\) の孤立導体球の静電容量:
導出イメージ:球面上の電位 \(V = \dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0 a}\)、定義 \(C = Q/V\) より上式が得られる。
地球への適用:\(a \approx 6.4 \times 10^6\ \text{m}\) を代入すると \(C \approx 711\ \mu\text{F}\)
2. 同心球コンデンサ(内球半径 \(a\)、外球内半径 \(b\))¶
- 内球に電荷 \(+Q\) を与えると、外球内側に \(-Q\) が誘導される
- 内外球間の電界:\(E = \dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0 r^2}\)(\(a \leq r \leq b\))※一様でないことに注意
導出:内外球間の電位差
より \(C = Q/V\) を計算すると上式が得られる。
3. 比較表:平行平板 vs 同心球¶
| 項目 | 平行平板 | 同心球 |
|---|---|---|
| 静電容量 | \(C = \varepsilon_0\varepsilon_r S/d\) | \(C = 4\pi\varepsilon_0 ab/(b-a)\) |
| 電界分布 | 一様(\(E = V/d\)) | 不均一(\(E \propto 1/r^2\)) |
| 適用場面 | 標準コンデンサ・基本問題 | 導体球・同軸ケーブル類似 |
| 外球半径→∞ の極限 | — | \(C \to 4\pi\varepsilon_0 a\)(孤立導体球) |
4. 重要な極限:孤立導体球との関係¶
同心球コンデンサで外球半径 \(b \to \infty\) とすると:
つまり「孤立導体球の静電容量」は 内球–無限遠間のコンデンサ と解釈できる。
5. 誘電体を挿入した同心球コンデンサ¶
内外球間を比誘電率 \(\varepsilon_r\) の誘電体で満たした場合:
平行平板と同様に \(\varepsilon_r\) 倍になる。
6. 試験のポイント(よくある勘違い)¶
よくある勘違い
❌「孤立した球体の静電容量はゼロ」
✅ 無限遠を対電極と見なす概念で、\(C = 4\pi\varepsilon_0 a\) は有限値。地球でも約 711 μF しかない。
公式の使い分け
❌「同心球の計算は平行平板の公式でよい」
✅ 電界が一様でないため別式が必要。ただし薄い球殻(\(b - a \ll a\))では平行平板に近似できる。
Level 2: 数学的背景 🔬
ガウスの法則による電界導出
半径 \(r\)(\(a \leq r \leq b\))の球面上にガウス面を設けると:
球対称から \( E \cdot 4\pi r^2 = Q/\varepsilon_0 \) より \( E = \dfrac{Q}{4\pi\varepsilon_0 r^2} \)
この電界を積分して電位差を求めると、同心球コンデンサの静電容量の公式が導ける。
Level 3: 実務との接点 🏭
導体球モデルは同軸ケーブルの解析に応用される(同軸ケーブルは「同心円柱コンデンサ」として扱う)。高圧機器の避雷球・碍子の設計にも球の電界分布の知識が活きる。地球の静電容量(約 711 μF)は雷現象の電気的スケール感を掴む際の参考値として有用。
最終確認: 2026-04-01 | ステータス: v0.7(構造・公式・数値検証済み) | バージョニング基準