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電技解釈 第15条 — 高圧又は特別高圧の電路の絶縁性能

📜 一次ソース確認のお願い(2026-05-10)

本ページは電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの)を学習用に整理したものです。電技解釈は eGov 法令API に登録されていないため、本Wikiの品質保証は wiki内クロスリファレンスと過去問データベース(kakomon.yml)への照合に依存しています。重要な実務判断や試験直前の最終確認は、必ず経産省公式の最新告示PDF(電気設備の技術基準の解釈)に当たってください。誤記を発見された場合は GitHub Issues でご連絡ください。

📊 試験対策メタ

  • 出題頻度: 🔥🔥🔥(過去14年で 8 回出題)
  • 重要度: A(重要必須)
  • 直近出題:

高圧・特別高圧の電路に対する試験電圧体系の規定。最大使用電圧に応じて、1.5倍(7,000V以下)、1.25倍(7,000V超〜60,000V以下)、1.1倍(60,000V超の中性点接地式で170,000V以下。非接地式は60,000V超でも1.25倍、170,000V超の直接接地式だけ0.72/0.64倍)の試験電圧で==10分間==の交流試験を実施。ケーブルを直流で試験する場合は==交流試験電圧の2倍==の直流電圧(例:公称6.6kV の最大使用電圧は6,900V〔6,600×1.15/1.1・第1条 1-1表〕→ 交流10,350V → 直流20,700V。公称6,600Vに直接1.5を掛けた9,900Vは誤り)。


⚡ 5秒で思い出す

  • 試験電圧は 「最大使用電圧 × 倍率」、印加は 連続10分間
  • 7,000V以下: 1.5倍(交流)
  • 7,000V超〜60,000V以下: 1.25倍(10,500V未満になる場合は10,500V)
    • 例外 → 最大使用電圧 15,000V以下 の中性点接地式(中性線に多重接地)は 0.92倍
  • 60,000V超: 接地方式で分岐(ここが最重要・「一律1.1倍」ではない)
    • 中性点非接地式 → 1.25倍
    • 中性点接地式で 最大使用電圧170,000V超 → さらに2分岐
      • 中性点が直接接地されている発電所・蓄電所・変電所等に施設 → 0.64倍
      • 上記以外の中性点直接接地式電路 → 0.72倍
    • 上記以外(=中性点接地式のうち 170,000V以下 のもの全て) → 1.1倍(75,000V未満になる場合は75,000V)
    • ⚠ 0.72倍・0.64倍は「170,000V超」の中でしか使えない。66kV・154kV の直接接地式は 170,000V以下なので 1.1倍
  • ケーブルを直流で試験: 交流試験電圧の2倍(√2倍ではなく2倍・第15条第一項第二号)
セルフチェック: 6.6kV電路の試験電圧はどう決まるか(なぜ1.25倍でなく1.5倍か)?

核心(なぜ倍率が階級で変わるか): 試験電圧は「その電圧階級が想定する異常電圧(雷・開閉サージ)に耐えるか」を確かめるもので、倍率は==絶縁協調==の考え方で決まる。低い電圧階級ほど、定格に対する異常電圧の比が大きくなりやすく避雷器の保護も相対的に緩いため、大きめの 1.5倍 で余裕を確認する。電圧が上がると避雷器でサージを低く抑え込めるうえ、巨大電圧の1.5倍は設備的に非現実的なので、倍率は 1.25 → 1.1 と下げていく。

結論: 6.6kV は「7kV以下」の階級だから 1.5倍。1.25倍は「7kV超〜60kV(特別高圧)」の値で、6.6kV に当てはめると誤り。倍率は暗記ではなく「電圧階級=想定する異常電圧の大きさ」で導ける。

試験電圧は最大使用電圧に倍率を掛ける。公称6.6kV なら 最大使用電圧 = 6,600 × 1.15/1.1 = 6,900V → 6,900 × 1.5 = 10,350V(交流・連続10分間)。問題文が「最大使用電圧6,600V」と与えていれば変換不要で 6,600 × 1.5 = 9,900V。どちらの6,600Vかを必ず読み分ける。


📜 条文原文

📜 条文原文 — 電技解釈 第15条 完全版(折り畳み・クリックで開く)

経済産業省告示「電気設備の技術基準の解釈」令和7年11月版 PDF p.25 から逐語転記(2026-07-28 一次照合)。

【高圧又は特別高圧の電路の絶縁性能】(省令第5条第2項)

第15条 高圧又は特別高圧の電路(第13条各号に掲げる部分、次条に規定するもの及び直流電車線を除く。)は、次の各号のいずれかに適合する絶縁性能を有すること。

一 15-1表に規定する試験電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。

二 電線にケーブルを使用する交流の電路においては、15-1表に規定する試験電圧の2倍の直流電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。

三 最大使用電圧が170,000Vを超える地中電線路であって、両端の中性点が直接接地されているものにおいては、最大使用電圧の0.64倍の電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して60分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。

四 特別高圧の電路においては、民間規格評価機関として日本電気技術規格委員会が承認した規格である「電路の絶縁耐力の確認方法」の「適用」の欄に規定する方法により絶縁耐力を確認したものであること。

15-1表

電路の種類 試験電圧
最大使用電圧が7,000V以下の電路 交流の電路 最大使用電圧の1.5倍の交流電圧
直流の電路 最大使用電圧の1.5倍の直流電圧又は1倍の交流電圧
最大使用電圧が7,000Vを超え、60,000V以下の電路 最大使用電圧が15,000V以下の中性点接地式電路(中性線を有するものであって、その中性線に多重接地するものに限る。) 最大使用電圧の0.92倍の電圧
上記以外 最大使用電圧の1.25倍の電圧(10,500V未満となる場合は、10,500V)
最大使用電圧が60,000Vを超える電路 整流器に接続する以外のもの 中性点非接地式電路 最大使用電圧の1.25倍の電圧
中性点接地式電路 / 最大使用電圧が170,000Vを超えるもの / 中性点が直接接地されている発電所、蓄電所又は変電所若しくはこれに準ずる場所に施設するもの 最大使用電圧の0.64倍の電圧
中性点接地式電路 / 最大使用電圧が170,000Vを超えるもの / 上記以外の中性点直接接地式電路 最大使用電圧の0.72倍の電圧
中性点接地式電路 / 上記以外(=最大使用電圧170,000V以下) 最大使用電圧の1.1倍の電圧(75,000V未満となる場合は、75,000V)
整流器に接続するもの 交流側及び直流高電圧側電路 交流側の最大使用電圧の1.1倍の交流電圧又は直流側の最大使用電圧の1.1倍の直流電圧
直流側の中性線又は帰線(第201条第六号に規定するものをいう。)となる電路 次の式により求めた値の交流電圧 V×(1/√2)×0.51×1.2 (V は、逆変換器転流失敗時に中性線又は帰線となる電路に現れる交流性の異常電圧の波高値〔単位:V〕)

(備考) 電位変成器を用いて中性点を接地するものは、中性点非接地式とみなす。

典拠: 電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの・令和7年11月版)第15条・15-1表 / 原典PDF p.25 / 照合日 2026-07-28

旧版(〜v1.3)からの是正

本節を追加する前の本記事は「特別高圧≤60kV=1.25倍/>60kV=一律1.1倍」と説明し、66kVを「60kV以下」に分類していました(60,000Vを超えるため誤り)。また 0.92倍・0.64倍の分岐、10,500V/75,000Vの下限、60,000V超の中性点非接地式=1.25倍 が欠落していました。上表が原典です。


📋 条文の概要

項目 内容
対象 高圧電路(最大使用電圧7000V以下)および特別高圧電路(7000Vを超える)
試験方法 交流試験電圧(または直流)を電路に印加し、絶縁耐力を確認
試験時間 交流:10分間(漏れ電流が安定するまで)
試験電圧 体系 最大使用電圧の 1.5倍(7,000V以下)/ 1.25倍(7,000V超〜60,000V以下・下限10,500V/15,000V以下の中性点多重接地式は0.92倍)/ 60,000V超は「接地方式」と「170,000V超か」の2軸で分岐(非接地1.25倍/接地式は170,000V以下なら1.1倍〔下限75,000V〕/170,000V超の直接接地式だけ0.72・0.64倍)
直流試験(ケーブル) 交流試験電圧の2倍の直流電圧(例:最大使用電圧6,600V → 交流9,900V → 直流19,800V)。√2倍ではなく2倍

ひっかけ:倍率の混同

7,000V以下は1.5倍(これが最も頻出・重要)

7,000V超〜60,000V以下は 1.25倍(よく混同される)

「高圧は1.25倍」→ 誤り(これは 7,000V超の値)

試験では数値選択肢に1.5倍・1.25倍・1.1倍が並ぶため、まず最大使用電圧が どの区分に入るかを判定する。

60,000V超は「一律1.1倍」ではない。中性点非接地式なら1.25倍。中性点接地式はまず170,000V超かどうかで分かれ、170,000V超のときだけ 0.72倍(直接接地式)・0.64倍(直接接地された発電所・蓄電所・変電所等に施設するもの)が使え、170,000V以下は接地方式によらず1.1倍(下限75,000V)。接地方式と電圧の両方が示されていなければ倍率は確定しない。

0.72倍・0.64倍は『170,000V超』の中の枝

原典 15-1表 では、0.64倍の行と0.72倍の行はどちらも 「最大使用電圧が170,000Vを超えるもの」というセルの配下にある。表を平らに読んで「直接接地式=0.72倍」と覚えると、66kV(最大使用69,000V)の直接接地式電路を 49,680V と誤答する(正しくは 1.1倍で 75,900V)。 なお 変圧器の巻線(第16条 16-1表)は構造が逆で、中性点を直接接地するものは 170,000V以下が0.72倍・170,000V超が0.64倍。電路の表と変圧器の表を混ぜないこと。


🔧 これは何をする試験か(回路図)

絶縁耐力試験のしくみ — 電路と大地の間に試験電圧を10分間印加 大地(接地) 試験用変圧器 電圧を 0 から 徐々に昇圧 電路(高圧・充電側) V 電圧計 高圧ケーブル (被試験電路) 試験 電圧 交流:最大使用電圧×倍率 / ケーブル直流:交流試験電圧×2倍

読み解き: 試験用変圧器で電圧を 0 から規定値まで徐々に昇圧し、被試験電路(高圧ケーブル)と大地の間に試験電圧を連続10分間加える。この間に絶縁破壊や異常な漏れ電流が起きなければ合格。交流が基本で、ケーブルは交流試験電圧の2倍の直流でも試験できる。


🔍 試験電圧の体系(電圧レンジ別)

試験電圧の倍率マップ — 最大使用電圧で倍率が決まる(交流・10分間) 電圧が高いほど倍率は下がる(1.5 → 1.25 → 1.1) 最大使用電圧 高圧(7kV以下) ×1.5 6.6kV など 最頻出 特別高圧(7kV超〜60kV) ×1.25 22kV / 33kV など(下限10,500V) 特別高圧(60kV超) 接地方式で分岐 非接地1.25/接地は1.1(170kV超の直接接地だけ0.72・0.64) 7,000V 60,000V ケーブルを直流で試験 → 交流試験電圧 × 2倍(√2倍ではない) 0.72/0.64倍 は「170,000V超・中性点直接接地式」の交流係数。7,000V以下・直流とは無関係

高圧電路(最大使用電圧 ≤ 7,000V)

電圧 試験電圧 補足
最大使用電圧6,600V・交流 9.9kV(交流、10分間) 高圧の基本(公称6.6kV なら最大使用6,900V → 10.35kV)
最大使用電圧6,600V・直流(ケーブル) 9.9kV × 2 = 19.8kV(直流、10分間) 直流は交流試験電圧の2倍(√2倍ではない)

公称電圧で出たら「最大使用電圧」に直してから倍率を掛ける

試験電圧の基準は最大使用電圧であり、公称電圧そのものではない。 公称6,600V → 最大使用電圧 = 6,600 × 1.15 / 1.1 ≈ 6,900V。

  • 交流試験電圧 = 6,900 × 1.5 = 10,350V
  • ケーブル直流試験電圧 = 10,350 × 2 = 20,700V(R03問12 の実際の答え)

問題が「最大使用電圧 6,600V」と直接与えた場合は、変換せず 6,600 × 1.5 = 9,900V(直流は 19,800V)。6,600V が公称か最大使用かを必ず読み分ける。

なぜ1.5倍か? - 公称電圧(例:6.6kV)< 最大使用電圧(6,900V=公称×1.15/1.1・第1条 1-1表)の関係がまずある - 最大使用電圧は「通常の使用状態で電路に加わる最大の線間電圧」なので、そのさらに1.5倍を掛けることで 通常の変動より厳しい試験 を課している(倍率の数値そのものの根拠は解釈本文に書かれていない=所与)

特別高圧電路(最大使用電圧 > 7,000V)

ケース1:7,000V超〜60,000V以下(交流)

最大使用電圧 試験電圧 補足
22,000V 22,000 × 1.25 = 27,500V この区分の基本
8,000V 8,000 × 1.25 = 10,000V → 10,500V 10,500V未満になる場合は10,500V が下限
11,400V(中性線に多重接地する中性点接地式) 11,400 × 0.92 = 10,488V 例外倍率。最大使用電圧15,000V以下かつ中性線多重接地のときだけ
6,900V 6,900 × 1.5 = 10,350V 7,000V以下なので本区分ではない(区分違いのひっかけ)

ケース2:60,000V超(交流)— 接地方式で分岐する

接地方式・電圧 倍率 計算例(最大使用電圧で示す)
中性点非接地式 1.25倍 69,000 × 1.25 = 86,250V
中性点接地式(直接接地でない) 1.1倍(75,000V未満なら75,000V) 69,000 × 1.1 = 75,900V
中性点直接接地式(69,000V は 170,000V以下 なので下段の枝には入らない) 1.1倍 69,000 × 1.1 = 75,900V(0.72倍の49,680Vは誤り)
中性点直接接地式で最大使用電圧170,000V超(発電所・蓄電所・変電所等に施設するもの以外) 0.72倍 220,000 × 0.72 = 158,400V
中性点直接接地式で最大使用電圧170,000V超、かつ中性点が直接接地された発電所・蓄電所・変電所等に施設 0.64倍 公称275kV → 最大使用 287,500V → 287,500 × 0.64 = 184,000V

「60kV超だから1.1倍」は誤り

60,000V超で確認するのは接地方式と「170,000V超か」の2つ。同じ 69,000V でも、非接地式なら 69,000×1.25 = 86,250V、接地式(直接接地を含む)なら 69,000×1.1 = 75,900V。 69,000V に 0.72倍を当てて 49,680V とするのが典型的な誤答で、0.72倍・0.64倍は 170,000V超の枝にしか無い。問題文に接地方式と最大使用電圧の両方が無ければ倍率は確定しない。

なぜ接地方式で倍率が下がるのか? - 中性点を直接接地すると、1線地絡時に健全相の対地電圧上昇が抑えられる(非接地では最大 √3 倍まで上がり得る) - 想定すべき異常電圧が小さくなるぶん、確認に必要な試験電圧も下げてよい = 0.72/0.64 倍 - ただしこの緩和が使えるのは 170,000V超 の枝に限られる。170,000V以下は接地方式によらず 1.1倍(なぜ170,000Vで線を引くのかは第15条にも15-1表の備考にも書かれていない=条文上は所与の区切り。理由づけを覚えようとしないこと) - 逆に非接地式は健全相の電位上昇が大きいので、60,000V超でも 1.25 倍と高いまま

ケース3:ケーブルを直流で試験する場合

電路 直流試験電圧 補足
公称6.6kV 高圧ケーブル(最大使用電圧6,900V) 交流10,350V × 2 = 20,700V 交流試験電圧の2倍
公称22kV 特高ケーブル(最大使用電圧23,000V) 交流28,750V × 2 = 57,500V 同じく交流の2倍。公称22kVに直接1.25を掛けた27,500V→55,000Vは誤り

直流は交流試験電圧の2倍で試験する(解釈第15条第一項第二号。15-1表の備考は「電位変成器を用いて中性点を接地するものは中性点非接地式とみなす」であって直流の規定ではない)。直流は脈動がなくピーク値=実効値のため、交流(ピークは実効値の√2倍)と同等以上のストレスを与えるには2倍が必要。「√2倍(≈1.41倍)」「1.0倍」「0.72倍」と引っかける選択肢に注意。


⚡ 出題パターン別解説

倍率の選び方フロー — 最大使用電圧から判定 最大使用電圧を確認 7,000V 以下? 60,000V 以下? 60,000V を超える ×1.5倍(高圧・交流) ×1.25倍(特別高圧・交流) ×1.1倍(特別高圧・交流) いいえ いいえ はい はい いずれも 電路↔大地 に連続10分間印加。ケーブルを直流で試験するなら 交流試験電圧×2倍 (170,000V超・中性点直接接地式は ×0.72倍 などの特高係数。高圧三種ではまず1.5倍)

パターン1:倍率選択(数値判定)

典型問題

最大使用電圧6600Vの高圧ケーブルの絶縁耐力試験。試験電圧として適切なのはどれか。

ア) 8,250V イ) 9,900V ウ) 11,000V エ) 13,200V

解法 - 6.6kV は高圧(≤7kV)→ 1.5倍を適用 - 6600V × 1.5 = 9,900V → イ) が正解

暗記の核心

「最大使用電圧が7000V以下なら倍率は1.5倍」は絶対ルール

電圧が示されたら即座に: - 7,000V以下? → 1.5倍 - 60,000V以下? → 1.25倍(15,000V以下の中性点多重接地式だけ0.92倍) - 60,000V超? → 接地方式を見る。非接地式なら 1.25倍、接地式なら 1.1倍(下限75,000V) - さらに 170,000V超 の直接接地式のときだけ 0.72倍(発電所・蓄電所・変電所等に施設するものは 0.64倍)

「60,000V超=1.1倍」と1手で決めない。60,000V超は2手(接地方式 → 170,000V超か)かかる。

パターン2:変圧器・機械器具(第16条とセット)

典型問題

高圧で使用される変圧器の一次巻線(最大使用電圧22kV)の絶縁耐力試験。試験電圧は?

解法 - 22kV は特別高圧(>7kV)で、かつ ≤60kV → 1.25倍 - 22,000V × 1.25 = 27,500V(交流、10分間)

パターン3:ケーブルの直流試験(R03問12 型・要注意)

典型問題

最大使用電圧6,900Vの高圧ケーブルを直流で絶縁耐力試験する。試験電圧は?

解法 - 交流試験電圧 = 6,900 × 1.5 = 10,350V - 直流はその2倍 → 10,350 × 2 = 20,700V(連続10分間)

典型ひっかけ選択肢

誤答 理由
√2倍(≈1.41倍) 直流は交流の√2倍ではなく 2倍。最頻出のひっかけ
0.72倍 最大使用電圧170,000V超・中性点直接接地式の交流係数。直流とも高圧とも無関係(170,000V以下では 0.72倍 自体が使えない)
試験時間:5分間 誤り。試験時間は常に 10分間(重要)

🕳️ 頻出落とし穴

  1. 🔴 「7,000V以下も1.25倍」と答える → 常に 1.5倍。1.25倍は 7,000V超〜60,000V以下
  2. 🔴 60,000V超を「一律1.1倍」と答える → 接地方式と170,000V超かで 1.25/1.1/0.72/0.64 に分岐する。170,000V以下の接地式はすべて1.1倍で、0.72/0.64 は使えない。接地方式と最大使用電圧の両方が示されていなければ倍率は確定しない
  3. 🔴 公称電圧をそのまま倍率にかける → 15-1表の基準は==最大使用電圧==。公称66kV系なら最大使用電圧は69,000V(公称 × 1.15/1.1)
  4. 🟡 下限値を落とす → 1.25倍で10,500V未満なら 10,500V、1.1倍で75,000V未満なら 75,000V が試験電圧
  5. 🟡 試験時間を忘れる → 試験電圧と==同時に「10分間」==という条件が重要。「5分間」は誤り(170,000V超の地中電線路0.64倍のみ60分間)
  6. 🔴 直流試験電圧の計算を誤る → ケーブルの直流試験は==交流試験電圧の2倍==(例:最大使用電圧6,600V → 交流9,900V → 直流19,800V)。「√2倍」「0.72倍」「1.0倍」はすべて誤り
  7. 🟢 線間電圧と対地電圧の混同 → 15-1表が使うのは==最大使用電圧(線間)==。対地電圧しか与えられていない平衡三相Y結線なら ×√3 して線間に直す(÷√3 は逆向き)

📝 過去問実績

年度 問 形式 論点 難度
R03 問12 計算題 高圧ケーブル(公称6.6kV)の直流絶縁耐力試験(最大使用電圧6,900V→交流10,350V→直流20,700V)+変圧器容量 ⭐⭐
R02 問3 計算題 6600V交流電路の絶縁性能・試験電圧 ⭐
R02 問12 正誤判定 変圧器の二次側(低圧)vs 一次側(高圧)の試験電圧区別 ⭐⭐
H28 問12 計算題 高圧ケーブルの交流絶縁耐力試験(倍率判定) ⭐
H24 問11 計算題 引込ケーブル(高圧)の試験電圧(1.5倍) ⭐

R08 出題予測

過去5回中4回は「高圧6.6kV電路」と「変圧器」が出題。

最優先ポイント: 1. 高圧(≤7kV)= 1.5倍 を確実に記憶 2. 変圧器が出た場合、一次側電圧で判定(二次側低圧に惑わされない) 3. 試験時間「10分間」も同時に答える

次点: ケーブルの直流試験電圧(交流試験電圧の2倍)。R03問12 で実出題


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🧮 計算演習への展開


監修ログ

  • 2026-09-07 監査是正(表の値の一次照合ラウンド/Fable 反証監査 → Claude 一次照合): 0.72倍・0.64倍の適用範囲を是正。原典 15-1表 では 0.64倍の行と0.72倍の行はどちらも 「最大使用電圧が170,000Vを超えるもの」というセルの配下にあり、170,000V以下の中性点接地式は 接地方式によらず 1.1倍(下限75,000V)。旧版は表の入れ子を平らに転記していたため 「中性点直接接地式=0.72倍」と読め、ケース2の表で 69,000V × 0.72 = 49,680V という誤答例を 正解として掲載していた(正しくは 69,000 × 1.1 = 75,900V)。5秒で思い出す・原文転記表・表直後の解説・ケース2の表・warning・ひっかけ選択肢表・SVG図の計7箇所を是正し、変圧器の16-1表は170,000Vの向きが逆(直接接地は170,000V以下が0.72倍)である点を danger ボックスで明示した。あわせて直流ケース表の「22kV 特高ケーブル 交流27,500V×2=55,000V」を、公称22kV→最大使用23,000V→交流28,750V→直流 57,500V に是正。セルフチェックの答え・要点表・高圧電路の表の行ラベル・落とし穴6 に 「その6,600Vは公称か最大使用か」の読み分けを追記した。典拠: 同梱PDF p.25 15-1表を pymupdf で座標抽出(セル結合を含めて確認)。2026-07-28 v1.4 のログにある「直接接地式 0.72倍/170,000V超の発電所等 0.64倍/それ以外の接地式 1.1倍」という分岐説明は、この平面読みそのものであり不正確(記録としてはそのまま残す)。あわせて「0.72/0.64 に緩和される理由」として書いていた『超高圧では試験設備の制約が大きい』等の説明は原典に根拠が無いため削除し、170,000V の区切りは条文上の所与であると明示した。

  • 2026-07-28 v1.4 15-1表を原典から逐語転記し、倍率体系の誤りを全面是正(GPT・Fable の二系統監査 → 原典PDF一次照合)。

    • 追加: ## 📜 条文原文 節(令和7年11月版告示PDF p.25 の第15条全文+15-1表)。本記事はこれまで「条文の概要」しか持たず、逐語原文を持っていなかった。
    • 修正①: 66kV を「60kV以下」に分類していた(66,000V > 60,000V なので誤り)。「66kV × 1.25 = 82.5kV」の例題と、落とし穴「66kV電路は1.25倍が正しい」を削除・是正。
    • 修正②: 「60kV超 = 一律1.1倍」は誤り。原典は接地方式で分岐(中性点非接地式 1.25倍/直接接地式 0.72倍/170,000V超の発電所等 0.64倍/それ以外の接地式 1.1倍)。0.64倍と非接地1.25倍が完全欠落していた。
    • 修正③: 下限値の欠落を補充(1.25倍で10,500V未満→10,500V、1.1倍で75,000V未満→75,000V)。
    • 修正④: 0.92倍の分岐(7,000V超〜60,000V以下のうち最大使用電圧15,000V以下の中性点多重接地式)を追加。
    • 修正⑤: 落とし穴の「相対地電圧 → 相間電圧に換算(÷√3)」は向きが逆。15-1表の基準は最大使用電圧(線間)で、対地電圧しかない平衡三相Yなら ×√3。
    • 修正⑥: 直流2倍の典拠を「15-1表 備考」→ 第15条第一項第二号に訂正(備考は中性点非接地式のみなし規定)。
    • 修正⑦: 関連ページの第14条の要約「対地間500V、絶縁抵抗0.1MΩ」を是正(第14条は「省令第58条によること」+「絶縁抵抗測定が困難な場合は漏えい電流1mA以下」で、500V という数値は第14条にない)。
    • 検出経路: 66kV の区分誤りは GPT(codex) と Fable が独立に検出。0.64倍・下限値・非接地1.25倍の欠落は原典PDF照合で Claude が確定(両系統とも「1.1倍が一般区分」と述べており、外注側の言い分も原典と一致していなかった)。
  • 2026-06-07 v1.2 直流試験電圧の誤りを修正 + 図解3点を追加。
    • 修正: 「直流=0.72倍/1.0倍」は誤り。ケーブルの直流試験は交流試験電圧の2倍(解釈第15条 15-1表 備考)。0.72倍 は「60kV超・中性点直接接地式」の交流係数であり、直流・高圧とは無関係なので正しく再配置。テーマページ themes/zetsuen.md・電験王 R03問12(公称6,600V → 最大使用6,900V → 交流10,350V → 直流20,700V)と一次照合。
    • 追加: ①試験回路図 ②倍率マップ(1.5→1.25→1.1)③倍率判定フロー の SVG 3点。
    • 削除: 「>60kV ÷√3 相間換算」の註(解釈第15条に一般的根拠なし)。

最終確認: 2026-07-28 | ステータス: v1.4(15-1表を原典逐語で全面是正) | 典拠: 電気設備の技術基準の解釈 令和7年11月版 告示PDF p.25 | 照合日: 2026-07-28 | バージョニング基準

変更履歴

  • 2026-08-28 出題実績を SoT と整合(Claude・kakomon.yml 突合): メタを 7回→8回 に是正(SoT 集計)。