出題実績マトリクス(周期性データ)¶
結論(BLUF): 電力科目は「出題テーマが固定された試験」。問1〜14がA問題(各テーマ1問担当)、問15〜17がB問題(計算3問・全問必答)という構造が R01〜R07全回で不変。R08(2026年8月)は 配電計算(★★★)・水力計算(★★★)・火力熱効率計算(★★★) がB問題の最優先テーマ。A問題では 送配電線路(問10枠)の架空送電への切替・変圧器計算の再出題(いずれも★★) に注意(電力系統は固定の問番号を持たず単独出題はR04下問11のみ、新エネ計算問題はR系11回で出題例がなく優先度は最低)。
R08対策テーマ整備状況(2026-04-17): 配電線路 → haiden.md / 水力発電 → suiryoku.md / 火力発電 → karyoku.md / 架空送電 → kakuu-souden.md / 電力系統 → denryoku-keitou.md
1. 出題周期性マトリクス¶
R01〜R07下(全11回)のデータに基づく。◎=出題 / ─=未出題
A問題(問1〜14)¶
| 論点 | R01 | R02 | R03 | R04上 | R04下 | R05上 | R05下 | R06上 | R06下 | R07上 | R07下 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 水力 論説・穴埋(問1) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 水力 計算(問2・問15) | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ─ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ |
| 火力 論説・穴埋(問2〜3) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 火力 計算(問3・問15) | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 原子力(問4) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 原子力 計算(ウランvs他燃料) | ◎ | ─ | ─ | ─ | ─ | ◎ | ─ | ◎ | ─ | ─ | ─ |
| 新エネ 論説・穴埋(問5) | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 新エネ 計算(風力出力等) | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ |
| 変圧器(問6〜7) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ |
| 開閉装置・保護継電器(問8) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ |
| 架空送電(問8〜9・問10一部) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 地中送電(問10・問11) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 送配電線路(問10枠) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
A問題の構造的特徴
問1〜14は毎年ほぼ1テーマ1問の固定配置。水力(問1)・原子力(問4)・電気材料(問14)は R01〜R07 で全回出題(11/11)。新エネ(問5)は10/11(R01のみ欠落、R01問5は火力)。変圧器(問6〜7)は10/11(R07上のみ欠落)。開閉装置・保護継電器(問8)は8/11(R04下・R05下・R07下は欠落)。問10枠は「送配電線路(地中・架空・故障点標定)」が固定(分野別一覧で電験王実題と照合済み。地中送電は問10または問11で全11回出題〈R01〜R03・R04上は問11、R04下〜R07は問10〉。電力系統・需給運用は固定の問番号を持たず複数問に分散し、単独出題はR04下問11のみ)。A問題(問1〜14・各5点・計70点・全問必答)は「落とさない」戦略が基本。
計算が問われる論点(B問題=問15〜17が主戦場)¶
| 論点 | R01 | R02 | R03 | R04上 | R04下 | R05上 | R05下 | R06上 | R06下 | R07上 | R07下 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 配電 計算(電圧降下・損失) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ |
| 配電 計算(変圧器・遮断器) | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ◎ | ─ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ |
| 水力 計算(揚水・出力計算) | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ─ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ |
| 火力 計算(熱効率・CO₂) | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 変圧器 計算(並行運転・定格) | ─ | ─ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ◎ | ─ | ─ | ─ |
| 電気材料(論説・問14) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 架空送電 論説(直流・コロナ等) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ─ | ─ | ◎ | ─ | ─ | ─ | ◎ |
| 地中送電 計算(充電電流等) | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ◎ | ─ | ─ |
| 原子力 計算(核エネルギー比較) | ◎ | ─ | ─ | ─ | ─ | ◎ | ─ | ◎ | ─ | ─ | ─ |
計算論点の構造的特徴
電気材料(問14)は毎回出題で論説形式(A問題)。配電計算(10/11・R06下のみ欠落)と火力計算(9/11・R02とR06上のみ欠落)が最頻出、水力計算(7/11)も高頻度。B問題(問15〜17・3問必答)の柱は配電・水力・火力の計算。これに電気材料(問14・A問題の論説)を加えた4論点を確実に得点源化する戦略が最も安定する。地中送電の計算はR06下問10の1問のみで最も稀な論点(他の地中送電問題は論説・穴埋)。
2. 周期パターン分類¶
毎年型(11/11 または 10/11)¶
| 論点 | 出題回数 | 出題形式 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 水力発電 論説・穴埋(問1) | 11/11(R01〜R07全回) | 穴埋・論説 | 問1は「水力の論説か穴埋」で固定。計算は問2または問15 |
| 原子力発電(問4) | 11/11 | 論説・穴埋・計算ローテーション | 計算(ウランvs燃料比較)は約2〜3回に1回 |
| 新エネルギー発電(問5) | 10/11 | 論説・穴埋 | R01のみ欠落(R01問5は火力)。計算問題は H30(風力出力計算)以降 R 系では未出題 |
| 送配電線路(問10枠) | 11/11 | 論説・穴埋が中心(地中7回・架空4回)、計算はR06下問10(地中)のみ | 電力系統は固定の問番号を持たず、単独出題はR04下問11(需給)のみ |
| 電気材料(問14) | 11/11 | 論説 | 問14は固定。導体・絶縁体・磁性体・SF6ガスがローテーション |
| 配電 計算(B問題) | 10/11 | 計算 | R06下のみ欠落。電圧降下・損失・遮断器計算が交互 |
毎年型への対策方針
毎年型は「テーマを知っている前提で、どの角度で出るか」を読む問題。例えば問10枠は地中送電(ケーブル特性・付設方法等)と架空送電(コロナ・塩害等)が交互に出ており、R07上・R07下はいずれも地中送電(各種ケーブルの特徴/ケーブルの布設方法の論説)が連続出題された。R08は架空送電に振れる確率が高い。電力系統(需給・安定度等)は固定の問番号を持たず、R04下問11で単独出題された1回のみで、他の回は複数の論点に分散している点に注意。
2〜3年周期型¶
| 論点 | 直近出題 | 前回出題 | 周期 | R08予測 |
|---|---|---|---|---|
| 水力 計算(問2・問15) | R07下(2026/3) | R07上(2025/8) | 0.5年(同年連続) | 中(R02・R03・R04上・R05下・R06上・R07上・R07下と7/11で高頻度。連続出題済みで直後の再出題は薄いが油断できない) |
| 水力 揚水計算(B問題) | R07上(2025/8) | R06上(2024/8) | 1年 | 中(隔回ペース) |
| 火力 熱効率計算(B問題) | R07下(2026/3) | R07上(2025/8) | 0.5年(同年連続) | 高(R06上は未出題。計算パターン固定で出やすい) |
| 変圧器 計算(B問題) | R06上(2024/8) | R05上(2023/8) | 1年 | 高(R07は未出題。2年空白に近い) |
| 地中送電 計算(B問題) | R06下問10(2025/3、R01〜R07で唯一の出題) | ─(他に出題なし) | ― | 低(R06上問10は穴埋=マーレーループ故障点標定で計算ではない。11回中1回のみの希少論点) |
| 原子力 計算(問4) | R06上(2024/8) | R05上(2023/8) | 1年 | 中(R07は穴埋・論説で計算なし。3年周期なら R08は計算) |
| 架空送電 B問題論説 | R07下(2026/3) | R05下(2024/3) | 約2年 | 中(R06上〜R07上は問10が地中送電に振れていたため、架空に角度が戻る可能性あり) |
変圧器計算の空白(参考)
変圧器計算(B問題)は R05上・R06上の2回連続後、R07上・R07下で未出題(約2年の空白)。出題パターンは「並行運転時の過負荷容量」または「遮断器の定格遮断電流」の2択に固定されているため、空白の長さに関係なく2式を準備しておくコストは低い(「空白だから次は出る」という保証はない点に注意)。
散発型(不定期出題)¶
| 論点 | 直近出題 | 特徴 | R08注意点 |
|---|---|---|---|
| 新エネ 計算問題 | H30(2018/8) | R系(R01〜R07)では一度も計算問題なし | 出題傾向が固まっていないが、近年の再エネ拡大で復活の可能性 |
| 地中送電(A問題) | 11/11(R01〜R07全回、R04上は問11) | 問10または問11に配置(問9ではない) | 問10枠が架空になる回は地中が問11に回る(R04上など)。配分パターンの見極めが重要 |
| 開閉装置 計算(問8) | R01(保護継電器動作時間) | 計算は R01 以降 R系では未出題 | 論説・穴埋が定常。GIS・遮断器・保護継電器の用語が頻出 |
3. R08(2026年8月)出題予測¶
基準日: 2026年4月。R08上期は 2026年8月実施予定(R07下=2026/3の直後)。
予測の限界(参考程度に)
A問題はテーマが問番号に固定されており「毎年出る」が実態(§1参照)。以下の★は「そのテーマ内でどの角度・形式が出るか」の読みにすぎず、統計的根拠は限定的。「◯年空白だから次は出る」型の推論は外れうる前提で、★に関係なく頻出計算3本柱(配電・水力・火力)を仕上げるのが本筋。
高確率(★★★)¶
| 論点 | 根拠 | 対策 |
|---|---|---|
| 配電 計算(電圧降下・変圧器過負荷) | R01〜R07の11回中10回で出題(R06下のみ欠落)。R07上・下とも計算出題済みで手法が固定されている | 電圧降下公式・皮相電力→電流変換・変圧器並行容量の3パターンを完全習得 |
| 水力 計算(揚水発電・比速度) | R07上(問15:調整池計算)・R07下(問2:運動エネルギー+問15未記載)と連続。B問題の柱 | 揚水効率(モータ入力)・発電機出力・有効落差の計算フローを固める |
| 火力 熱効率計算(重油消費・CO₂) | R07上・R07下で連続出題(R06上は論説のみ)。直近2回連続はパターン固定の証拠 | 熱効率η=出力/(燃料×発熱量)・CO₂換算(炭素比)の2式を軸に計算フロー完成 |
B問題得点計画(R08版)
B問題(問15〜17)は3問必答・各10点・計30点満点。「配電計算・水力計算・火力計算(★★★)」がそのままB問題3問に対応するため、3問完答できれば30点。電気材料(問14:論説)はA問題で5点確定。これらを軸に、B問題で18点以上(3問中1〜2問完答+残り部分点)を最低ラインに設定し、A問題の積み上げで合格点(60点)を確保する。
中確率(★★)¶
| 論点 | 根拠 | 対策優先度 |
|---|---|---|
| 変圧器 計算(B問題) | R07上・下ともに未出題。R06上(2024/8)以来約2年の空白。「並行運転の過負荷容量」か「遮断器の定格遮断電流」が出題パターン | 過負荷容量(並行容量配分)と遮断電流(短絡容量÷√3×定格電圧)の2式を再確認 |
| 送配電線路 問10(架空送電への切替) | R07上・R07下はいずれも地中送電(各種ケーブルの特徴/布設方法の論説)で連続。地中に偏った分、R08は架空送電(コロナ・塩害・振動等)に振れる確率が高い | R05下以来出題のない架空送電の論説論点(塩害・振動・誘導障害等)を再確認 |
| 原子力 計算(問4) | R07上・下は「核燃料サイクル(穴埋)」「新型炉(論説)」で計算なし。R06上のウランエネルギー比較から2年経過 | ウランvs重油の発熱量比較計算(質量×発熱量の単位換算)を固める |
| 新エネ 風力・バイオマス論説(問5) | R07上バイオマス・R07下誘導発電機と2回連続。R08は太陽光または燃料電池への角度変換の可能性 | 太陽光(インバータ・系統連系)・燃料電池(電気化学反応)の基本を押さえる |
低確率(★)¶
| 論点 | 根拠 |
|---|---|
| 地中送電 計算(B問題) | R06下(問10)で唯一出題。R06上問10は穴埋(マーレーループ故障点標定)で計算ではなく、他の10回は出題なし。極めて低頻度の論点 |
| 架空送電 B問題(直流送電・塩害等の論説) | R07下で出題済みだが、R07上・R06上・R06下は問10が地中送電に振れていた。出題間隔が読みにくく優先度は低め |
| 開閉装置 計算(問8) | 計算型は R01 以来出題なし。論説・穴埋で安定しており急変する理由がない |
| 新エネ 計算問題(問5) | R系11回で一度も出ていない。出る可能性は排除できないが対策優先度は最低 |
4. B問題(計算問題)出題傾向¶
B問題の出題構造(R04〜R07)¶
R04以降は上期(CBT)・下期(筆記)の年2回実施。B問題は問15〜17の3問で、すべて解答する(科目内の選択はない)。
| 回 | 配電計算 | 水力計算 | 火力計算 | 変圧器計算 | 電気材料 | 地中計算 | 架空論説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R07下 | ◎(問12〜13, 16〜17) | ◎(問2) | ◎(問15) | ─ | ◎(問14) | ─ | ◎(問11) |
| R07上 | ◎(問13, 16〜17) | ◎(問15) | ◎(問2計算) | ─ | ◎(問14) | ─ | ─ |
| R06下 | ─ | ─ | ◎(問15) | ─ | ◎(問14) | ◎(問10) | ─ |
| R06上 | ◎(問17) | ◎(問15) | ─ | ◎(問16) | ◎(問14) | ─ | ─ |
| R05下 | ◎(問13) | ◎(問15) | ◎(問2計算) | ─ | ◎(問14) | ─ | ◎(問11) |
| R05上 | ◎(問12, 17) | ─ | ◎ | ◎(問13, 16) | ◎(問14) | ─ | ─ |
| R04下 | ◎ | ─ | ◎ | ◎(問6計算) | ◎(問14穴埋) | ─ | ─ |
| R04上 | ◎(問12〜13穴埋) | ◎(問15) | ◎(問3計算) | ◎(問16) | ◎(問14) | ─ | ◎(問10) |
計算論点の頻度と準備方針
R04〜R07の8回分で「電気材料(問14・A問題論説)」は8/8で出題。配電計算は7/8(R06下のみ欠落)。火力計算も7/8(R06上のみ欠落)。水力計算は5/8。この4テーマは「必ず得点源にする」前提で準備する。変圧器計算は4/8で2年に1回ペースのため準備しておく価値あり。地中計算(充電電流等)は1/8(R06下問10のみ)で解法は簡単だが出題頻度が最も低い。なお R06上問10は地中送電の穴埋(マーレーループ故障点標定)で計算ではなく、R04下の地中は問10(論説)である。B問題(問15〜17)は3問必答のため、出題されたテーマは選択の余地なく解く必要がある。
計算問題の典型フロー¶
| テーマ | 出題パターン | 使用公式 |
|---|---|---|
| 配電 電圧降下 | 末端負荷型・集中負荷型・ループ配電 | ΔV ≈ (PR + QX)/V または √3・I・(Rcosθ + Xsinθ)・l |
| 配電 変圧器容量 | 過負荷防止・並行運転・遮断器定格 | 並行容量比=%Z逆比。遮断電流=短絡容量/(√3・V) |
| 水力 揚水 | 電動機入力・揚程・流量・効率 | P_motor = ρgQH/(η_pump・η_motor)×10⁻³ [kW] |
| 水力 発電 | 出力・使用水量・有効落差 | P = 9.8ηQH [kW]、H=有効落差、η=総合効率 |
| 火力 熱効率 | 重油消費量・CO₂排出量・発電電力量 | η = 出力/(燃料量×発熱量)。CO₂ = 燃料量×C比×44/12 |
| 変圧器 並行 | 負荷分担・過負荷容量 | P₁/P₂ = (%Z₂・S₁)/(%Z₁・S₂) |
| 原子力 比較 | ウランvs重油の等エネルギー質量比 | m_ウラン = m_重油×発熱量重油/発熱量ウラン |
5. 年2回実施(R04〜)が出題に与えた影響¶
出題ペースの変化¶
| 項目 | R03以前(年1回) | R04以降(年2回) |
|---|---|---|
| 年間出題問数 | A問題14問 + B問題3問 = 17問 | 34問/年(年2回) |
| 同テーマの再出題間隔 | 最短3〜4年 | 最短0.5年(上期と下期で同テーマ) |
| B問題の対策方針 | 3問必答(配電・水力・火力が主) | 頻出計算3本柱(配電・水力・火力)を完全習得すれば3問とも対応可 |
| 問題の難易度変化 | やや高難度(1回しかない緊張感) | 標準〜やや難。年2回でパターンが露出しやすい |
上期・下期で角度を変えた実例¶
| 年度 | 上期テーマ | 下期テーマ | 変化の読み方 |
|---|---|---|---|
| R07 | 火力 タービン効率計算 | 火力 熱効率・CO₂計算 | 「効率の計算」→「熱効率・排出量の計算」と計算対象をシフト |
| R07 | 地中送電 各種ケーブルの特徴(論説) | 地中送電 ケーブルの布設方法(論説) | 同じ地中送電というテーマ内で「ケーブル特性→布設方法」と角度を変えて連続出題 |
| R07 | 水力 理論出力と単位(穴埋) | 水力 落差分類(穴埋)+ 運動エネルギー(計算) | 穴埋→計算へ難度アップ |
| R06 | 水力 衝動水車・ペルトン(論説) | 水力 水車・発電機・主変圧器の特徴(論説) | 水車種類→設備構成と視点を変化 |
| R05 | 火力 コンバインドサイクル特徴(論説) | 火力 速度調定率と出力変化(計算) | 定性→定量へ完全転換 |
上期・下期の角度読み方針
同テーマが上期・下期に連続出題されることは頻繁に起きる(R07火力・R07地中送電など)。「上期で出たから下期は出ない」という読みは電力科目では危険。ただし同一問題型(穴埋→穴埋)の連続は稀で、形式(論説→計算・計算→穴埋)を変えてくることが多い。R07下で計算型が多かった分野(配電・火力)はR08でも計算型継続の可能性が高い。
6. 攻略戦略まとめ¶
R08直前の優先順位¶
| 優先度 | テーマ | 期待点数 | 目標 |
|---|---|---|---|
| P1(必須) | 配電計算(電圧降下・変圧器容量) | 10点(B問題1問) | 計算フロー3パターンを反射的に出せるまで |
| P1(必須) | 水力計算(揚水・発電出力) | 10点(B問題1問) | ηQH公式と揚水公式の単位換算まで完全習得 |
| P1(必須) | 火力計算(熱効率・CO₂排出量) | 10点(B問題1問) | η式とCO₂換算(44/12係数)の2式固定 |
| P1(必須) | 電気材料(問14:論説) | 5点(A問題・問14) | 導体・絶縁体・磁性体・SF6の基本特性を整理 |
| P2(準必須) | 変圧器計算(B問題) | 10点(B問題1問) | 並行運転の%Z比と遮断電流計算の2式 |
| P2(準必須) | 水力・火力・原子力(A問題穴埋) | 各2〜5点 | キーワード(比速度・コンバインド・軽水炉)定義の正確な理解 |
| P3(余裕があれば) | 架空送電・地中送電・開閉装置(A問題) | 各5点 | 論説の定性理解。計算は出ても1問止まり |
| P3(余裕があれば) | 送配電線路 問10枠(地中・架空のローテーション、電力系統は固定問番号なし) | 5点 | 直近2回連続で地中に偏っているため架空(コロナ・塩害等)を優先的に確認 |
時間配分の優先判断
試験2週間前時点で P1(4テーマ)が完成していない場合、P3に着手するより P1の完成度を上げることを優先する。P1の4テーマ(B問題の計算3問=30点+電気材料5点)だけで理論上35点が確保でき、加えてA問題(問1〜14・各5点)で5問正答すれば計60点(合格圏内)になる。
なぜ出題周期があるのか(因果説明)¶
出題実績から確認できる構造的事実は2つ。
-
問番号とテーマの固定配置: 問1=水力、問4=原子力、問14=電気材料という配置がR01〜R07の全回で観測されている。周期ではなく「テーマは固定・角度のみ変わる」という構造。
-
計算テーマのローテーション: B問題(問15〜17)は3問必答で、配電・水力・火力の計算が高頻度、変圧器・地中が低頻度で入れ替わる傾向が実績上観測される。ただしローテーションの理由は外部から検証できず、「空白期間が長いほど次に出やすい」という保証はない。
関連ページ¶
- 年度別一覧 — 全回の出題テーマを年度順に確認
- 分野別一覧 — テーマ別に全問題を一覧
- B問題得点戦略 — B問題(問15〜17)の得点戦略と計算パターン詳細
- 試験直前3日チェックリスト — このページの予測を反映した直前対策
- 頻出計算パターン集 — 計算問題の典型フロー集約
出典: 電験王(https://denken-ou.com/denryoku/)| 最終更新: 2026-04-17