工事の種類と施設場所の対応表¶
電技解釈第156条に基づく、低圧屋内配線工事の施設場所別可否一覧。
工事の種類 × 施設場所 対応表(解釈第156条)¶
| 工事の種類 | 展開した場所 (乾燥) |
展開した場所 (湿気・水気) |
点検できる 隠ぺい場所(乾燥) |
点検できる 隠ぺい場所(湿気・水気) |
点検できない 隠ぺい場所(乾燥) |
点検できない 隠ぺい場所(湿気・水気) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| がいし引き工事 | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | × | × |
| 金属管工事 | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ |
| 合成樹脂管工事 | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | × |
| ケーブル工事 | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ | ✅ ○ |
| 金属ダクト工事 | ✅ ○ | × | ✅ ○ | × | × | × |
| バスダクト工事 | ✅ ○ | × | ✅ ○ | × | × | × |
| フロアダクト工事 | × | × | ✅ ○ | × | × | × |
| セルラダクト工事 | × | × | ✅ ○ | × | × | × |
| ライティングダクト工事 | ✅ ○ | × | × | × | × | × |
| 平形保護層工事 | × | × | ✅ ○ | × | × | × |
読み方のポイント
- 「展開した場所」= 点検口なしで目視できる場所(天井裏でないむき出しの場所)
- 「隠ぺい場所」= 壁や天井内など、外から見えない場所
- 「点検できる」= 点検口やアクセス経路があるかどうか
特殊場所での工事制限(解釈第175条〜)¶
可燃性ガス危険場所(解釈第175条)¶
| 条件 | 使用可能な工事 |
|---|---|
| 可燃性ガスまたは引火性液体の蒸気が存在する場所 | ✅ 金属管工事(厚鋼電線管のみ) |
| 〃 | ✅ ケーブル工事(キャブタイヤケーブル等) |
厚鋼管がポイント
薄鋼電線管(C管)は不可。厚鋼電線管(G管)に限定される。合成樹脂管は使用不可。
粉じん危険場所(解釈第176条)¶
| 条件 | 使用可能な工事 |
|---|---|
| 可燃性の粉じんが存在する場所 | ✅ 金属管工事 |
| 〃 | ✅ ケーブル工事 |
可燃性ガスとの違い
粉じん場所では金属管の管種(厚鋼・薄鋼)の制限は特に設けられていない点に注意。
火薬庫(解釈第177条)¶
| 条件 | 使用可能な工事 |
|---|---|
| 火薬庫内 | ✅ ケーブル工事 |
| 〃 | ✅ がいし引き工事 |
火薬庫は2択
金属管工事は使用不可。ケーブルまたはがいし引きの2種類のみ。
頻出落とし穴¶
がいし引き工事は「隠ぺい場所」に弱い¶
| 施設場所 | がいし引き工事 |
|---|---|
| 展開した場所(乾燥・湿気問わず) | ✅ ○ |
| 点検できる隠ぺい場所(乾燥・湿気問わず) | ✅ ○ |
| 点検できない隠ぺい場所(乾燥・湿気問わず) | ❌ × |
「点検できない」は全滅
がいし引きは点検できない隠ぺい場所では乾燥・湿気を問わず一切不可。 「隠ぺいならOK」という誤解に注意。点検できるかどうかが分岐点。
湿気・水気のある場所で使えない工事¶
| 工事の種類 | 湿気・水気場所 |
|---|---|
| 金属ダクト工事 | ❌ × |
| バスダクト工事 | ❌ × |
| フロアダクト工事 | ❌ × |
| セルラダクト工事 | ❌ × |
| ライティングダクト工事 | ❌ × |
| 平形保護層工事 | ❌ × |
| 合成樹脂管工事(点検できない隠ぺい) | ❌ × |
「ダクト系」は湿気に弱い
ダクト類(金属・バス・フロア・セルラ・ライティング)は共通して湿気・水気のある場所に使用不可。 対照的に、金属管・ケーブルは全場所OKという整理が有効。
全場所対応の工事(最強の2つ)¶
| 工事の種類 | 全施設場所 |
|---|---|
| ✅ 金属管工事 | ○(全6区分) |
| ✅ ケーブル工事 | ○(全6区分) |
試験での使い方
「どんな場所でも使えるのは?」という問いには金属管工事・ケーブル工事の2つ。 特殊場所(可燃性ガス・粉じん・火薬庫)でも共通して登場するのがケーブル工事。