ケーブル許容電流と補正係数¶
30秒まとめ¶
実際に流せる電流(実許容電流)は、カタログの基準許容電流をそのまま使えません。周囲温度と多条布設(ケーブルを束ねる本数)で下がります。
実許容電流 = 基準許容電流 × 周囲温度補正係数 × 多条布設低減係数
- 基準許容電流の数値は 低圧ケーブル の許容電流表を正典(SSOT)として参照してください。本ページは補正係数のSSOTです。
- 本ページの係数を掛けた実許容電流が、負荷電流以上であることを確認します。
基準温度の取り違えに注意
許容電流表には「何℃を基準にした値か」(基準周囲温度)が必ず紐づきます。低圧ケーブル の 600V CV/CVT 表は JCS 0168-2 の 40℃ 基準・1条布設 です。一方、絶縁電線(IV 等)の許容電流は 30℃ 基準 です(電気設備の技術基準の解釈 146-3表 備考「θ は周囲温度。ただし、30℃以下の場合は 30 とする」)。補正係数は「基準温度で 1.0(無補正)」となるため、起点が違えば同じ周囲温度でも係数が変わります。使う表の基準温度を必ず確認してください。
低減係数も 2 体系あります。 CV/CVT には JCS 0168-2 の多条布設低減率、絶縁電線には解釈 146-4表 の電流減少係数を使い、混ぜないでください(詳細は下記「多条布設低減係数」)。
周囲温度補正係数¶
周囲温度が基準と異なるときに乗じます。絶縁体の最高許容温度で係数が変わります。計算式は次のとおりです。
周囲温度補正係数 k1 = √( (θmax - θa) / (θmax - θ0) )
θmax : 導体の最高許容温度 [℃](PVC/IV = 60℃、CV・架橋ポリエチレン = 90℃)
θa : 実際の周囲温度 [℃]
θ0 : 許容電流表の基準周囲温度 [℃]
この形は電気設備の技術基準の解釈 146-3表(第146条第2項第二号イ「許容電流補正係数の計算式」)そのものです。同表は絶縁体の材料ごとに次を定めており、分母は一律 30 です。
| 絶縁体 | 解釈 146-3表 の計算式 | 本表の θmax |
|---|---|---|
| ビニル混合物(耐熱性を除く)・天然ゴム混合物 | √((60 − θ) / 30) | 60 ℃ |
| ビニル混合物(耐熱性)・ポリエチレン(架橋しないもの)・スチレンブタジエンゴム | √((75 − θ) / 30) | 75 ℃ |
| エチレンプロピレンゴム混合物 | √((80 − θ) / 30) | 80 ℃ |
| ポリエチレン混合物(架橋したものに限る)= CV | √((90 − θ) / 30) | 90 ℃ |
備考に「θ は周囲温度(単位:℃)。ただし、30 ℃以下の場合は 30 とする」とあり、基準周囲温度 30 ℃ はこの備考が根拠です(分母の 30 = θmax − θ0 に対応)。
CV・CVT(架橋ポリエチレン絶縁、最高許容温度 90℃)¶
低圧ケーブル の表(JCS 0168-2、40℃ 基準)に乗じる係数です。
| 周囲温度 [℃] | 補正係数 k1(本表) | メーカー資料の掲載値 |
|---|---|---|
| 20 | 1.18 | 1.18 |
| 25 | 1.14 | 1.14 |
| 30 | 1.09 | 1.10 |
| 35 | 1.04 | 1.05 |
| 40(基準) | 1.00 | 1.00 |
| 45 | 0.94 | 0.95 |
| 50 | 0.89 | 0.89 |
右列は JCS 0168-2 の電流補正係数としてメーカー技術資料が掲載している値です(2026-08-02 に 2 社で照合)。本表は式の値を小数第2位で切り捨てているため、30/35/45 ℃ で 0.01 だけ小さく(安全側に)なります。掲載値を使いたい場合は右列を採ってください。
PVC・IV(ビニル絶縁、最高許容温度 60℃)¶
絶縁電線(30 ℃ 基準)に乗じる係数です。解釈 146-3表 の √((60 − θ) / 30) による値です。
| 周囲温度 [℃] | 補正係数 k1 |
|---|---|
| 30(基準) | 1.00 |
| 35 | 0.91 |
| 40 | 0.82 |
| 45 | 0.71 |
| 50 | 0.58 |
端数処理の考え方
上表は上記の計算式による値です。式そのものは解釈 146-3表 で確定しています(2026-09-18 に原典 PDF で照合)。JCS 側の温度補正式もメーカー技術資料に掲載されており、2026-08-02 に本ページの式と一致することを確認しました。絶縁電線(IV・最高許容温度 60℃、30℃ 基準)では周囲温度 40℃ の係数が √((60 − 40) / 30) = 0.8165 で、本表の 0.82 はその小数第2位への丸めです。CV 側は安全側に小数第2位を切り捨てています(35℃: 式 1.0488 → 表 1.04、45℃: 式 0.9487 → 表 0.94)。JCS の掲載値は四捨五入で 1.05/0.95 のため、30/35/45℃ で 0.01 の差があります(上表に併記)。解釈は係数の丸め方を定めていませんので、0.01 の差が余裕率に効く厳密設計では式の値で判断してください。
多条布設低減係数(電流減少係数)¶
同一電線管・ダクト内、または同一ラック上に複数条を密着布設すると放熱が悪化し、許容電流が下がります。電気設備の技術基準の解釈 146-4表(第146条第2項第二号ロ)が定める電流減少係数です。
| 同一管内の電線数 | 電流減少係数 k2 |
|---|---|
| 3 以下 | 0.70 |
| 4 | 0.63 |
| 5 又は 6 | 0.56 |
| 7 以上 15 以下 | 0.49 |
| 16 以上 40 以下 | 0.43 |
| 41 以上 60 以下 | 0.39 |
| 61 以上 | 0.34 |
この表を CV/CVT の基準値に掛けないこと
上表は絶縁電線(IV 等)を合成樹脂管・金属管・金属可とう電線管・金属線ぴに収めて使用する場合の値で(解釈 第146条第2項第二号ロ)、「気中単独」の許容電流を基準にした係数です。したがって 0.70 という値には「電線管に入れたこと自体の低減」がすでに含まれています。
低圧ケーブル の CV/CVT 表の電線管布設列は、はじめから「電線管内に1条」の値です。これに上表の k2 を掛けると電線管の影響を二重に数えることになります。CV/CVT の多条低減には、次項の JCS 0168-2 の低減率を使ってください。
布設形態で係数が変わる
- 気中(碍子布設・単独) は低減なし(k2 = 1.0)。
- ケーブルラック(トレイ)の多条・多段積み は、上表(電線管内)とは別体系の低減率(JCS 0168-2 の気中多条布設低減率)を適用します。条数だけでなく段数・水平離隔(ケーブル中心間距離)で値が変わります。
- 低圧ケーブル の電線管・気中・ラック別の基準値はいずれも「1条」の値です。複数条まとめる場合は低減率を追加で乗じます。
ケーブルラック・気中多条布設の低減率(JCS 0168-2)¶
気中多条布設の低減率 η は、ケーブル中心間距離 S とケーブル仕上外径 d の比、条数、段数で決まります。次表は JCS 0168-2 の値としてメーカー技術資料が掲載しているものです(2026-08-02 照合)。1条は 1.00、すなわち 低圧ケーブル の気中・暗渠布設の値そのものです。
単層(1段)1〜12条¶
| 中心間隔 | 1条 | 2条 | 3条 | 4条 | 6条 | 8条 | 9条 | 12条 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S = d(密着) | 1.00 | 0.85 | 0.80 | 0.70 | 0.60〜0.70 | — | — | — |
| S = 2d | — | 0.95 | 0.95 | 0.90 | 0.90 | 0.85 | 0.80 | 0.80 |
| S = 3d | — | 1.00 | 1.00 | 0.95 | 0.95 | 0.90 | 0.85 | 0.85 |
- 6条は配列で 2 通りの値があり、横一列に並べる場合が 0.70、上下 2 列に振り分ける場合が 0.60 です(S = d のとき)。安全側に 0.60 を採るのが無難です。
多条・多段(列数 m・段数 n)¶
| 段数 n | 列数 m | S = d | S = 2d |
|---|---|---|---|
| 1 | 7〜20 | 0.70 | 0.80 |
| 2 | 5 | 0.56 | 0.73 |
| 2 | 6 | 0.53 | 0.72 |
| 2 | 7 | 0.51 | 0.71 |
| 2 | 8〜20 | 0.50 | 0.70 |
| 3 | 5 | 0.37 | 0.68 |
| 3 | 7 | 0.32 | 0.65 |
| 3 | 9〜10 | 0.30 | 0.64 |
| 3 | 20 | 0.30 | 0.60 |
- 離隔を広げるほど η は 1.0 に近づきます。逆に段を重ねるほど下段・中段の放熱が悪化して η は下がります。3 段密着では基準値の 3 割まで落ちます。
- 上表の η は「気中・暗渠布設(1条)」の基準許容電流に乗じる値です。低圧ケーブル のラック列(=気中・暗渠と同値)に乗じてください。
- 上表は代表点の抜粋です。中間の条数・段数は原典またはメーカーの多条布設低減率表で確認してください。
適用手順¶
- 低圧ケーブル の許容電流表から、ケーブル種類・断面積・布設方法に対応する基準許容電流を読む(表の基準周囲温度を確認)。
- 実際の周囲温度に対する周囲温度補正係数 k1 を上表から求める(絶縁種別に注意)。
- 同一管・ラックの条数に対する多条布設低減係数 k2 を求める(1条なら 1.0)。CV/CVT は JCS 0168-2 の低減率、絶縁電線(IV 等)は解釈 146-4表 の電流減少係数を使う(体系を混ぜない)。
実許容電流 = 基準許容電流 × k1 × k2を計算し、負荷電流と比較する。余裕率 =(実許容電流 / 負荷電流 − 1)× 100 [%] が確保されているか確認する。
余裕率の目安
連続負荷では実許容電流に対し 20% 程度の余裕を見込むと、将来増設や測定誤差を吸収しやすくなります。
計算例¶
例1: CV 38sq、高温環境(温度補正のみ)¶
- 基準許容電流: CV 38sq 電線管布設(1条)= 110 A(低圧ケーブル の表、40℃ 基準)
- 周囲温度 50℃ → CV の k1 = 0.89
- 電線管内 1 条 → 低減なし
実許容電流 = 110 × 0.89 = 97.9 A ≒ 97 A
負荷電流 80 A に対し 余裕率 =(97 / 80 − 1)× 100 = 21.3% → OK
40℃基準の 110 A をそのまま使うと過負荷を見落とすため、高温盤内・屋外直射環境では温度補正が必須です。
例2: CV 38sq、ケーブルラックに多条(温度補正+多条低減)¶
- 基準許容電流: CV 38sq 気中・暗渠布設(1条)= 140 A(40℃ 基準。ラック単条も同値)
- 周囲温度 35℃ → CV の k1 = 1.04
- ラック上に 4 条を密着単層(S = d)→ η = 0.70
実許容電流 = 140 × 1.04 × 0.70 = 101.9 A ≒ 101 A
負荷電流 85 A に対し 余裕率 =(101 / 85 − 1)× 100 = 18.8% → OK
ラック列の 140 A をそのまま使うと 4 条密着で約 3 割の過大評価になります。ラックは実運用ではほぼ多条のため、低減率の適用は必須です。
条数の数え方が2体系ある
JCS 0168-2 の多条布設低減率は「ケーブル本数」で数えます。 CV 3心 1 本は 1 条、CVT 1 本も 1 条です(線心数ではありません)。上の例2 の「4 条」はケーブル 4 本の意味です。
一方、解釈 146-4表 の電流減少係数は「同一管内の電線数」で数えます。 条文の文言はこれだけで、除外の規定はありません。したがって本 Wiki は管に入っている電線をすべて数えることを既定とします。単相 2 線式は 2 条、三相 3 線式は 3 条、単相 3 線式は 3 条、三相 4 線式は 4 条です。多心ケーブル 1 本は線心数で数えるため、CV 3 芯 1 本が 3 条相当になります。
2 つの体系を取り違えると、CV 3 芯 1 本を 3 条と数えて過剰に絞る(または逆)ことになります。どちらの基準許容電流表から出発したかで使い分けてください。
「中性線は数えない」という実務慣行は採りません(2026-09-19 方針変更)
中性線を条数から除く数え方が実務で使われますが、この除外は 146-4表 にも第146条にも書かれていません(2026-09-18 に解釈の原典 PDF を全文検索して確認)。内線規程の注記に基づくとされるもので、同規程は有償かつ入手の見込みが立っていないため、本 Wiki は裏付けの取れない緩和を採らない方針に変更しました。
差が出るのは三相 4 線式です。
| 数え方 | 条数 | k2 | 実許容電流 |
|---|---|---|---|
| 本 Wiki(条文どおり全数) | 4 | 0.63 | 基準 × 0.63 |
| 中性線を除く慣行 | 3 | 0.70 | 基準 × 0.70(約 11 % 大きい) |
単相 2 線式・三相 3 線式・単相 3 線式は、どちらの数え方でも「3 以下」で 0.70 のため差は出ません。
化学プラントでは除外が特に危険です。 中性線電流が小さいという前提は平衡した線形負荷のときだけ成り立ちます。インバータなど非線形負荷が多い系統では第3次高調波が中性線で加算され、中性線が相導体と同等以上に発熱することがあります(高調波対策 参照)。中性線を数えないと、その発熱を勘定に入れないまま許容電流を 11 % 甘く見ることになります。
現場の落とし穴¶
- トレイの多段積み: ラックを上下に重ねると下段・中段ほど放熱が悪化。単なる条数だけでなく段数の低減も効く(3 段密着なら 0.30 台。上記「ケーブルラック・気中多条布設の低減率」参照)。中間の組み合わせは原典の多段係数を確認する。
- ラックの基準値をそのまま使う: 低圧ケーブル のラック列は「単条」=気中・暗渠と同値。実際のラックはほぼ多条のため、低減率を掛けずに使うと大幅な過大評価になる。
- 日射(太陽直射): 屋外の気中布設は日射で導体温度が上がる。気中値より低い直射補正が必要。
- 盤内温度上昇: 盤内は外気より 10〜20℃ 高くなることがある。周囲温度は「盤内実温度」で評価する。
- 将来増設分の条数見込み: 竣工時は少条でも、後日ケーブルを追加すると条数が増えて既設分の許容電流も下がる。将来本数を見込んで係数を選ぶ。
- 基準温度の取り違え: 40℃ 基準の CV 表に 30℃ 基準の係数を掛ける等の混同は過大・過小の両方を招く。表の基準温度と絶縁種別を必ず一致させる。
根拠¶
本ページは補正係数の正典(SSOT)です¶
基準許容電流の数値は 低圧ケーブル が正典、補正係数は本ページが正典という分担です。両ページとも法令が定めた値ではありません。
周囲温度補正係数 k1 は式から再現できます¶
k1 = √((θmax − θa) / (θmax − θ0)) の式に代入し、掲載値すべてが式と丸め規則どおりであることを 2026-08-01 に再計算で確認しました(20/25 ℃ 行は 2026-08-02 追加分)。
| 絶縁種別 | 検算結果 |
|---|---|
| CV・CVT(θmax 90 ℃、θ0 40 ℃) | 20 ℃ 1.1832/25 ℃ 1.1401/30 ℃ 1.0954/35 ℃ 1.0488/45 ℃ 0.9487/50 ℃ 0.8944 → 表は小数第2位を切り捨て(安全側)で 1.18/1.14/1.09/1.04/0.94/0.89 |
| PVC・IV(θmax 60 ℃、θ0 30 ℃) | 35 ℃ 0.9129/40 ℃ 0.8165/45 ℃ 0.7071/50 ℃ 0.5774 → 表は四捨五入で 0.91/0.82/0.71/0.58 |
CV 側は切り捨て、IV 側は四捨五入という異なる丸めになっています(本文の「端数処理の考え方」に記載のとおり)。
CV 側の補正係数は、JCS 0168-2 の電流補正係数としてメーカー技術資料 2 社(SWCC 技術資料「許容電流」・矢崎エナジーシステム 許容電流表)が 1.18/1.14/1.10/1.05/0.95/0.89 を掲載していることを 2026-08-02 に照合しました。同じ資料に温度補正式 √((T1 − T2') / (T1 − T2)) も掲載されており、本ページの式と一致します。掲載値は四捨五入で、本表の切り捨て値は 30/35/45 ℃ で 0.01 小さい(安全側)だけです。本文の表に両方を併記しました。
計算例2件(110 × 0.89 = 97.9 A、140 × 1.04 × 0.70 = 101.92 A)と余裕率(21.3 %・18.8 %)も 2026-08-02 に再計算し一致を確認しています。
JCS 0168-2 の多条布設低減率(2026-08-02 に確定)¶
ラック・気中多条布設の低減率 η は、JCS 0168-2 の値としてメーカー技術資料(SWCC 技術資料「許容電流」)が掲載している表を採用しました。JCS 原本は有償のため未照合ですが、出典規格を明示した公開資料からの転記であり、従来の「代表的な目安」よりは根拠が明確です。
従来表からの主な変更は次のとおりです。
| 布設形態 | 旧(目安) | 新(JCS 0168-2 掲載値) |
|---|---|---|
| 単層・S = 2d | 約 0.85 | 条数により 0.95〜0.80(多条 7〜20 列で 0.80) |
| 2段積み・密着 | 約 0.50〜0.65 | 列数により 0.56〜0.50 |
| 3段以上・密着 | 「さらに低下(要個別計算)」 | 0.37〜0.30 |
旧表の 0.85・0.65 は掲載値より大きい(=危険側)でした。3 段密着の実値が 0.30 台であることも数値で示せるようになりました。
原本未照合(honest-hold)¶
- 2026-09-18 の是正: 従来「内線規程(JEAC 8001)の内容とされるもの」として原本未照合のまま載せていた次の 3 件のうち、2 件は電気設備の技術基準の解釈(令和7年11月20日改正)に規定があり、原典 PDF で照合して出典を差し替えました。
- 絶縁電線(IV 等)の許容電流が 30 ℃ 基準であること → 解釈 146-3表 備考(「θ は周囲温度。ただし、30 ℃以下の場合は 30 とする」)。周囲温度補正係数の計算式も同表(材料ごとに √((θmax − θ) / 30))
- 電流減少係数 → 解釈 第146条第2項第二号ロ・146-4表。あわせて本 Wiki の表に欠けていた 61 以上 = 0.34 の行を追加しました
- 中性線を条数に数えないという数え方 → 解釈には規定がありません(原典 PDF の全文検索で該当なし)。内線規程の注記に基づくとされる実務慣行ですが、同規程は 2026-09-19 時点で入手の見込みが立たないため、2026-09-19 にこの慣行を採らない方針へ変更しました。146-4表 の文言どおり管内の電線を全数で数えます(三相 4 線式で k2 が 0.70 → 0.63 に下がる=安全側)。理由は本文の warning のとおりで、非線形負荷が多い系統では中性線の第3次高調波電流を勘定から落とすことになるためです
- JCS 0168-2 の原本も未照合です。本ページの低減率・電流補正係数は、同規格を出典として明記したメーカー技術資料からの転記で、版年・表番号は挙げません。中間の条数・段数は原典またはメーカー資料で個別に確認してください
- 最高許容温度(PVC/IV 60 ℃、架橋ポリエチレン 90 ℃)は広く用いられる代表値です。製品規格の番号は挙げていません
実務慣行(法令・規格の裏付けなし)¶
- 余裕率 20 % 程度・盤内は外気より 10〜20 ℃ 高い・将来増設分の条数見込みは設計実務の目安です
- 日射(太陽直射)の補正が必要であることは物理的事実ですが、具体的な補正係数は本ページに記載していません(未照合のため)
限界の明示¶
- 本ページの係数は選定の目安です。調達・施工の判断には、採用するケーブルのメーカーカタログの補正係数表を正としてください
- ラック多段積みの厳密な低減は条数・外径・段数・離隔の組み合わせで決まり、本ページの抜粋表では全パターンを表現できません
- 日射(太陽直射)の補正係数は依然として未照合です。低圧ケーブル の表は「日射の影響なし」の値であり、屋外直射環境ではメーカー資料の直射補正が別途必要です
照合日: 2026-09-18(電気設備の技術基準の解釈〔令和7年11月20日改正〕の原典 PDF で 第146条第2項第二号イ・ロ、146-3表、146-4表 を逐語照合。61 以上 = 0.34 の欠落を補い、温度補正式と 30 ℃ 基準の出典を内線規程から解釈へ差し替え)。JCS 0168-2 まわりは 2026-08-02 から変わっていません。
関連ページ¶
- 低圧ケーブル — 基準許容電流表(正典)・種類・電圧降下・選定フロー
- 電路設計 — ケーブルルート・ラック計画
- 電圧降下計算 — 断面積を決めるもう一つの条件
- 計算ツール集 — 電圧降下・短絡電流ほかの式集
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