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用語集

電験3種 電力科目の重要用語集。試験に頻出の用語を6カテゴリで整理。


水力発電

用語 読み 意味 関連テーマ
有効落差 ゆうこうらくさ 総落差から損失水頭を引いた実際に利用できる落差 水力発電 → 水力発電
流量 りゅうりょう 単位時間当たりの水量 [m³/s] 水力発電 → 水力発電
ペルトン水車 ぺるとんすいしゃ 高落差(300m以上)向けの衝動水車。バケットにジェット水流を当てる 水力発電 → 水力発電
フランシス水車 ふらんしすすいしゃ 中落差(40〜600m)向けの反動水車。最も普及 水力発電 → 水力発電
カプラン水車 かぷらんすいしゃ 低落差(10〜60m)向けのプロペラ型反動水車。羽根が可変 水力発電 → 水力発電
調速機 ちょうそくき 水車の回転数を一定に保つ装置(ガバナ) 水力発電 → 水力発電
調圧水槽 ちょうあつすいそう 負荷変動時の水圧変動を緩和するタンク 水力発電 → 水力発電
揚水発電 ようすいはつでん 余剰電力で水を上部貯水池に揚げ、需要ピーク時に発電する方式 水力発電 → 水力発電

火力発電

用語 読み 意味 関連テーマ
ランキンサイクル らんきんさいくる 蒸気タービン発電の基本熱サイクル(蒸発→膨張→凝縮→圧縮) 火力発電 → 火力発電
再熱サイクル さいねつさいくる タービン中段で蒸気を再加熱して効率を高めるサイクル 火力発電 → 火力発電
再生サイクル さいせいさいくる タービン抽気でボイラ給水を加熱するサイクル 火力発電 → 火力発電
コンバインドサイクル こんばいんどさいくる ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率発電方式 火力発電 → 火力発電
熱効率 ねつこうりつ 発電に利用した熱量/投入した熱量。η=3600/H[kJ/kWh] 火力発電 → 火力発電
低位発熱量 ていいはつねつりょう 燃料の発熱量から水蒸気の蒸発潜熱を引いた値 火力発電 → 火力発電
ボイラ ぼいら 燃料を燃焼させて蒸気を生成する装置 火力発電 → 火力発電
脱硝装置 だっしょうそうち 排煙中のNOxを除去する装置 火力発電 → 火力発電
脱硫装置 だつりゅうそうち 排煙中のSOxを除去する装置 火力発電 → 火力発電

変電

用語 読み 意味 関連テーマ
変圧器 へんあつき 電圧を変換する機器。1次・2次の巻き数比で電圧が決まる 変圧器 → 変圧器
鉄損 てつそん 磁束の変化により鉄心に生じる損失(ヒステリシス損+渦電流損)。負荷に無関係 変圧器 → 変圧器
銅損 どうそん 電流が巻き線の抵抗を流れることで生じる損失。負荷電流の2乗に比例 変圧器 → 変圧器
最大効率 さいだいこうりつ 鉄損=銅損となる負荷時に変圧器効率が最大になる 変圧器 → 変圧器
パーセントインピーダンス ぱーせんといんぴーだんす 定格電流を流したとき変圧器の内部インピーダンスによる電圧降下の定格電圧に対する比(%) 変圧器 → 変圧器
遮断器(CB) しゃだんき 事故時に回路を遮断する機器。アーク消弧能力が必要 開閉装置 → 開閉装置・保護継電器
断路器(DS) だんろき 無電圧・無負荷状態で回路を開閉する機器。負荷電流の遮断不可 開閉装置 → 開閉装置・保護継電器
過電流継電器(OCR) かでんりゅうけいでんき 設定値以上の電流が流れると動作して遮断器を制御する継電器 保護継電器 → 開閉装置・保護継電器
地絡継電器(GR) ちらくけいでんき 地絡事故を検出する継電器 保護継電器 → 開閉装置・保護継電器
地絡方向継電器(DGR) ちらくほうこうけいでんき 零相電流と零相電圧の位相から地絡の方向(構内/構外)を判定する継電器 保護継電器 → 自家用受電設備の地絡保護
零相変流器(ZCT) れいそうへんりゅうき 三相の電流の和(零相電流)を検出するCT。正常時は和がゼロ 保護継電器 → 計器用変成器
接地形計器用変圧器(EVT) いーぶいてぃー 零相電圧を検出する計器用変圧器。DGRの電圧入力に使う 保護継電器 → 計器用変成器
もらい事故 もらいじこ 他需要家の地絡なのに自構内のGRが誤動作すること。方向判定(DGR)で防止 保護継電器 → 自家用受電設備の地絡保護
GIS じーあいえす ガス絶縁開閉装置。SF6ガスで絶縁・アーク消弧。小型化が可能 開閉装置 → 開閉装置・保護継電器

送電

用語 読み 意味 関連テーマ
電圧降下 でんあつこうか 送電線のインピーダンスによる送電端と受電端の電圧差 架空送電線路 → 架空送電線路
電力損失 でんりょくそんしつ 送電線の抵抗による発熱損失 P=3I²R(三相3線)または 2I²R(単相2線・往復2本) 架空送電線路 → 架空送電線路
力率改善 りきりつかいぜん 進相コンデンサ等で力率を1に近づけ、無効電力を減らすこと 架空送電線路 → 架空送電線路
ACSR えーしーえすあーる 鋼心アルミより線。軽量で引張強度が高い送電線用電線 架空送電線路 → 架空送電線路
弛度(たるみ) しど 電線が自重でたわんだ量。温度上昇や着雪で増加 架空送電線路 → 架空送電線路
実効値 じっこうち 交流の実効的な大きさ。最大値の1/√2 架空送電線路 → 架空送電線路
スキン効果 すきんこうか 高周波では電流が導体表面に集中する現象 架空送電線路 → 架空送電線路
フェランチ効果 ふぇらんちこうか 軽負荷・無負荷時に受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象 架空送電線路 → 架空送電線路
コロナ放電 ころなほうでん 電線表面の電界が空気の絶縁耐力(波高値約30kV/cm)を超えて起こる局部放電。損失・雑音の原因 架空送電線路 → 架空送電線路
多導体方式 たどうたいほうしき 1相を複数の電線に分割する方式。等価半径が増えコロナ抑制・インダクタンス減 架空送電線路 → 架空送電線路
XLPE えっくすえるぴーいー 架橋ポリエチレン絶縁。地中ケーブルの主流。耐熱性・絶縁性に優れる 地中送電 → 地中送電
OFケーブル おいるふぃるどけーぶる 絶縁油を充填した油浸紙絶縁ケーブル。高電圧対応 地中送電 → 地中送電
充電電流 じゅうでんでんりゅう ケーブルの静電容量に流れる電流 Ic=ωC(V/√3)。地中線で顕著 地中送電 → 地中送電
誘電損(誘電体損) ゆうでんそん ケーブル絶縁体内で生じる損失。tanδと電圧の2乗に比例 地中送電 → 地中送電

配電

用語 読み 意味 関連テーマ
樹枝状方式 じゅしじょうほうしき 変電所から放射状に配電する最もシンプルな方式 配電線路 → 配電
ループ方式 るーぷほうしき 配電線をリング状に結ぶ方式。信頼性が高い 配電線路 → 配電
スポットネットワーク方式 すぽっとねっとわーくほうしき 複数回線から変圧器を並列に接続。大容量需要家向け 配電線路 → 配電
低圧バンキング方式 ていあつばんきんぐほうしき 同一高圧線に接続した複数の変圧器の低圧側を並列接続 配電線路 → 配電
力率 りきりつ 有効電力/皮相電力 = cosφ。1に近いほど効率が良い 配電線路 → 配電
進相コンデンサ しんそうこんでんさ 遅れ無効電力を補償して力率を改善するコンデンサ 配電線路 → 配電
変圧器タップ へんあつきたっぷ 変圧器の巻き数を切り替えて電圧を調整する端子 配電線路 → 配電
PAS ぱす 柱上気中開閉器。地絡電流を検出して自動開放する 配電線路 → 配電
需要率 じゅようりつ 最大需要電力 ÷ 設備容量 ×100%(100%以下) 配電線路 → 配電
負荷率 ふかりつ 平均需要電力 ÷ 最大需要電力 ×100%(100%以下) 配電線路 → 配電
不等率 ふとうりつ 各負荷の最大需要電力の合計 ÷ 合成最大需要電力(1以上) 配電線路 → 配電

電力系統・需給

用語 読み 意味 関連テーマ
周波数調整 しゅうはすうちょうせい 発電と需要のバランスを保ち系統周波数を50/60Hzに維持すること 電力系統 → 電力系統・需給運用
負荷周波数制御(LFC) ふかしゅうはすうせいぎょ 系統周波数のズレを検出して発電機出力を自動制御する 電力系統 → 電力系統・需給運用
電力系統安定度 でんりょくけいとうあんていど 擾乱後も同期運転を維持できる能力(定態・過渡・動態安定度) 電力系統 → 電力系統・需給運用
需給バランス じゅきゅうばらんす 発電量と消費量を常時一致させること(電気は貯蔵できない) 電力系統 → 電力系統・需給運用
ピーク負荷 ぴーくふか 1日・1年の最大需要電力。ピーク対応に揚水発電等を活用 電力系統 → 電力系統・需給運用
自動周波数制御(AFC) じどうしゅうはすうせいぎょ 電力系統の周波数・潮流を自動的に制御するシステム 電力系統 → 電力系統・需給運用
SCADA すかだ 広域での発電・送電設備を監視・制御するシステム 電力系統 → 電力系統・需給運用
系統連系 けいとうれんけい 太陽光等の分散型電源を電力系統に接続すること 電力系統 → 電力系統・需給運用
逆潮流 ぎゃくちょうりゅう 需要家側から系統側へ電力が流れること(太陽光の余剰売電等) 電力系統 → 電力系統・需給運用
単独運転 たんどくうんてん 系統停電時に分散型電源が構内負荷へ送電し続ける状態。感電防止のため検出して解列する 電力系統 → 電力系統・需給運用