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電技解釈 第66条 — 低高圧架空電線の引張強さに対する安全率

📜 一次ソース確認のお願い(2026-05-23)

本ページは電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの)を学習用に整理したものです。電技解釈は eGov 法令API に登録されていないため、本Wikiの品質保証は 本Wiki同梱の経産省公式告示PDF(令和7年11月版) と wiki内クロスリファレンス、過去問データベース(kakomon.yml)への照合に依存しています。重要な実務判断や試験直前の最終確認は、必ず最新告示PDF(📕 電気設備の技術基準の解釈 令和7年11月版(本Wiki同梱) / 配布元: 経産省公式ページ)に当たってください。誤記を発見された場合は GitHub Issues でご連絡ください。

📊 概要

出題頻度: 🔥(過去14年で 1 回出題・R04下 問11/計算問題で安全率2.2と弛度・許容引張荷重式が論点)

重要度: B(数値暗記の核心:硬銅線 2.2 /その他 2.5 + 許容引張荷重式 P = T / R)

直近出題: R04下 問11(計算・安全率と許容引張荷重)

高圧架空電線(ケーブルを除く)は、所定の荷重下での 引張強さに対する安全率 が 66-1表 の値以上となるような 弛度 で施設しなければならない。硬銅線又は耐熱銅合金線 → 2.2 / その他 → 2.5 が試験の核心。低圧架空電線でも、使用電圧300V超 又は 多心型電線 のときは本条が準用される(第2項)。R04下 問11 で安全率2.2と許容引張荷重 P = T / R が出題された頻出条文。

項目 内容
条文 電気設備の技術基準の解釈 第66条
規定内容 低高圧架空電線の引張強さに対する安全率(66-1表:硬銅線2.2/その他2.5)/合成荷重(電線重量+風圧+被氷)/弛度施設の規定
性格 数値規定(安全率+荷重計算条件)
委任元 省令第6条(電線の接続)+関連: 省令第32条(支持物・電線の強度関連)
関連条文 解釈第65条(電線の種類・太さ・引張強さ)/第67条(架空ケーブルの施設・67-1表で同一安全率を準用)/第68条(高さ)/第59〜62条(支持物の強度・風圧荷重)
典拠(一次ソース) 電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの・令和7年11月版)第66条 / 電験王3 R04下問11 解説(denken-ou.com/houkir4-2-11) / yaku-tik.com R4下 法規問11(yaku-tik.com/denken/r4s-h11)
照合日 2026-05-23(経産省告示PDFキャッシュ scripts/cache/kaishaku-meti-2025-11.txt L5687-5719 と本文・66-1表を逐語照合/電験王3・yaku-tik 両ソースで R04下問11 の正解 (a)-(4)2.2/(b)-(1)T/R を確認)
隣接条文 ← 第65条(低高圧架空電線路に使用する電線・電線規格2.6mm/2.3kN等) / 第67条(架空ケーブルによる施設・ちょう架用線・67-1表で同安全率を準用)→ / 第68条(低高圧架空電線の高さ・道路6m/鉄道5.5m等)
混同注意 同番号の 電技省令 第66条(異常時における高圧の移動電線及び接触電線における電路の遮断)とは 別物。本条(解釈第66条)は架空電線の安全率/省令第66条は移動・接触電線の過電流・地絡保護 — 「電技66条」と発話されたら必ず省令/解釈の判別を先行

★0. 隣接条文クラスタマップ — 第3章 電線路(第65〜68条)

なぜこのマップを冒頭に置くか

解釈第65〜68条は 架空電線の物理規格 に関する連番条文で論点が紛らわしい。本条(安全率)は第65条(電線規格)と第68条(高さ)の間にあり、複合問題で「電線の太さを聞かれているのか/安全率を聞かれているのか/高さを聞かれているのか」を最初に切り分けられるよう、冒頭で棲み分けを整理する。

第65〜68条の役割分担

条文 規制対象 数値の核心 試験での問われ方
第65条 低高圧架空電線で 使用できる電線の種類・太さ・引張強さ 2.6mm/3.2mm/4mm/5mm/2.3kN/3.44kN/5.26kN/8.01kN 電線規格の穴埋め
第66条(本ページ) 電線の引張強さに対する安全率 硬銅線 2.2 / その他 2.5 安全率の選択・許容引張荷重の計算
第67条 架空ケーブルによる施設・ちょう架用線 ちょう架用線5.93kN/間隔50cm/第66条と同安全率 ケーブル施設方法の穴埋め
第68条 低高圧架空電線の 高さ(68-1表) 道路6m/鉄道5.5m/その他5m/横断歩道橋(低圧3m・高圧3.5m) 高さ穴埋め

第66条の独自性

  • 対象は引張強さに対する「安全率」(電線そのものの規格ではなく、施設時に保つべき余裕度)
  • 66-1表は2行のみ — 硬銅線又は耐熱銅合金線=2.2/その他=2.5(暗記が極めて容易)
  • 第2項で低圧にも準用 — 使用電圧300V超 or 多心型電線のときに第1項を適用
  • 荷重計算条件(平均温度/最低温度・風圧・被氷)が条文に明記されている
  • 弛度(たるみ)の規定 — 安全率以上を確保するような弛度で施設すること

複合問題の典型パターン

  1. 安全率選択型: 「硬銅線使用の高圧架空電線の引張強さに対する安全率は?」 → 2.2 以上(R04下問11 (a) と同型)
  2. 許容引張荷重型: 「電線引張強さT[kN]、安全率Rとしたとき、許容引張荷重P は?」 → P = T / R(R04下問11 (b) と同型)
  3. 境界判定型: 「使用電圧220Vの低圧架空電線(単心)に第66条第1項は適用されるか?」 → 適用されない(300V以下かつ多心型でないため第2項の準用条件外)
  4. その他電線: 「硬銅線でも耐熱銅合金線でもない電線(鋼心アルミ撚線等)の安全率は?」 → 2.5 以上

1. 全体像と要点

  • 高圧架空電線(ケーブル除く)は 66-1表 の安全率以上で施設
  • 硬銅線又は耐熱銅合金線 → 2.2 / その他(アルミ線・鋼心アルミより線等) → 2.5
  • 低圧架空電線でも、使用電圧300V超 または 多心型電線 のときは同じ規定を適用(第2項)
  • 荷重 = 電線重量 + 風圧荷重 + (乙種風圧荷重適用時)被氷荷重
  • 風圧は 電線路に直角方向、平均温度では 高温季、最低温度では 低温季 の風圧
  • 「引張強さに対する安全率」の意味: 引張強さ T > 想定荷重 × 安全率 R が成立すること
  • 許容引張荷重 P = T / R(運用上の限界荷重・R04下問11 (b) で出題)

① 全体像 — 第66条が定める安全率と荷重構造

第66条 — 引張強さに対する安全率(66-1表) 電線種別で安全率が決まる/低圧も300V超・多心型なら同規定を適用 解釈第66条 引張強さに対する安全率 硬銅線・耐熱銅合金線 代表例:HD銅線(架空送電線の標準) 2.2 以上 R04下 問11 (a) 正解:2.2 その他の電線 例:ACSR(鋼心アルミより線)・   アルミ線等 2.5 以上 硬銅線より厳格(材質の信頼度が低い) 許容引張荷重 P = T / R R04下 問11 (b) 正解:T/R (引張強さT ÷ 安全率R)

読み解き: 電線種別で安全率が決まる。硬銅線(HD銅)は加工硬化により高強度が安定し、製造品質も均一なため 2.2(緩い基準)。その他(アルミ・鋼心アルミより線等)は材質特性のバラツキが大きいため 2.5(厳しい基準)が必要。

② 要点(試験前30秒復習用)

観点 内容
数値の核心 硬銅線・耐熱銅合金線:2.2 / その他:2.5
対象 高圧 架空電線(ケーブルを除く)
低圧への準用 使用電圧 300V超 または 多心型電線 のとき第1項を適用(第2項)
荷重 電線重量 + 風圧荷重 + (乙種風圧時) 被氷荷重
温度条件 平均温度 + 最低温度(両方で計算)
許容引張荷重 P = T ÷ R(引張強さ ÷ 安全率)
セルフチェック: なぜ硬銅線は安全率2.2でよく、その他電線は2.5必要なのか?

硬銅線(HD銅)は 加工硬化 により高い引張強度が安定して得られ、製造品質も均一。そのため安全率(実強度を想定荷重で割った余裕度)を相対的に低く設定できる(2.2)。

一方、アルミ線や鋼心アルミより線(ACSR)等の「その他」は、材質的に引張強度のバラツキが大きく、長期間の使用での疲労挙動も硬銅線ほど予測しにくい。そのため より厳しい安全率(2.5) を要求して、想定外の荷重増加にも耐えられる余裕を確保する。

試験では「硬銅線か否か」で安全率を選び分ける問題が出る(R04下 問11 (a))。「硬銅・耐熱銅合金 = 2.2 以外は 2.5」と覚える。

セルフチェック: 使用電圧220Vの低圧単心架空電線に第66条第1項は適用されるか?

適用されない。第2項は (1) 使用電圧 300V超 または (2) 多心型電線 のいずれかに該当する低圧架空電線に第1項を準用する。

使用電圧 220V(300V以下)かつ単心型電線の場合は 両方の条件に該当しない ため、第66条第1項の規定は準用されない。低圧100V/200V系の単心電線は、第65条の電線規格(太さ・引張強さ)の規定のみが適用される。

セルフチェック: 許容引張荷重 P = T / R の意味と単位は?
  • T: 電線の 引張強さ [kN] — 電線が破断するまで耐えられる引張力の限界値(材質と断面積で決まる規格値)
  • R: 安全率(無次元・1.0以上の値)— 引張強さに対してどれだけ余裕を取るかの倍率
  • P: 許容引張荷重 [kN] — 実運用で電線に許容される最大引張力

例:硬銅線の引張強さ T = 22 kN、安全率 R = 2.2 の場合、許容引張荷重 P = 22 / 2.2 = 10 kN。つまり「電線にかかる実荷重を 10kN 以下に抑える弛度(たるみ)で施設しなさい」という意味。R04下 問11 (b) の正解はこの P = T / R。


2. 条文原文

📜 条文原文 — 経産省告示PDF(折り畳み・クリックで開く)

経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」令和7年11月版(本Wiki同梱PDF)から取得した 第66条 全文(66-1表含む)。本記事の解説・SVG・暗記表は試験対策のために整理したもの。正確な条文文言は本ブロックを参照すること。2026-05-23 一次照合済(経産省告示PDFキャッシュ scripts/cache/kaishaku-meti-2025-11.txt L5687-5719)。

【低高圧架空電線の引張強さに対する安全率】(省令第6条)

第66条 高圧架空電線は、ケーブルである場合を除き、次の各号に規定する荷重が加わる場合における 引張強さに対する安全率 が、66-1表 に規定する値以上となるような 弛度 により施設すること。

  • 一 荷重は、電線を施設する地方の 平均温度 及び 最低温度 において計算すること。
  • 二 荷重は、次に掲げるものの 合成荷重 であること。
    • イ 電線の重量
    • ロ 次により計算した 風圧荷重
      • (イ) 電線路に直角な方向に加わるものとすること。
      • (ロ) 平均温度において計算する場合は 高温季 の風圧荷重とし、最低温度において計算する場合は 低温季 の風圧荷重とすること。
    • ハ 乙種風圧荷重を適用する場合にあっては、被氷荷重

66-1表

電線の種類 安全率
硬銅線又は耐熱銅合金線 2.2
その他 2.5

2 低圧架空電線が次の各号のいずれかに該当する場合は、前項の規定に準じて施設すること。

  • 一 使用電圧が 300V を超える場合
  • 二 多心型電線 である場合

以下は試験対策のための要約・解説

区分 電線の種類 安全率
第1項 + 第2項適用低圧 硬銅線又は耐熱銅合金線 2.2 以上
同上 その他(アルミ線・鋼心アルミより線等) 2.5 以上

→ 第66条の核心は 「電線種別 × 安全率」の対応表。荷重計算の条件(平均/最低温度・風圧方向・被氷)は派生論点。

過去問で問われた箇所(R04下 問11)

設問 問われた論点 正解
(a) 硬銅線使用時の安全率 R (4) 2.2
(b) 引張強さ T と安全率 R から許容引張荷重 P を導く式 (1) P = T / R

詳細はセクション 6「過去問詳細」を参照。


3. 原文解析(ブロック分解)

原文ブロック 意味 試験のポイント
「高圧架空電線は、ケーブルである場合を除き」 対象 = 高圧架空電線(ただしケーブルは除外) ケーブルは別途第67条で同安全率を準用
「次の各号に規定する荷重が加わる場合における」 想定荷重の条件 = 電線重量+風圧+(乙種時)被氷 「荷重」の構成内容が穴埋め対象になりうる
「引張強さに対する安全率が」 安全率の定義 = 引張強さ ÷ 想定荷重 「許容引張荷重 P = T / R」へ展開
「66-1表に規定する値以上となるような」 安全率は表の値が 最低 基準 「以上」が必須、「以下」「未満」は誤り
「弛度により施設すること」 弛度(たるみ) を取って施設 弛度公式 D = WS² / (8T) と関連
第2項「使用電圧が300Vを超える場合」 低圧の境界 = 300V 100V/200V系(300V以下)の単心は本条適用外
第2項「多心型電線である場合」 低圧の多心電線も本条適用 「単心 vs 多心」の区別が穴埋めになりうる
セルフチェック: 「高圧架空電線は、ケーブルである場合を除き」の意味は?

裸電線・絶縁電線が対象、ケーブルは除外 という意味。ケーブルは外装・絶縁体で物理的に保護されているため、本条の引張強さ規定は適用しない。ただし、第67条(架空ケーブルの施設)でちょう架用線にも同じ安全率(67-1表)を準用するため、結局ケーブル全体の物理強度は別ルートで規定される。


4. かみ砕き解説(因果理解)

なぜ硬銅 2.2/その他 2.5 か — 構造対比でイメージする

「硬銅線・耐熱銅合金線 → 2.2」「その他 → 2.5」 の数値差は、電線の物理構造と材質均一性 の違いに由来する。下図で代表的な2種類の電線の断面構造を対比する。

電線の断面構造と安全率の対応 同質材料 → 強度均一 → 安全率小/異種金属複合 → 強度バラツキ → 安全率大 硬銅線・耐熱銅合金線 代表例: 硬銅より線(HD銅)・HDCC線 安全率 2.2 以上 7本撚り(1+6)の全銅構造 全素線が同質の銅 → 引張強度が均一・予測可能 その他電線(ACSR 等) 代表例: 鋼心アルミより線(ACSR)・アルミ電線 安全率 2.5 以上 中心: 鋼線(グレー)/外周: アルミ線(銀) 異種金属の複合 → 強度バラツキあり・余裕大が必要

読み解き:

  • 硬銅線は 全素線が同質の銅(加工硬化済み)で構成されるため、引張強度が予測可能で安定 → 少ない安全率(2.2) で運用可能
  • ACSR(鋼心アルミより線)は 中心の鋼線で引張強度を確保し、外周のアルミ線で導電性を確保 する異種金属複合構造。材質バラツキ・熱膨張係数の差・長期間の疲労挙動を考慮し、より大きな安全率(2.5) が必要

📷 硬銅線の参考画像

硬銅線は加工硬化された銅線で、鮮やかな赤褐色(銅色) が特徴。送電線では複数本を撚り合わせた「硬銅より線」として施設される。

銅線の撚り線(硬銅線のイメージ)
銅線の撚り線(硬銅線のイメージ補助)— 鮮やかな赤褐色の同質銅で構成され、引張強度が均一・予測可能であることから、解釈第66条は硬銅線・耐熱銅合金線に対して安全率 2.2 で運用可能と規定する。画像: Mauro Cateb, Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0(無改変・引用)

用語の混同注意

  • 硬銅線(HD銅・Hard-Drawn Copper) = 加工硬化された 純銅 線(電気導体・電技解釈第66条の対象)
  • 硬鋼線(SW = Steel Wire) = 加工硬化された 鋼 線(ばね・支線・き電線用・JIS G 3506)

Web上では両者を混同した解説サイトが散見されるため、用語確認は JIS規格・電技解釈・経産省告示 などの一次ソースで行うこと。

なぜ安全率を定めるか — 電線の長期信頼性の確保

電線には常に荷重が加わる:

  • 自重: 電線そのものの重さ(kN/m)
  • 風圧: 電線路に直角方向の風(高温季 > 低温季)
  • 被氷: 寒冷地で乙種風圧荷重を適用するとき、氷が付着した重量

これらの合成荷重に対し、電線の引張強さに 2.2 〜 2.5 倍の余裕 を持たせて施設することで、想定を超える荷重(突風・着氷・経年劣化等)にも耐えられる状態を維持する。

弛度の概念

電線は両端の支持物の間に たわませて(弛ませて) 張る。完全に水平に張ろうとすれば、電線にかかる引張力は無限大に近づく(純粋な水平力学)。適度な弛度を取ることで:

  • 電線の引張力 T を 物理的限界以下 に抑える
  • 温度変化(熱膨張・収縮)による電線長変化を吸収
  • 風による振動・揺れを許容

弛度の計算式(電線弛度の標準公式):

D = W × S² / (8 × T)
  • D: 弛度(電線が中央で垂れ下がる距離)[m]
  • W: 合成荷重 [kN/m]
  • S: 径間(支持物間の距離)[m]
  • T: 電線にかかる水平張力 [kN]

第66条は「弛度により施設すること」と規定するが、具体的な弛度の値は明記せず、「安全率を満たすような弛度」と相対基準で示している。実務では設計時に T を許容引張荷重 P = T_break / R 以下に抑えるよう D を選定する。

許容引張荷重と弛度の関係

観点 関係
弛度 D を大きく すると 水平張力 T が 小さく なる(許容範囲内に収まる)
弛度 D を小さく すると 水平張力 T が 大きく なる(許容を超えるおそれ)

→ 第66条は「実張力 ≤ 許容引張荷重 P = T_break / R」を満たすような弛度を選びなさい、という規定。

暗記のコツ

「硬銅線 = 2.2 / その他 = 2.5」を覚える。覚え方として「硬は安定 = 2.2(小さい安全率で済む)」、「その他は信頼度低い = 2.5(大きい安全率必要)」と関連付ける。許容引張荷重 P は引張強さ T を安全率で割った値 P = T / R(R は1以上なので P ≤ T)。


5. 第65・66・67・68条クラスタの棲み分け

電線路の架空電線に関する4条はワンセットで覚える:

観点 第65条 第66条(本条) 第67条 第68条
主題 電線の 種類・規格 安全率 架空ケーブル 高さ
核心数値 太さ/引張強さ(2.6mm/2.3kN等) 2.2 / 2.5 ちょう架用線5.93kN/間隔50cm/同安全率準用 道路6m/鉄道5.5m/その他5m
何で電線を選ぶか 電線そのもの 弛度(施設方法) ケーブル独自の施設方法 地上高
関連表 65-1表(電線規格) 66-1表(安全率) 67-1表(ちょう架用線安全率) 68-1表(高さ)

クラスタ全体の暗記

  • 第65条 = 電線そのもの(種類・太さ・引張強さ)
  • 第66条 = 安全率(硬銅2.2 / その他2.5)
  • 第67条 = ケーブル架空(ちょう架用線・第66条と同じ安全率を適用)
  • 第68条 = 高さ(道路6m / 鉄道5.5m / その他5m)

R04下 問11 は第65条と第66条の 両方 が関係する複合問題(電線規格と安全率)。試験では「電線種別 → 安全率 → 許容引張荷重」の流れで考える。


6. 過去問詳細 — R04下 問11(計算問題)

R04下 法規 問11 の論点

高圧架空電線(硬銅線)における (a) 安全率の選定 と (b) 許容引張荷重の式 の2点を問う計算問題。本条第1項と66-1表が直接の根拠。出典: 電験王3 / yaku-tik

改変の有無(出典照合):

  • R04下 問11 (a)(安全率の選定) — 改変なし(電験王3 の出題どおり。硬銅線の安全率 2.2 を選択肢から選ぶ原文形式)
  • R04下 問11 (b)(許容引張荷重の式) — 改変なし(電験王3 の出題どおり。引張強さ T と安全率 R から P = T / R を導く原文形式)

問題の与条件

  • 径間:S [m]
  • 電線の引張強さ:T [kN]
  • 電線の合成荷重(重量+風圧):W [kN/m]
  • 安全率:R
  • 電線は 硬銅線

問(a) — 安全率 R の値

選択肢:(1) 1.5 / (2) 1.8 / (3) 2.0 / (4) 2.2 / (5) 2.5

正解:(4) 2.2

根拠: 解釈第66条 66-1表。「硬銅線又は耐熱銅合金線」は 2.2 以上。問題は「硬銅線」明示なので 2.2 が正答。

なぜ (5) 2.5 ではなく (4) 2.2 か

硬銅線は加工硬化により高強度が安定するため、安全率は 2.2 で十分。「その他の電線」(アルミ線・鋼心アルミより線等)の 2.5 とは別区分。

試験では選択肢に 2.5 を入れて「その他」の値を誤って選ばせる誘導が定番。条文の「硬銅線又は耐熱銅合金線 = 2.2」を即座に思い出す。

問(b) — 許容引張荷重 P の式

正解:(1) P = T / R

根拠: 安全率の定義から逆算。

安全率 R = 引張強さ T / 許容引張荷重 P

両辺をPで掛け、Rで割ると:

P = T / R

意味: 引張強さ T (材料の限界)に対し、安全率 R で割った値を許容運用荷重の上限とする。R = 2.2 なら、引張強さの 約45%(1/2.2)までを実使用荷重の限界とする。

ありがちな誤答パターン(問(b))
  • P = T × R(安全率を掛ける)→ 誤り。これは「想定荷重 × 余裕倍率 = 必要強度」の式で、許容荷重の式ではない
  • P = T + R(足し算)→ 完全な誤答
  • P = R / T(逆数)→ 誤り。安全率の定義と方向が逆
  • P = T - R(引き算)→ 完全な誤答

安全率は「限界 ÷ 運用」または「運用 = 限界 ÷ 安全率」と覚える。

弛度との関係(参考・問11では直接問われていないが知っておくと有利)

電線弛度公式 D = WS² / (8T) から、許容引張荷重 P 以下で運用するには:

D ≥ WS² / (8P) = WS² / (8 × T/R) = R × WS² / (8T)

つまり、安全率 R 倍の弛度 を取ることで、想定荷重 W に対して安全率 R が確保される。径間 S と合成荷重 W から、最小弛度 D が決まる。


7. 頻出ひっかけ・落とし穴

🔴 致命的(これを間違えたら即失点)

# ❌ 誤った認識 ✅ 正しい認識
1 高圧架空電線の安全率は 一律2.5 電線種別で2分岐。硬銅線・耐熱銅合金線 = 2.2 / その他 = 2.5
2 許容引張荷重 P = T × R P = T / R(割り算)。安全率は「限界 ÷ 余裕倍率」
3 第66条は 省令 の条文 解釈 の条文。省令第66条 とは 別物(省令66条=異常時の高圧移動電線・接触電線の保護)

🟡 注意(出題頻度高い)

# ❌ 誤った認識 ✅ 正しい認識
4 低圧架空電線にはすべて第66条が適用される 使用電圧300V超 または 多心型電線 のとき第2項で準用。100V/200V系の単心電線は適用外
5 第66条は ケーブル にも適用される 第1項本文「ケーブルである場合を除き」と明記。ケーブルは 第67条 で同安全率(67-1表)を準用
6 荷重は 電線重量だけ 合成荷重 = 電線重量 + 風圧荷重 +(乙種風圧時)被氷荷重
7 風圧は 電線路に平行な方向 電線路に直角な方向(条文に明記)

🟢 軽度(知っていると差がつく)

  1. ❌「荷重は 平均温度 だけで計算すればよい」
    • → ✅ 平均温度 及び 最低温度の両方 で計算する(第1項一号)。どちらか厳しい側で安全率を満たす必要がある
  2. ❌「風圧は 平均温度なら低温季、最低温度なら高温季」
    • → ✅ 逆。平均温度 → 高温季の風圧 / 最低温度 → 低温季の風圧(第1項二号ロ(ロ))
  3. ❌「被氷荷重は 常に 合成荷重に加える」
    • → ✅ 乙種風圧荷重を適用する場合のみ 被氷荷重を加える(第1項二号ハ)。甲種・丙種では加えない

まぎらわしい選択肢と正解の違い

第66条で出題される際、選択肢に紛れ込む典型的な誤答を「誤答/正答/なぜ違うか」で整理する。数値・対象・式の方向 の3軸で取り違えが狙われる。

誤った記述(誤答選択肢) 正しい記述(正答) なぜ違うか
硬銅線の安全率は 2.5 以上 2.2 以上 2.5 は「その他」(ACSR・アルミ等)の値。硬銅線・耐熱銅合金線は 2.2
許容引張荷重 P = T × R P = T / R 安全率は「限界 ÷ 余裕倍率」。掛けると限界を超える値になり物理的に不整合
使用電圧 200V の低圧単心電線も第66条が適用 300V超 または 多心型 のみ準用(第2項) 200V(300V以下)の単心は準用条件外。第65条の電線規格のみ適用
風圧荷重は 電線路に平行 な方向 電線路に直角 な方向 条文に「電線路に直角な方向」と明記(第1項二号ロ(イ))
第66条は ケーブル にも直接適用 「ケーブルである場合を除き」= 適用外。ケーブルは 第67条 で同安全率を準用 本条はケーブルを除外。ケーブルの強度は67-1表で別ルート規定
安全率は表の値 以下 であればよい 表の値 以上 「以上」が条文文言。以下/未満は安全側に反するため誤り

8. 安全率の網羅参照(→ 安全率マスタリファレンス)

「2.2」単一値暗記は危険

本条の安全率 2.2 は 「硬銅線・耐熱銅合金線」という条件付きの値。電技解釈全体には 6つの値(1.33 / 1.5 / 2.0 / 2.2 / 2.5 / 4)が存在し、対象(木柱・基礎・支線・電線・がいし装置・パイプシャフト垂直)ごとに使い分ける必要がある。値だけ覚えると試験で逆を選ぶリスクが高い。

本条と直接関連する安全率(最低限の暗記範囲)

対象 条文 安全率 出題形式
架空電線(硬銅線・耐熱銅合金線) 本条(解釈第66条) 2.2 計算(R04下 問11)
架空電線(その他=ACSR・アルミ等) 本条(解釈第66条) 2.5 (直近14年未出題)
ちょう架用線(硬銅線等) 解釈第67条(第66条準用) 2.2 (直近14年未出題)
ちょう架用線(その他) 解釈第67条(第66条準用) 2.5 (直近14年未出題)
特別高圧架空電線 解釈第85条(第66条準用) 2.2 / 2.5 (直近14年未出題)

電技解釈の安全率6値・全17項目の完全マトリクス

→ 詳細は 安全率マスタリファレンス を参照。以下の内容を網羅:

  • 値別暗記表(1.33 = 鉄塔基礎異常時のみ/1.5 = 支線特例・無線基礎/2.0 = 木柱・基礎一般/2.2 = 硬銅電線・ちょう架用線/2.5 = 支線一般・電線その他・がいし装置/4 = パイプシャフト垂直つり下げ)
  • 対象別暗記表(強度系/引張強さ系/がいし装置系/特殊施設系)
  • 過去14年の安全率関連出題4件(R03問11/R04下問11/R05上問5/R07下問13)
  • R08 出題予測(優先度マトリクス)
  • 暗記の最小セット(6値 × 対象)

本記事から特に押さえるべき1点

R04下 問11 の正解 2.2 は「硬銅線」明示が前提。試験で「ACSR(鋼心アルミより線)の安全率は?」と問われたら 2.5(解釈第66条の「その他」)を選ぶ。「支線の安全率は?」と問われたら 2.5(解釈第61条・条文は別)。値だけでなく対象とのペアで覚える。


9. 穴埋め過去問チャレンジ

実際の出題(R04下 問11)と同型の穴埋めで、安全率の選定と許容引張荷重の式を確認する。

問題1: 安全率の選定(R04下 問11 (a) 同型・出典 電験王3)

高圧架空電線(硬銅線・ケーブルを除く)は、所定の荷重が加わる場合における引張強さに対する安全率が( ア )以上となるような弛度により施設しなければならない。なお、硬銅線でも耐熱銅合金線でもない「その他」の電線では安全率は( イ )以上となる。

解答
  • ア = 2.2
  • イ = 2.5
解説と復習導線

硬銅線・耐熱銅合金線は加工硬化により強度が安定するため 2.2。その他(ACSR・アルミ等)は材質バラツキが大きいため 2.5。「硬銅・耐熱銅合金 = 2.2、それ以外は 2.5」のペアで覚える。

問題2: 許容引張荷重の式(R04下 問11 (b) 同型・出典 電験王3)

電線の引張強さを T [kN]、安全率を R とするとき、電線に許容される最大の引張荷重(許容引張荷重)P [kN] を表す式は P =( ア )である。

解答
  • ア = T / R(引張強さ T を安全率 R で割る)
解説と復習導線

安全率の定義「R = 引張強さ T ÷ 許容引張荷重 P」を P について解くと P = T / R。P = T × R(掛け算)は典型誤答。

問題3: 低圧への準用条件(第2項)

低圧架空電線であっても、使用電圧が( ア )を超える場合、または( イ )型電線である場合は、前項(第1項)の規定に準じて施設しなければならない。

解答
  • ア = 300V
  • イ = 多心
解説と復習導線

100V/200V系の単心電線は準用条件外(第65条の電線規格のみ適用)。「300V超」または「多心型」のいずれかに該当するときだけ第66条第1項を準用する。


10. 用語集

第66条で混同しやすい用語を定義テーブルと3列翻訳テーブルで整理する。

用語定義テーブル

用語 読み 意味
安全率 あんぜんりつ 引張強さ(限界)を想定荷重で割った余裕度の倍率。無次元・1.0以上
弛度 しど 電線が径間中央で垂れ下がる距離 [m]。たるみ。大きいほど水平張力Tは小さくなる
合成荷重 ごうせいかじゅう 電線重量 + 風圧荷重 +(乙種風圧時)被氷荷重 を合成した荷重
許容引張荷重 きょようひっぱりかじゅう 実運用で電線に許容される最大引張力 P [kN]。P = T / R
耐熱銅合金線 たいねつどうごうきんせん 高温でも強度が低下しにくい銅合金線。硬銅線と同じ安全率2.2の区分

3列翻訳テーブル — 日常語 ⇆ 法規表現 ⇆ 試験での意味

第66条で扱う主要概念を、日常語(現場・教科書の言い回し)/法規表現(条文上の語)/試験での意味(混同注意・正答に直結) の3列で対照する。試験本番では「法規表現」のまま選択肢に並ぶため、日常語からの言い換えで答えると条文文言不一致で失点する。

日常語 法規表現(条文上の語) 試験での意味(混同注意)
電線の切れにくさの余裕 引張強さに対する安全率(第66条本文・66-1表) 硬銅線・耐熱銅合金線=2.2/その他=2.5。「以上」が必須。「以下」は誤り
電線のたるみ 弛度(第66条本文) 弛度を大きく取ると水平張力Tが下がる。「安全率を満たす弛度で施設」
電線にかかる全部の重さ 合成荷重(第66条第1項二号) 電線重量+風圧+(乙種時)被氷。「電線重量だけ」は誤り
電線が切れる限界の力 引張強さ T(66-1表の母数) 材質・断面積で決まる規格値。許容引張荷重 P = T / R の分子
銅をかためた電線 硬銅線(HD銅)(66-1表 上段) 加工硬化した純銅。安全率2.2の区分。硬鋼線(SW=鋼)とは別物
アルミと鋼を組んだ電線 その他(ACSR等・66-1表 下段) 鋼心アルミより線。安全率2.5の区分。硬銅線の2.2と取り違え注意

📒 解いたら記録 → 間違えたら間違えノートへ(PDCAを回す)

各過去問の「理解した/曖昧/間違えた」ボタンで解答結果を残せます

上の過去問の各ブロック下に出る 理解度ボタン(〇理解した/△曖昧/×間違えた) とメモ欄で、解いた結果がブラウザの localStorage に保存されます(Do→Check)。

👉 間違えノートを開く(法規Wiki/直前まちがいノート)

  • ×間違えた を押した問題は間違えノートに 自動集約 され、間違えた問題だけ抽出して再演習できる(Check→Act)
  • メモ欄に「なぜ間違えたか」を残すと、次回復習時に文脈ごと復元される
  • 同一オリジン(kfurufuru.github.io)配下なので、本Wiki/法規Wiki/理論Wiki のチェック記録は すべて同じ間違えノートに集約(横断PDCA)

11. 関連ページ

第65〜68条クラスタ(架空電線の物理規格)

  • 第65条 低高圧架空電線路に使用する電線 — 電線の種類・太さ・引張強さの規格(本条と複合出題)
  • 第67条 低高圧架空電線路の架空ケーブルによる施設(記事未作成) — ちょう架用線・67-1表で本条と同安全率を準用
  • 第68条 低高圧架空電線の高さ(記事未作成) — 道路6m・鉄道5.5m等の高さ規定

支持物・荷重関連

  • 解釈第59条 架空電線路の支持物(記事未作成) — 木柱の安全率2.0
  • 解釈第60条 支持物の基礎の強度等(記事未作成) — 安全率2.0(鉄塔異常時1.33)
  • 解釈第61条 支持物の種類と安全率(記事未作成)
  • 解釈第62条 風圧荷重の計算(記事未作成) — 甲種・乙種・丙種風圧荷重

上位の省令

テーマページ


📜 条文原文(同梱PDF 逐語転記)

条文原文 — 電技解釈 第66条(令和7年11月版・逐語)

経産省告示PDF(docs/assets/pdf/denken-kaishaku-r07-11.pdf)の抽出テキストから 項・号の構造ごと転記した。scripts/check_law_verbatim.py が本ブロックを原典と逐語照合する。 表は原文の枠を崩さず転記できないため ※ で示し、本ページの解説表に委ねている。

第1項 高圧架空電線は、ケーブルである場合を除き、次の各号に規定する荷重が加わる場合における引張強さに対する安全率が、66-1表に規定する値以上となるような弛度により施設すること。

一 荷重は、電線を施設する地方の平均温度及び最低温度において計算すること。

二 荷重は、次に掲げるものの合成荷重であること。

イ 電線の重量

ロ 次により計算した風圧荷重

(イ) 電線路に直角な方向に加わるものとすること。

(ロ) 平均温度において計算する場合は高温季の風圧荷重とし、最低温度において計算する場合は低温季の風圧荷重とすること。

ハ 乙種風圧荷重を適用する場合にあっては、被氷荷重

※ 66-1表 は本ページの解説表を参照(原文の表は未転記)

第2項 低圧架空電線が次の各号のいずれかに該当する場合は、前項の規定に準じて施設すること。

一 使用電圧が300Vを超える場合

二 多心型電線である場合


監修ログ

  • 2026-08-29 監査是正: 「条文原文(同梱PDF 逐語転記)」節を新設し、経産省告示PDF(令和7年11月版)の抽出テキストから項・号の構造ごと逐語転記した。従来このページは「照合済」と宣言しながら機械が逐語照合できる条文原文を持たなかったため、宣言の裏付けが取れなかった。本節の追加により scripts/check_law_verbatim.py の照合対象になる(転記後の全引用が原典と一致することを確認済み)。表は原文の枠を崩さず転記できないため※ で示し、本ページの解説表に委ねている。
  • 2026-05-23 v2.3 初版:
    • 条文番号確定根拠: 経産省告示PDFキャッシュ scripts/cache/kaishaku-meti-2025-11.txt L5687-5719 にて、条見出し「【低高圧架空電線の引張強さに対する安全率】(省令第6条)」と本文(第1項一号・二号イロハ・66-1表・第2項一号二号)を逐語照合
    • 既存wiki参照の独立検証: 実施(第65条 v1.0 のクラスタマップと本条の役割分担を整合確認・電験王3とyaku-tik 両ソースで R04下問11 の正解 (a)-(4)2.2/(b)-(1)T/R を確認)
    • 過去問実績の独立確認: kakomon.yml の R04下 問11 の article 値が 「解釈 第65条」相当の旧表記 で登録されていたが、出典確認の結果 主たる根拠条文は「解釈第66条第66-1表」(電験王3で明示)。kakomon.yml の article 値を「解釈 第66条」相当の表記に修正する必要あり(本記事作成と同時に修正)
    • 未確認領域: なし(条文本文・66-1表・第2項・R04下問11 の正解と解説・隣接条文との関係はすべて一次ソースで照合済み)
  • 数値検証判定: PASS(66-1表の数値2.2/2.5・R04下問11の正解はすべて経産省告示PDFと電験王3・yaku-tik で逐語照合済み)
  • 混同罠の教訓: 本記事の作成は、当初「電技66条」を 省令第66条(移動電線・接触電線)と解釈して kijun/66.md を作成した後に発覚した同番号別条文の混同罠を契機としている。kijun/66.md は省令第66条の防御線として残置済み。条文番号Nの出題情報を受けたら、設問内容のキーワード確認の前に必ず「省令か解釈か」を確定する手順が必要(memory化検討)

  • 2026-05-23 v2.3.1 改訂:

    • 編者問い「安全率に関しては過去出題は1回だけ?」を契機に kakomon.yml を強度系条文(解釈第59条・第60条・第61条・第66条・第67条)で横断検索 → 第66条直接は1回(R04下 問11)だが、支線(解釈第61条)の安全率系は R03 問11・R07下 問13 の2回計算問題で出題・木柱(解釈第59条)も R05上 問5 で穴埋出題と判明
    • セクション 8「安全率系出題マトリクス(第59条・第61条・第66条 横断)」を 新規追加:4年分の出題実績表 + 数値マトリクス(2.0/2.2/2.5/1.5/1.33 の5値)+ R08予測(強度系サイクル)
    • 既存「8. 関連ページ」を「9. 関連ページ」にリナンバー
    • 学び (L6 システム): 過去問の出題実績確認は「条文単位」ではなく「論点クラスタ単位」(強度系・絶縁系・保護系等)での横断検索が必要。kakomon.yml の article 値だけで集計すると関連条文の出題を見落とす(feedback_exam_coverage_audit の運用補強候補)
  • 2026-05-23 v2.3.3 改訂:

    • 編者指摘「安全率2.2は硬銅線なのでイメージできるように写真を埋め込むことはできるか」を受け、セクション4「かみ砕き解説」冒頭に 構造対比SVG(硬銅線7本撚り vs ACSR 中心鋼+外周アルミ) と CC BY-SA 3.0 写真(Mauro Cateb, Wikimedia Commons) を追加
    • 編者より参考URL industry.haleoahu001.com/archives/543(「硬銅線SWとは?」)が共有されたが、出典確認の結果 本文は焼鈍鋼線(SW=Steel Wire)の説明で、タイトルの「硬銅線」と矛盾 していることが判明。硬銅線(HD銅・純銅)と硬鋼線(SW・鋼)は全く別物 という重要事実を「用語の混同注意」warningブロックとして本記事に教材化(Web上の解説サイトの混乱を初学者誤解防止のガイドに転換)
    • 画像は Wikimedia Commons の CC BY-SA 3.0 ライセンス画像(無改変引用)を採用し、figcaption に正式クレジット(著者・ライセンス・出典URL)を明示
    • 学び (L5プロセス): 写真ソースの一次照合は重要。編者提示URLを WebFetch で内容確認しなければ、用語混同サイトを引用してしまうリスクがあった。「画像引用時はライセンス+出典+内容の3点確認」を pre-flight 化(feedback_external_explanation_drift の運用適用)
  • 2026-05-23 v2.3.2 改訂:

    • 編者指摘「俯瞰して、安全率2.2の数字を覚えるのは危険とわかった。網羅的に調査が必要だね」を受け、経産省告示PDF全文を「安全率」キーワードで網羅検索(27件ヒット → 17項目に集約)
    • 強度系3条文(第59/61/66条)のみだった v2.3.1 セクション8 では 欠落していた値(1.33 = 鉄塔基礎異常時/4 = パイプシャフト垂直つり下げ)と条文(第60条/第85条/第91条/第141条/第164条)が判明 → 「2.2 だけ覚える」では試験対策として不十分と確認
    • セクション 8 を 大幅簡略化(強度系のみの限定マトリクス → 本条直接関連のみ 5項目)し、安全率マスタリファレンス を新規作成して横断マスタとして独立分離
    • reference/safety-factors.md は「値別 / 対象別 / 条文別 の3方向マトリクス」「6値(1.33/1.5/2.0/2.2/2.5/4)と 17項目 の完全表」「過去問4件と R08予測」を網羅
    • 学び (L6 システム): 数値暗記の罠は「値だけ覚える → 対象を取り違える」のパターン。試験対策は 対象 × 値 のペア記憶 が必須。本記事のような特定条文ページに局所マトリクスを書くより、横断マスタを独立配置 して複数条文ページから参照する設計が再発防止に有効(feedback_wiki_overlap_map 集約点1箇所原則 + feedback_component_extraction_timing 3回目で抽出の原則に整合)

最終確認: 2026-05-23 | ステータス: v2.3.3(構造対比SVG+CC BY-SA 3.0画像+用語混同注意 追加) | 条文番号: ✅ 一次ソース照合済(経産省告示PDF・2026-05-23) | 出題実績: ✅ kakomon DB照合済(第66条直接R04下問11・関連強度系で第59条/第61条 計3回横断確認済) | 数値根拠: ✅ 66-1表 2.2/2.5 を経産省告示PDFで一次照合済 + 電技解釈全条文の安全率6値を網羅マスタで管理 | 画像: ✅ CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons / Mauro Cateb) | バージョニング基準