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✅ 最終確認: 2026-04-04
⚡ 電気担当

負荷計算

30秒まとめ

変圧器容量算定は「設備容量合計 × 需要率 × 不等率」で最大需要電力を求め、力率・効率を考慮して kVA 換算する。将来負荷は 15〜20% の余裕を見込む。需要率の見込み違いが変圧器の過負荷・容量不足の主因。


定義と関係式

用語 定義 単位
設備容量 機器の定格出力(銘板値)の総和 kW または kVA
需要率 実際の使用電力 / 設備容量 無次元(0〜1)
需要電力(最大需要電力) ある期間中の最大電力 = 設備容量 × 需要率 kW
負荷率 平均電力 / 最大需要電力 無次元(0〜1)
不等率 各設備の個別最大需要電力の合計 / 合成最大需要電力 ≥ 1.0
合成最大需要電力 = 設備容量合計 × 需要率 ÷ 不等率
変圧器必要容量 [kVA] = 合成最大需要電力 [kW] ÷ 力率

変圧器容量算定の手順(計算例付き)

前提条件

負荷種別 設備容量 需要率 力率
電動機(動力) 150kW 0.65 0.85
照明 10kW 0.90 0.95
計装電源 5kW 0.85 0.90
空調 20kW 0.75 0.85

計算

Step 1: 各負荷の最大需要電力を計算
  動力:   150 × 0.65 = 97.5 kW
  照明:    10 × 0.90 =  9.0 kW
  計装:     5 × 0.85 =  4.25 kW
  空調:    20 × 0.75 = 15.0 kW
  合計:                125.75 kW

Step 2: 不等率を考慮(工場動力の不等率 = 1.1 が目安)
  合成最大需要電力 = 125.75 ÷ 1.1 = 114.3 kW

Step 3: kVA 換算(総合力率 = 0.85 と仮定)
  必要変圧器容量 = 114.3 ÷ 0.85 = 134.5 kVA

Step 4: 将来余裕 20% を確保
  選定容量 = 134.5 × 1.20 = 161.4 kVA → 200kVA を選定

動力・電灯・計装負荷の集計方法

集計シートの構成

| 設備 TAG | 設備名 | 定格出力 [kW] | 効率 | 力率 | 需要率 | 最大需要電力 [kW] | 備考 |

集計ポイント:

  • 電動機は「定格出力 [kW]」ではなく「電源側からの入力電力 [kW]」で計算(入力 = 出力 ÷ 効率)
  • インバータ付き電動機は可変速による実効需要率を設定(定速より低い需要率)
  • 将来増設予定設備は「将来負荷」として別欄に記載

需要率の目安

負荷種別 需要率の目安
連続運転ポンプ・コンプレッサー 0.85〜1.0
間欠運転ポンプ(バックアップ含む) 0.50〜0.70
ファン・換気 0.70〜0.85
照明(全灯時) 0.90〜1.0
計装・制御電源 0.80〜0.90
空調 0.65〜0.80
工事用・点検用電源 0.30〜0.50

将来負荷の見込み(15〜20% の余裕)

状況 余裕の取り方
新設プラント 現時点の最大需要電力に 20% 加算して変圧器選定
既設プラント改造 既設変圧器の余裕容量を確認し、追加負荷が収まるか確認
長期(10 年先) さらに 10〜15% を追加余裕として見込む

変圧器の過負荷は寿命を縮める

変圧器を 110% 超で長時間使用すると絶縁が劣化し寿命が著しく短くなる。増設・改造時は変圧器容量の空き確認を必ず行う。