頻出数値暗記シート
試験に繰り返し出る数値を一覧化。スキマ時間に確認する用。
水車の適用落差範囲
| 水車の種類 |
適用落差 |
タイプ |
特徴 |
| ペルトン水車 |
300 m 以上 |
衝動水車 |
高落差。ジェット水流でバケットを回す |
| フランシス水車 |
40〜600 m |
反動水車 |
中落差。最も普及。混流型 |
| カプラン水車 |
10〜60 m |
反動水車(軸流) |
低落差。羽根角が可変。大流量向け |
| プロペラ水車 |
5〜30 m |
反動水車(軸流) |
羽根固定。カプランより低コスト |
水車タイプと落差の物理的対応
- ペルトン(300 m 以上): 衝動水車はノズルで高速ジェット水流を作り、バケットに当てて回転力を得る。落差が大きいほどポテンシャルエネルギー(mgh)が大きく、高速ジェットが得られるため高効率になる
- フランシス(40〜600 m): 反動水車は水圧そのものを利用する。中落差域では圧力と流量のバランスが取りやすく、混流型ランナーで広い落差範囲に対応できる
- カプラン・プロペラ(5〜60 m): 低落差では単位落差あたりの圧力が小さいため、大流量を通せる軸流型が有利。カプランは羽根角可変で流量変動に対応
送電電圧の区分
| 区分 |
電圧範囲 |
根拠 |
| 低圧(交流) |
600 V 以下 |
電気設備の技術基準(電技) |
| 高圧(交流) |
600 V 超〜7000 V 以下 |
電技 |
| 特別高圧 |
7000 V 超 |
電技 |
| 超高圧送電 |
275 kV、500 kV 等 |
日本の幹線系統 |
電圧区分の設定根拠
- 600 V: 人体への危険度(感電致死リスク)が高まる閾値として電技が設定。600 V 以下は感電事故時の致死率が相対的に低く、一般者も扱える「低圧」と定義
- 7000 V: 7 kV 超は特別な絶縁設備・有資格者による保守が必要な「特別高圧」。電力会社の配電系統(6.6 kV)がこの直下に収まるよう設計されている
- 家庭用 100 V / 200 V: いずれも 600 V 以下であり低圧に分類される
変圧器の主要数値
| 項目 |
数値 |
備考 |
| 大型変圧器の効率 |
98〜99 % |
一般的な目安 |
| 最大効率条件 |
鉄損 = 銅損 |
最大効率負荷率 = √(Pi/Pc_n) |
| パーセントインピーダンス(配電用) |
4〜6 % |
標準的な範囲 |
| パーセントインピーダンス(大型) |
10〜15 % |
短絡電流制限のため大きく設定 |
電力ケーブル(XLPE vs OF)の特徴比較
| 項目 |
XLPEケーブル |
OFケーブル |
| 絶縁材料 |
架橋ポリエチレン |
絶縁油含浸紙 |
| 最高使用電圧 |
500 kV 以上対応 |
500 kV 対応 |
| 保守 |
簡単(油圧管理不要) |
給油設備が必要 |
| 熱抵抗 |
小(許容電流大) |
やや大 |
| 普及状況 |
現在の主流 |
旧来方式 |
| 誘電正接 tanδ |
非常に小さい(約0.0003) |
やや大きい(約0.003) |
XLPEがOFに取って代わった理由
OFケーブルは絶縁油を含浸した紙を使用するため、経路全体に給油設備(油圧タンク・圧力管理装置)が必要でコストが高い。XLPEは架橋ポリエチレンが固体絶縁材料のため、油漏れリスクがなく保守が大幅に簡略化される。また誘電正接(tanδ)が OF の約1/10 と小さく、誘電体損失が少ないため発熱も少ない。これが現在 XLPE が主流となっている実質的な理由
絶縁材料の耐熱クラス(Y→C)
| クラス |
Y |
A |
E |
B |
F |
H |
C |
| 最高使用温度 |
90℃ |
105℃ |
120℃ |
130℃ |
155℃ |
180℃ |
180℃超 |
- 代表材料: Y=綿・絹 / A=油浸紙 / E=ポリエステル / B・F=マイカ・ガラス繊維 / H=シリコーン / C=セラミック
- F=155℃とH=180℃の混同が最頻出の誤答。XLPEケーブルの常時許容温度は90℃(耐熱クラスとは別枠)
原子力・新エネの基準値
| 項目 |
数値 |
備考 |
| U-235 1核分裂のエネルギー |
約200 MeV = 3.2×10⁻¹¹ J |
1 eV = 1.602×10⁻¹⁹ J |
| U-235 1 g の核分裂エネルギー |
約8.2×10¹⁰ J |
≒ 石炭 約3 t 分 |
| 石炭の発熱量 |
約2.7×10⁷ J/kg |
比較問題の定番 |
| ベッツ限界(風車のCp上限) |
16/27 ≈ 0.593 |
実際の風車は0.3〜0.45 |
| 太陽電池の変換効率 |
15〜20%(結晶シリコン) |
温度上昇で低下 |
需要率・負荷率・不等率の定義域
| 指標 |
定義 |
範囲 |
| 需要率 |
最大需要電力 / 設備容量 |
100%以下 |
| 負荷率 |
平均需要電力 / 最大需要電力 |
100%以下 |
| 不等率 |
Σ各負荷の最大 / 合成最大 |
1以上(唯一1を超える) |
力率・効率の目標値
| 項目 |
目標値 |
備考 |
| 需要家の力率目標 |
0.9 以上 |
電気料金の力率割引条件 |
| 力率割増割引の基準 |
0.85 |
一般的な基準値(事業者により異なる) |
| 送電効率の目安 |
95〜98 % |
送電損失は数% |
| 配電損失の目安 |
3〜5 % |
低圧配電が多い |
水力発電の定数
| 定数 |
値 |
意味 |
| 9.8 |
kW/(m³/s·m) |
出力計算係数(g×ρ/1000) |
| g |
9.8 m/s² |
重力加速度 |
| ρ |
1000 kg/m³ |
水の密度 |
熱・エネルギー換算
| 換算 |
値 |
| 1 kWh |
= 3600 kJ |
| 1 kWh |
= 860 kcal |
| 1 kcal |
≒ 4.186 kJ |
3600 kJ/kWh の物理的な意味
1 kWh = 1 kW × 3600 s = 3600 kJ(仕事量 = 電力 × 時間、W = J/s より)。熱消費率 H [kJ/kWh] は「1 kWh の電気を作るのに投入した熱量」なので、熱効率 = 出力(3600 kJ 相当)/ 入力(H kJ)= 3600/H となる。H が小さいほど少ない燃料で同じ電力を生み出せており効率が高い
電験3種 電力科目 出題比率の目安
| 分野 |
出題割合 |
難易度 |
| 配電 |
約25% |
★★★ |
| 送電 |
約20% |
★★★ |
| 火力発電 |
約18% |
★★☆ |
| 水力発電 |
約11% |
★★☆ |
| 変電 |
約16% |
★★★ |
| 電気材料 |
約10% |
★★☆ |
出典: 電験王統計(H18〜R7下期、約22年分)より概算
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