B問題 時間配分・捨て問・部分点戦略¶
法規B問題(計算問題)を最大40点取りにいくための実践ガイド。捨て問の判断基準・部分点の取り方・試験時間の使い方を体系化する。
B問題の配点構造¶
配点の全体像¶
| 区分 | 問題数 | 配点 | 満点 |
|---|---|---|---|
| A問題(知識) | 問1〜問10 の10問 | 1問 6点 | 60点 |
| B問題(計算) | 問11〜問13 の3問 | 1問 12〜14点((a)(b) の2小問) | 40点 |
| 合計 | 13問 | — | 100点満点 |
合格ライン: 100点満点中 60点(年度により調整されることがある)
B問題の戦略的重要性
B問題3問を完答すると 40点 を確保でき、合格ラインの3分の2に届く。 A問題を4問正解(24点)積み上げるだけで合格ライン60点を超える計算。 B問題攻略が合否を直接決める。
得点シミュレーション¶
| シナリオ | A問題 | B問題 | 合計 | 合否 |
|---|---|---|---|---|
| B問題完答 + A問題3問 | 18点(3問) | 40点(完答) | 58点 | ✗ あと1問 |
| B問題完答 + A問題4問 | 24点(4問) | 40点(完答) | 64点 | ✓ 合格 |
| B問題2問完答 + A問題6問 | 36点(6問) | 28点 | 64点 | ✓ 合格 |
| B問題を全て落とす + A問題8問 | 48点(8問) | 0点 | 48点 | ✗ 不合格 |
配点の内訳は年度により変動する(未照合)
上表は本 repo に収録した実問題の記録から確認できた配点(A問題1問=6点 / B問題1問=14点)で計算している。 B問題3題の内訳(14点が何題で12点が何題か)は電気技術者試験センターの公表資料と未照合のため断定しない。 確実なのは「満点100点・合格ライン60点前後」「B問題の小問1つ(6〜7点)はA問題1問(6点)と同等以上の重み」の2点。 → A問題を1問落とすのとB問題の小問を1つ落とすのは、ほぼ同じ失点。B問題を「配点が大きいから」と特別視しすぎない。
試験時間配分(試験時間: 65分)¶
推奨タイムテーブル¶
| フェーズ | 内容 | 目標時間 | 累計 |
|---|---|---|---|
| Phase 0: 全問スキャン | B問題3題を確認し難易度を判定 | 5分 | 5分 |
| Phase 1: A問題処理 | 10問を処理(1問2分、迷ったら即次へ) | 20分 | 25分 |
| Phase 2: B問題(易) | 最も簡単な1問を完答 | 15分 | 40分 |
| Phase 3: B問題(中) | 2問目を完答(小問(1)確実取り、(2)へ) | 15分 | 55分 |
| Phase 4: B問題(難) | 残り時間で部分点狙い(最低でも(1)を取る) | 5分 | 60分 |
| Phase 5: 見直し | A問題の凡ミスチェック(転記ミス・単位など) | 5分 | 65分 |
Phase 0 が最重要
最初の5分で「どのB問題を最初に解くか」を決める。 公式が思い浮かばない問題はこの時点で「部分点のみ」と決断する。 迷いながら解くのが最も時間を無駄にする。
時間オーバーのサイン
Phase 2 終了時点(25分以降)で1問も完答していない場合は戦略を切り替える。 残り40分で「小問(1)だけ確実に取る」方針に変更すること。
捨て問判断フロー¶
即座に判断するためのフローチャート¶
問題文を読む(2分)
│
├─ 公式が頭に浮かばない → 即捨て((1)だけ取りに行く)
│
├─ 公式は分かるが数値処理が複雑 → 小問(1)のみ完答して次へ
│
└─ 完全に理解できる → 完答狙い(15分で両小問取りにいく)
法規B問題の頻出パターン別難易度¶
| 計算パターン | 難易度 | 標準所要時間 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 需要率・負荷率・不等率 | 易 | 10〜12分 | 捨てない |
| 電力損失(線路抵抗) | 易〜中 | 12〜15分 | 捨てない |
| 電圧降下(単相/三相) | 中 | 12〜15分 | 時間次第 |
| 力率改善(コンデンサ容量) | 中 | 13〜15分 | 時間次第 |
| 変圧器の効率 | 中 | 12〜15分 | 時間次第 |
| B種接地抵抗 | 中 | 12〜15分 | 時間次第 |
| 短絡電流・保護協調 | 難 | 15〜20分 | 捨て候補 |
| 支線の強度計算 | 難 | 15〜20分 | 捨て候補 |
捨て問でも(1)は取る
「捨て」は「(b)を捨てる」こと。小問(a)は必ず正解を目指す。 (a)が独立した問題になっている場合がほとんどで、6〜7点は確実に確保できる。
部分点戦略¶
小問(1)と(2)の独立性¶
法規B問題の特性
法規B問題は小問(1)と(2)が独立していることが多い。 (2)が(1)の答えを使う場合でも、(1)の答えを仮置きして(2)に挑戦できる。 必ず(1)から着手し、(1)を完答した上で(2)に進む。
部分点の取れるパターン¶
| 状況 | 取れる点数 | 対応策 |
|---|---|---|
| 小問(1)のみ正解 | 6〜7点 | 0点より50%改善。確実に取りにいく |
| (1)の答えを使い(2)を立式・途中まで | 0点 | 法規はマークシート方式で途中点は無い。時間が余ったときだけ挑戦する |
| 公式のみ記述 | 0点 | 法規は記述採点なし。数値まで入れること |
| 単位間違い | 0点 | 計算プロセスで単位チェック必須 |
| (1)を間違えて(2)に代入し計算合ってる | 0または6〜7点 | (2)が独立配点なら得点になる。諦めず解く |
記述だけでは点が取れない
「公式だけ書いた」「立式したが計算していない」は採点対象外。 必ず数値を代入し、答えの数値と単位を記載すること。
解法手順テンプレート(B問題共通)¶
5ステップ解法¶
Step 1: 何を求めるか → 1行で書き出す
例)「送電線の電圧降下を求める」
Step 2: 使う公式を特定(1つだけ)
例)ΔV = √3 × I × (R cosθ + X sinθ)
Step 3: 数値を代入して計算
例)I = 100 A, R = 0.5 Ω, cosθ = 0.8, sinθ = 0.6 → 計算
Step 4: 単位を確認
kW / MW / Ω / A / V の混同を確認
Step 5: 問題文の条件と答えの整合確認
「答えが大きすぎる/小さすぎる」という直感チェック
問題文から読み取るべき情報¶
| 確認ポイント | よくある落とし穴 |
|---|---|
| 単相か三相か | 係数「2」と「√3」を混同しない |
| 2線式か3線式か | 単相3線式の電流計算は特殊 |
| kWかMWか | 変換せずに代入するミス |
| 力率の表現 | 「cos = 0.8」か「遅れ80%」か確認 |
| 接続台数 | 「合成」か「個別」かを確認 |
よくある計算ミス防止チェックリスト¶
試験中に見直すポイント¶
| ミスの種類 | 具体例 | 防止策 |
|---|---|---|
| 単位変換忘れ | kW → W に変換せず代入 | 代入前に単位を統一する |
| 需要率の表現 | 「%」で答えるか「小数」で答えるか | 問題文の求め方の表記を確認 |
| B種接地抵抗のIg | Igの単位をAで確認(mAではない) | 計算結果を代入前にチェック |
| 力率変換ミス | cos θ を tan θ に変換するミス | sin = √(1 - cos²)、tan = sin/cos |
| 線路の方式混同 | 単相3線式と三相3線式の電流計算 | 問題文の「単相/三相」「2線/3線」を丸で囲む |
| 不等率の逆数 | 不等率 > 1 になるのに 1 未満で計算 | 不等率 = 各最大値の和 / 合成最大値(必ず≥1) |
| 変圧器効率の負荷率 | 全負荷と半負荷で銅損が変わる | 銅損 ∝ 電流² = 負荷率² を意識 |
丸で囲む習慣
問題文を読むとき、「単相/三相」「2線/3線」「kW/MW」「求めるもの」を鉛筆で丸で囲む習慣をつける。 読み違いによる計算ミスの8割はこれで防げる。
B問題の難易度評価シート(試験当日用)¶
Phase 0(最初の5分)でこの表を頭の中で埋める。
| 問番号 | 計算パターン | 難易度(易/中/難) | 戦略 |
|---|---|---|---|
| B1 | 完答 / (1)のみ / 捨て | ||
| B2 | 完答 / (1)のみ / 捨て | ||
| B3 | 完答 / (1)のみ / 捨て |
目標: 易・中の問題は完答。難は(1)だけ確実に取る。
関連ページ¶
- B問題メソッド化 — 8パターンの解法テンプレート
- 直前3日チェックリスト — 本番直前の確認事項
- 攻略戦略トップ — 戦略全体の概要に戻る