電気設備技術基準 第32条 — 支持物の倒壊の防止¶
📊 試験対策メタ
- 出題頻度: 🔥 ★☆☆☆☆(過去14年で 2 回出題)
- 重要度: B(重要)
- 直近出題:
架空電線路の支持物は、風圧荷重・垂直荷重・水平荷重 に対して規定の強度を持たなければならない。本条本文の核心数値は 10分間平均で風速40m/s の風圧荷重(人家が多く連なる場所は緩和)。安全率は本条ではなく 電技解釈が対象別に定める(木柱2.0・基礎2/鉄塔異常時1.33・支線2.5)。
⚡ 5秒で思い出す¶
- 対象: 架空電線路の 支持物(電柱・鉄塔等)
- 荷重3種: 風圧荷重・垂直荷重・水平荷重
- 本条の核心数値: 10分間平均で風速40m/s の風圧荷重(人家が多く連なる場所は緩和)
- 支持物の種類: 木柱・鉄筋コンクリート柱・鉄柱・鉄塔
- 安全率は対象ごとに解釈側で別値: 木柱 2.0(解釈第59条)/基礎 2・鉄塔の異常時想定荷重等は 1.33(解釈第60条)/支線 2.5(第62条・第70条第3項の支線は 1.5・解釈第61条)
セルフチェック: 「支持物の安全率は一律1.5以上」は正しいか
誤り。「支持物一律1.5」という規定は省令第32条にも電技解釈にも存在しない。 安全率は対象ごとに別の値が定められている。
- 木柱:風圧荷重に 安全率2.0 を乗じた荷重に耐える強度(解釈第59条第1項第一号)
- 基礎:2以上(鉄塔の異常時想定荷重・異常着雪時想定荷重は 1.33以上)(解釈第60条第1項)
- 支線:2.5以上(第62条・第70条第3項により施設する支線は 1.5以上)(解釈第61条第一号・第二号)
- 1.5 は「支線の特例値」であって支持物一般の値ではない。ここを取り違えると安全率の比較問題で失点する。
📜 条文原文¶
電気設備に関する技術基準を定める省令 第32条(支持物の倒壊の防止)
第1項 架空電線路又は架空電車線路の支持物の材料及び構造(支線を施設する場合は、当該支線に係るものを含む。)は、その支持物が支持する電線等による引張荷重、十分間平均で風速四十メートル毎秒の風圧荷重及び当該設置場所において通常想定される地理的条件、気象の変化、振動、衝撃その他の外部環境の影響を考慮し、倒壊のおそれがないよう、安全なものでなければならない。ただし、人家が多く連なっている場所に施設する架空電線路にあっては、その施設場所を考慮して施設する場合は、十分間平均で風速四十メートル毎秒の風圧荷重の二分の一の風圧荷重を考慮して施設することができる。
第2項 架空電線路の支持物は、構造上安全なものとすること等により連鎖的に倒壊のおそれがないように施設しなければならない。
→ 第1項の核心数値は 風速40m/s(10分間平均)の風圧荷重。人家密集地はその 1/2(風速約28m/s相当) に緩和可能。第2項は連鎖倒壊(ドミノ倒壊)防止を別途義務化。
条文の数値と「安全率」の関係
第32条本文に安全率の数値はない。安全率は電技解釈が対象別に定める(木柱2.0=解釈第59条/基礎2・鉄塔異常時1.33=第60条/支線2.5・特例1.5=第61条)。試験では「省令第32条(風速40m/s)」と「解釈側の安全率」のどちらの規定かを区別すること。
📝 過去問で問われた箇所¶
| 順 | 原文の語句 | 過去問での扱い | 出題年 |
|---|---|---|---|
| ア | 引張荷重 | 穴埋め選択肢 | R01 問4・R05上 問5 |
| イ | 風速四十メートル毎秒 | 核心数値の穴埋め | R01 問4・R05上 問5 |
| ウ | 倒壊のおそれがないよう | 穴埋め選択肢 | R01 問4・R05上 問5 |
| エ | 安全 | 穴埋め選択肢 | R01 問4・R05上 問5 |
| オ | 二分の一 | 緩和規定の穴埋め | (※要確認) |
※ 過去14年で計2件出題(R01 問4・R05上 問5)。頻出条文。 ※ 実空欄は電験王3等で要再確認。
🎯 暗記の核心キーワード
- 風速 40m/s(10分間平均)— 試験の最頻出数値
- 二分の一(人家密集地の緩和係数 = 風速約28m/s相当)
- 倒壊のおそれがないよう、安全 — 義務の文言
- 連鎖的に倒壊 — 第2項の独自概念(ドミノ倒壊防止)
- 引張荷重 + 風圧荷重 + 外部環境(地理・気象・振動・衝撃)の総合考慮
出典
電気設備に関する技術基準を定める省令(平成九年通商産業省令第五十二号、令和5年改正版)第32条
📋 条文の概要¶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 条文 | 電気設備技術基準 第32条 |
| 対象 | 架空電線路・架空電車線路の支持物 |
| 規定内容 | 風圧荷重その他の荷重に耐える強度を持つこと |
| 安全率 | 本条には規定なし。解釈側で対象別(木柱2.0/基礎2・鉄塔異常時1.33/支線2.5・特例1.5) |
| 支持物種別 | 木柱・鉄筋コンクリート柱(コン柱)・鉄柱・鉄塔 |
ひっかけ:安全率を一律の数値だと思い込む
「支持物の安全率は1.5以上」は誤り(そのような規定は存在しない)。対象ごとに 木柱2.0/基礎2(鉄塔異常時1.33)/支線2.5(特例1.5) と別値。 いずれも「以上」(下限値)である点は共通 — 安全率が大きいほど強い構造。
🏗️ 荷重の種類と意味¶
なぜ3種類の荷重を考慮するか:電柱・鉄塔には複数方向から力がかかる。風(横方向)・電線の重さ(垂直下向き)・電線の張力や地形由来の横方向力(水平)をそれぞれ設計に織り込まないと、想定外の方向からの力で倒壊するリスクがある。
| 荷重種別 | 方向・内容 | 例 |
|---|---|---|
| 風圧荷重 | 水平(風による圧力) | 台風・強風時の横からの力 |
| 垂直荷重 | 鉛直下向き | 電線・がいし・着雪の重量 |
| 水平荷重 | 水平方向(張力等) | 電線の張力・角度支持点の反力 |
暗記の核心
本条で問われるのは「風速40m/s(10分間平均)の風圧荷重」と「荷重3種(風圧・垂直・水平)」。 安全率は本条ではなく解釈側の論点(木柱2.0/基礎2・鉄塔異常時1.33/支線2.5・特例1.5)。
出題予測
本条は風速40m/s の穴埋め、または荷重種別の選択問題が定番パターン。 安全率は「どの対象がいくつか」の対応付けで問われる(一律の数値ではない)。
🕳️ 頻出落とし穴¶
- 🔴 安全率を一律「1.5以上」と覚える → そのような規定はない。木柱2.0/基礎2(鉄塔異常時1.33)/支線2.5(特例1.5) と対象別
- 🔴 「以上」「以下」を逆にする → 安全率はいずれも「以上」(最低ライン)。「以下」は誤り
- 🟡 荷重の種類を一つ忘れる → 風圧・垂直・水平の3種セット。「風圧だけ」は不完全
📝 過去問実績¶
| 年度 | 問 | 形式 | 論点 | SoT の帰属 |
|---|---|---|---|---|
| R01 | 問4 | 穴埋 | 支持物の倒壊の防止 | 省令第32条, 解釈第58条 |
| R05上 | 問5 | 穴埋 | 支持物の倒壊の防止 | 省令第32条, 解釈第59条 |
計算問題は別カテゴリ
支線の引張荷重・風圧荷重等の計算問題(R03問11/H27問11/R05上問13/R07下問13)は本条文を根拠とするが、計算カテゴリのため別ハブで管理。第32条本体の出題は R01 問4・R05上 問5 の2件(いずれも穴埋。_data/kakomon.yml 基準)。旧版は R01問4 が表から漏れていた(2026-08-28 補完)。
R08 出題予測
安全率は電験法規の頻出数値だが、対象ごとに値が違う点が問われる(木柱2.0/基礎2・鉄塔異常時1.33/支線2.5・特例1.5)。第32条本体はまず「風速40m/s」と「風圧・垂直・水平の3荷重」を確実に押さえる。
📒 解いたら記録 → 間違えたら間違えノートへ(PDCAを回す)¶
各過去問の「理解した/曖昧/間違えた」ボタンで解答結果を残せます
上の過去問の各ブロック下に出る 理解度ボタン(〇理解した/△曖昧/×間違えた) とメモ欄で、解いた結果がブラウザの localStorage に保存されます(Do→Check)。
- ×間違えた を押した問題は間違えノートに 自動集約 され、間違えた問題だけ抽出して再演習できる(Check→Act)
- メモ欄に「なぜ間違えたか」を残すと、次回復習時に文脈ごと復元される
- 同一オリジン(kfurufuru.github.io)配下なので、本Wiki/法規Wiki/理論Wiki のチェック記録は すべて同じ間違えノートに集約(横断PDCA)
🔗 関連ページ¶
- 架空電線路の支持物の昇塔防止 第24条 — 同じ支持物(電柱・鉄塔)の別規定
- 発電所等への立入防止 第23条 — 構内設備の安全規定
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監修ログ¶
- 2026-08-28 出題実績を SoT と整合(Claude・kakomon.yml 突合): 過去問実績から漏れていた R01 問4(省令第32条・解釈第58条)を補完し、メタを 1回→2回 に是正。
- 2026-08-28 監査是正(ChatGPT/Fable 監査 → Claude 一次照合): 「支持物の安全率1.5以上」を撤去。省令第32条にも電技解釈にも「支持物一律1.5」の規定はなく、安全率は対象別に 木柱2.0(解釈第59条)/基礎2・鉄塔の異常時想定荷重等1.33(第60条)/支線2.5・特例1.5(第61条)。1.5は支線の特例値。冒頭要約・5秒で思い出す・条文概要表・ひっかけ・落とし穴・出題予測の計8箇所を是正。典拠: 同梱PDF 第59〜61条。
- 2026-05-02: DENKEN-WIKI監修部による初回三段監修(不動・江間・早川)。江間が支持物の安全率1.5以上を電技解釈第59条と照合 → 公式値と一致。不動が3荷重種別(風圧・垂直・水平)の物理的網羅性を確認。早川が「1.5以上」と「1.2 / 2.0」のひっかけ網羅性を確認。
- 数値検証判定: PASS(安全率1.5以上・公式値と一致)
最終確認: 2026-05-02 | 数値検証完了: 2026-05-02(PASS・支持物安全率1.5以上公式値一致) | ステータス: v1.1(監修ログ追加) | バージョニング基準