✅ 最終確認: 2026-04-04
プロンプトの書き方¶
良いプロンプトの4要素¶
生成AIへの指示(プロンプト)は、以下の4要素を意識するだけで質が大きく変わる。
| 要素 | 何を書くか | 例 |
|---|---|---|
| ① 役割 | AIに演じてほしい立場 | 「電気計装エンジニアとして回答して」 |
| ② 背景 | なぜこれが必要か・どんな状況か | 「メーカーへの納期確認メールを書きたい」 |
| ③ 依頼 | 具体的に何をしてほしいか | 「丁寧なビジネスメールを作成して」 |
| ④ 出力形式 | どんな形式・長さで出力してほしいか | 「件名〜署名まで、A4半ページ程度」 |
全部を毎回書く必要はない。重要なのは「AIが迷わないように状況を伝える」こと。
Before/After 比較¶
例1:技術調査¶
| プロンプト | |
|---|---|
| NG | 「インバータについて教えて」 |
| OK | 「電気計装エンジニア向けに、インバータのOCトリップの主な原因(5つ程度)と現場での確認手順を、原因ごとに箇条書きで教えて」 |
NGが悪い理由:対象・目的・出力形式が全て曖昧。「インバータの種類から説明」や「使い方の概要」など的外れな回答になりやすい。
例2:メール作成¶
| プロンプト | |
|---|---|
| NG | 「メール書いて」 |
| OK | 「メーカーへの納期確認メールを丁寧な日本語ビジネス文体で書いて。件名・宛名・本文・署名の形式で。内容:〇〇(型番)の予備品が来月必要なため現在の在庫と納期を確認したい」 |
例3:文書要約¶
| プロンプト | |
|---|---|
| NG | 「まとめて」 |
| OK | 「以下の設備仕様書を読んで、電気担当者が知るべき重要ポイントを箇条書き5点で要約して。技術的な詳細は省いてよい。[文書を貼り付け]」 |
指示が曖昧なときの調整¶
AIの回答が期待と違ったとき、会話の中で修正できる。
| 状況 | 追加指示例 |
|---|---|
| 長すぎる | 「もっと簡潔に、3行以内で」 |
| 短すぎる | 「もっと詳しく、特に〇〇について展開して」 |
| 形式が違う | 「箇条書きではなく、表形式にして」 |
| 専門的すぎる | 「電気の専門知識がない製造担当者向けに書き直して」 |
| 初心者向けすぎる | 「電気計装の経験3年以上のエンジニア向けに書き直して」 |
| 視点を変えたい | 「今度は安全面のリスクに特化して書き直して」 |
長い文章の要約依頼の書き方¶
大量のテキスト(会議議事録・仕様書・メール履歴など)を要約させるときのコツ。
【テンプレート】
以下の文書を読んで、[対象読者]が[目的]のために必要な情報を
[形式(箇条書き/表/段落)]で[文量(3行/5点/A4半ページ程度)]にまとめて。
特に以下の観点で整理して:
- [観点1]
- [観点2]
[文書テキストを貼り付け]
繰り返し使えるテンプレートの作り方¶
ChatGPTのカスタム指示機能¶
ChatGPTには「Custom instructions(カスタム指示)」機能があり、毎回書かなくてよい前提条件を設定できる。
設定例:
私は化学工場の電気計装エンジニアです。
回答は以下の形式でお願いします:
- 結論を先に書く(BLUF形式)
- 技術的な根拠を添える
- 実務で使える具体的な手順で説明する
- 省略・抽象論は避ける
電気計装業務用プロンプトテンプレート集¶
コピーして使えるテンプレート。[ ] の部分を置き換えて使う。
1. 仕様書作成テンプレート¶
電気計装エンジニアとして、以下の条件で[仕様書の種類]のドラフトを作成して。
設備概要:[設備名・用途]
主要仕様:
- [仕様1]
- [仕様2]
- [仕様3]
記載項目:[概要/電気仕様/信号仕様/設置条件/etc]
対象読者:[設計担当/工事業者/メーカー]
フォーマット:項目ごとに整理し、A4 [XX]枚程度
2. トラブル解析テンプレート¶
電気計装エンジニアとして回答して。
【症状】
[具体的な症状を記載]
【設備情報】
- 機器名:[機器名]
- 仕様:[主要仕様]
- 制御方式:[制御方式]
【確認済み事項】
- [確認内容1]:[結果]
- [確認内容2]:[結果]
原因候補を可能性が高い順に挙げて。各原因に対して確認手順も教えて。
3. 会議アジェンダ作成テンプレート¶
以下の会議のアジェンダを作成して。
会議名:[会議名]
目的:[会議の目的・決めたいこと]
参加者:[参加者と役割]
時間:[XX分]
アジェンダには各項目の所要時間と担当者も記載して。
4. 報告書要約テンプレート¶
以下の[報告書の種類]を読んで、[提出先/報告先]向けの要点サマリーを作成して。
サマリーの構成:
1. 事象概要(2〜3行)
2. 主な結論・判断(箇条書き3点)
3. アクションアイテム(担当者・期限付き)
[報告書テキストを貼り付け]
5. メーカー問い合わせメールテンプレート¶
以下の内容でメーカー宛の問い合わせメールを作成して。
問い合わせ内容:[内容]
急ぎ度:[高/中/低]
相手との関係:[初回問い合わせ/既存取引先]
文体:丁寧なビジネスメール
形式:件名・宛名・本文・署名(氏名・部署は「〇〇」で)
よくある失敗と対策¶
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 期待外れの回答が返ってくる | 指示が曖昧 | 役割・背景・形式を明示する |
| 専門性が低い | AIが一般向け回答をしている | 「電気計装エンジニア向けに」と役割を指定 |
| 長すぎる | 文量制限していない | 「〇行以内で」「A4半ページ程度で」と指定 |
| 事実確認が必要 | ハルシネーションの可能性 | 数値・規格・事実は必ず一次情報で確認 |
| 前の会話を引き継がない | 新しい会話を始めてしまった | 「前の話の続きで」と明示するか、同じ会話を継続 |
参考¶
- 関連記事:ChatGPT活用
- 関連記事:電気計装業務への応用(上級編)