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電技解釈 第17条 — 接地工事の種類及び施設方法

📜 一次ソース確認のお願い(2026-05-10)

本ページは電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの)を学習用に整理したものです。電技解釈は eGov 法令API に登録されていないため、本Wikiの品質保証は wiki内クロスリファレンスと過去問データベース(kakomon.yml)への照合に依存しています。重要な実務判断や試験直前の最終確認は、必ず経産省公式の最新告示PDF(電気設備の技術基準の解釈)に当たってください。誤記を発見された場合は GitHub Issues でご連絡ください。

📊 概要

出題頻度: 🔥🔥🔥(過去14年で 15回出題 / 接地クラスタの最頻出条文)

重要度: A(重要必須・数値暗記の主戦場)

直近出題: R07下期 問4(電気設備の接地)/ R07下期 問11(接地極の埋設深さ及び接地抵抗測定)

第17条は 接地工事の本体規定 であり、A種・B種・C種・D種の4種類 すべてを規定する。各種の 接地抵抗値 と 接地線太さ はそのまま試験に問われる中核数値(原典で表になっているのは B種のみ=17-1表・17-3表。A種・C種・D種の数値は条文本文で規定)。第18条(工作物の金属体を接地極化)・第19条(電路の接地)はいずれも本条を補完する位置づけであり、接地工事の種別・抵抗値・線太さの根拠条文は本第17条 であることを最初に押さえる。

項目 内容
条文 電気設備の技術基準の解釈 第17条
規定内容 A種・B種・C種・D種接地工事の 種別/接地抵抗値/接地線の太さ/施設方法
性格 接地施工の 本体規定(種別・数値・要件のすべてを網羅)
委任先(直接の具体化) 接地線太さの一般値(第17条第6項各号)/許容電流の参考は第146条 146-1表
関連条文(参照) 解釈第18条(工作物の金属体を利用した接地工事)/解釈第19条(保安上又は機能上必要な場合における電路の接地)/省令第10条(電気設備の接地)/省令第11条(電気設備の接地の方法)
上位 省令第10条・第11条(接地原則・接地方法)
典拠(一次ソース) 電気設備の技術基準の解釈(令和7年11月版)第17条 — 経済産業省が省令の解釈として示すもの / 公益社団法人 日本電気技術者協会「電気設備技術基準・解釈の解説〔その2〕電路の絶縁と接地」
照合日 2026-05-08(JEEA講座 / サンコーシヤ 接地規程 / 経産省 電技解釈 PDF で照合 / kakomon DB 14件照合済(直近 R07下期 問4・R07下期 問11))
隣接条文 ← 第16条(特別低電圧電灯回路) / 第18条(工作物の金属体を利用した接地工事) → / 上位:省令第10条(電気設備の接地) / 省令第11条(電気設備の接地の方法)
混同注意 同番号の 電技省令第17条(公害等の防止)/電気事業法第17条とは 別物。本条は「電技解釈」第17条(A〜D種接地工事の数値規定)。第18条(工作物金属体)/第19条(電路の接地)と「接地工事クラスタ」を構成し、数値・線太さの根拠は常に本条 に帰着する

このセクションは 第2条 条文原文の接地抵抗値・接地線太さ(原典表はB種のみ=17-1表・17-3表。A・C・D種は条文本文)を1表に圧縮した受験者向けサマリー。条文準拠の正式な表・要旨は 第2条 条文原文(17-1表・17-3表) を参照。

種別 主な対象 接地抵抗値 接地線 試験での決め手
A種 高圧・特別高圧機器の金属製外箱等 10Ω以下 2.6mm以上 高圧・特高機器
B種 高圧・特高と低圧を結合する変圧器の低圧側中性点等 150/Ig Ω 以下 2.6mm or 4mm以上 混触防止
C種 低圧 300V超過 の機器外箱等 10Ω以下 1.6mm以上 使用電圧300V超
D種 低圧 300V以下 の機器外箱等 100Ω以下 1.6mm以上 使用電圧300V以下

迷ったら「A=高圧・特高」「B=変圧器の混触防止」「C=低圧300V超」「D=低圧300V以下」で判定する。詳細な数値・線径・緩和規定は 第2条 条文原文(条文準拠)と 第9条(A/B 2層暗記表)を参照。


0. 隣接条文クラスタマップ — 接地工事クラスタ(17/18/19条)

なぜこのマップを冒頭に置くか

第17条は接地工事の 本体規定 であり、第18条・第19条は本条を補完する位置づけ。3条文の役割分担 を最初に整理することで、試験での 「どの条文の論点か」 を即座に判別できる。特にwiki旧版では A〜D種を3条文に誤分割していた構造的誤りがあり(2026-05-08 訂正)、A〜D種すべて第17条 を最優先で押さえる。

接地工事クラスタの差分マップ

条文 規制対象 役割 試験での問われ方
第17条(本記事) A〜D種接地工事 接地工事の 本体規定(種別・抵抗値・接地線太さ) 数値暗記の主戦場(10Ω/100Ω/150÷Ig 等)・接地線太さ
第18条 工作物の金属体を接地極に流用 鉄骨等の利用(第1項=共用接地極(A〜D種含む)/第2項=2 Ω 以下のA・B種接地極特例/第3項=接地線特例) 大地抵抗 2Ω以下(第2項)・等電位ボンディング・50V接触電圧・1線地絡電流
第19条 中性点・特別高圧直流電路の接地 電路の接地(電位安定・異常電圧抑制) 中性点接地・異常電圧抑制・燃料電池電路

17条の独自性

  • 接地工事の 種別そのもの(A〜D種)と 数値要件(接地抵抗・接地線太さ)を一括規定
  • 4種類が混在する条文構造のため、対象機器→種別→抵抗値→線太さ の流れで読む
  • 漏電遮断器(ELB)動作時間 0.5秒以内なら C種・D種は500 Ω まで緩和(第17条本体の規定)
  • B種は計算式 150÷Ig(自動遮断装置の動作時間で 300÷Ig/600÷Ig に緩和)

複合問題の典型パターン

  1. 種別判定型: 「対象機器の電圧から A〜D種のどれか」 → 各種接地工事の適用対象(条文本文・本記事「適用対象(要旨)」表)で判定
  2. 数値暗記型: 「C種接地工事に漏電遮断器を施設した場合の接地抵抗値は」 → 500Ω以下
  3. 線太さ判定型: 「B種接地工事のうち高圧と低圧を結合する変圧器の場合の最小直径は」 → 2.6mm以上(17-3表)
  4. 計算型(B種): 「1線地絡電流 Ig=4A、自動遮断装置 1秒以内動作の場合のB種接地抵抗」 → 600÷4 = 150Ω以下(1秒以下動作なので 600/Ig を適用。1秒超〜2秒以下なら 300/Ig、緩和なしなら 150/Ig)

1. 全体像と要点

  • 第17条の規定対象: A種・B種・C種・D種の 4種類すべて
  • A種: 高圧・特別高圧機器の外箱 → 抵抗 10Ω以下/線径 2.6mm以上
  • B種: 高低圧結合変圧器(=高圧電路と低圧電路を結合する変圧器、いわゆる 配電用変圧器 で 6.6kV→200V/100V に変換するもの)の 低圧側中性点 → 抵抗 150÷Ig 以下(緩和:自動遮断装置 1秒超〜2秒以下 で 300÷Ig/1秒以下 で 600÷Ig)/線径 高圧結合 2.6mm・第108条特高架空 2.6mm・その他特高結合 4mm
  • C種: 300V超の低圧機器外箱 → 抵抗 10Ω以下(漏電遮断器0.5秒以内 500Ω以下)/線径 1.6mm以上
  • D種: 300V以下の低圧機器外箱 → 抵抗 100Ω以下(漏電遮断器0.5秒以内 500Ω以下)/線径 1.6mm以上
  • なぜ4種類か: 対象機器の 危険度(電圧の高さ) と 混触リスク に応じて段階的に厳しさを変える設計
  • A種10Ωの根拠: 機器外箱の電位上昇抑制 + 高圧地絡継電器(GR)動作確保(B種の混触防止計算式と混同しない)
セルフチェック: 高圧受電設備の外箱=A種接地(種別は何で決まるか)

Q: 高圧受電設備の金属製外箱に A種 接地工事を課すのはなぜか。接地工事の種別は何で決まるか。

接地工事の種別は「対象機器の電圧(=危険度)と混触リスク」で決まり、高圧機器の外箱は最も危険度が高いため A種になるから。 高圧機器は地絡時の外箱の電位上昇が大きく、感電すれば致命的になりうる。そのため最も厳しい A種(接地抵抗 10Ω以下/接地線 直径 2.6mm以上の軟銅線=引張強さ1.04kN以上)を課す。数値はこの「高圧=高危険度」という位置づけから導かれる結果。

セルフチェック: A種とC種はどちらも10Ωだが何が違う?

接地線の太さ(A種 2.6mm vs C種 1.6mm)と適用対象(高圧機器 vs 300V超の低圧機器)が異なる。ELB緩和(漏電遮断器0.5秒以内動作で500Ω許容)も C種・D種のみ適用で、A種・B種には緩和規定がない。

全体像 — 第17条のA〜D種統合構造

第17条 — 接地工事の種類及び施設方法 対象機器の電圧・混触リスクに応じて A〜D種を使い分ける本体規定 解釈第17条 A〜D種接地工事の本体 A種 高圧・特別高圧機器 機器の外箱・鉄台 10Ω以下 線径 2.6mm 引張強さ 1.04kN ELB緩和なし 外箱電位抑制+GR動作 B種 高低圧結合変圧器 低圧側中性点 150÷Ig 1秒超〜2秒以下→300÷Ig 1秒以下→600÷Ig 線径 2.6 or 4mm 高圧結合 2.6mm 特高結合 4mm C種 300V超 低圧機器 機器の外箱 10Ω以下 ELB 0.5秒 → 500Ω 線径 1.6mm 引張強さ 0.39kN 対地電圧抑制 D種 300V以下 低圧機器 機器の外箱 100Ω以下 ELB 0.5秒 → 500Ω 線径 1.6mm 引張強さ 0.39kN 最も緩い基準

2. 条文原文(17-1表・17-3表の要旨)

条文原文の取扱いについて

電技解釈は 経済産業省が省令の解釈として示すもの(法令・告示ではない)であり、e-Gov法令検索(一般法律向け)には 収載されていない。本記事の条文要旨は、公益社団法人 日本電気技術者協会の解説・経産省告示PDF・サンコーシヤ 接地規程一覧 で照合した 要旨 である。逐語原文は本ページ下部の「📜 条文原文(同梱PDF 逐語転記)」節に全文を転記した(scripts/check_law_verbatim.py が原典と機械照合している)。本節は学習用の要旨・再構成表であり、逐語ではない点に注意。

黄色マーカー の凡例

本表中の 黄色マーカー は、過去の電験3種法規で実際に穴埋め出題されたキーワード(kakomon.yml 登録の H30問5「接地工事の種類及び施設方法」/R04上問3「高圧架空電線路の接地工事」/R06下問4「B種接地工事の接地抵抗値」/R07下問4「電気設備の接地」等の本文照合)を示す。予想・想定は対象外。

原典の「17-1表」はB種専用

原典(電技解釈 令和7年11月版)で「17-1表」と呼ばれるのは B種の接地抵抗値の表のみ(第17条第2項第一号)。A種 10Ω(第1項第一号)・C種 10Ω/500Ω(第3項第一号)・D種 100Ω/500Ω(第4項第一号)は表ではなく 条文本文 で規定される。下表はA〜D種を1表にまとめた学習用の再構成版。

接地工事の種類 接地抵抗値 緩和規定
==A種==接地工事 10Ω以下 (緩和規定なし)
==B種==接地工事 変圧器の高圧側電路または特別高圧側電路の 1線地絡電流のアンペア数で 150 を除した値 に等しいオーム数以下(150÷Ig Ω 以下)=17-1表「下記以外の場合」 高圧又は35,000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合する変圧器 で、混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に自動的に高圧・特別高圧の電路を遮断する装置を設けるとき、遮断時間 1秒を超え2秒以下 で 300÷Ig / 1秒以下 で 600÷Ig(17-1表)
==C種==接地工事 10Ω以下 低圧電路において 地絡を生じた場合に 0.5秒以内 に当該電路を自動的に遮断する装置(一般に漏電遮断器ELB)を施設するときは 500Ω以下(電技解釈第17条第3項)
==D種==接地工事 100Ω以下 低圧電路において 地絡を生じた場合に 0.5秒以内 に当該電路を自動的に遮断する装置(一般に漏電遮断器ELB)を施設するときは 500Ω以下(電技解釈第17条第4項)

穴埋めキーワード: 10Ω以下/150÷Ig/300÷Ig/600÷Ig/100Ω以下/500Ω以下/0.5秒以内

原典の 17-1表(B種接地工事の接地抵抗値)

接地工事を施す変圧器の種類 混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に自動的に高圧・特別高圧の電路を遮断する装置を設ける場合の遮断時間 接地抵抗値(Ω)
下記以外の場合 — 150/Ig
高圧又は35,000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合するもの 1秒を超え2秒以下 300/Ig
高圧又は35,000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合するもの 1秒以下 600/Ig

(備考)Ig は、当該変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の1線地絡電流(単位: A)。Ig の値は ①実測値、②高圧電路では 17-2表に規定する計算式 により計算した値(計算結果は小数点以下切り上げ・2A未満となる場合は2Aとする)、③特別高圧電路で実測が困難な場合は線路定数等により計算した値、のいずれかによる(第17条第2項第二号 イ・ロ・ハ)。

原典の 17-2表(1線地絡電流 Ig の計算式)

同梱PDF p.32 を 2026-08-28 に照合(数式はテキスト抽出では復元できないため、該当領域を画像化して読み取った)。2026-09-11 に独立再検証し、下表・備考・結合セルの読みすべてに相違なしを確認した(下記「再検証のしかた」)。

再検証のしかた(テキスト抽出が壊れる理由と、機械で読み直す手順)

テキスト抽出が落とすのはプライム記号だった。 page.get_text() で 17-2表 を読むと L-100 L-1 と出て \(L\) と \(L'\) の区別が消える。原因は、プライムが SymbolMT の私用領域コードポイント U+F0A2 で置かれていることで、通常のテキスト抽出はこれを空白として捨てる。\(V'\) も同様に \(V\) に見える。「テキスト抽出では数式が読めない」の正体はレイアウトだけではなく、この文字コードにもある。

そのため画像を見なくても、文字単位の座標を取れば機械で復元できる。

import pymupdf
p = pymupdf.open("docs/assets/pdf/denken-kaishaku-r07-11.pdf")[31]   # PDF p.32
for b in p.get_text("rawdict")["blocks"]:
    for l in b["lines"]:
        for s in l["spans"]:
            for ch in s["chars"]:
                x, y = ch["origin"]
                if x > 250 and 545 < y < 595:
                    c = "′" if ord(ch["c"]) == 0xF0A2 else ch["c"]
                    print(f"y={y:6.1f} x={x:6.1f} {c!r} {s['font']}")

y でバンド化して x 順に並べると、分子・分数線・分母が分離して読める(第1行は V′ → 線 → 3 の入れ子分数が L-100 に掛かり、その全体が 150 の上に乗る形)。

結合セルも罫線座標で確定する。 「中性点接地式電路」行が I₂ を共有する根拠は、p.get_drawings() の横罫線を並べると 計算式欄(x 256.9〜539.9)を横切る線が y=524.6/541.1/605.6/670.7/751.2 の5本しかないこと。電路の種類欄には y=654.1 に線があるが(x 51.2〜256.4)、計算式欄には無い。したがって y=605.6〜670.7 の1セルが「電気ボイラー等」行と「中性点接地式電路」行の両方を覆う。

電路の種類 区分 計算式
中性点非接地式電路 下記以外のもの \(I_1 = 1 + \dfrac{\frac{V'}{3}L - 100}{150} + \dfrac{\frac{V'}{3}L' - 1}{2}\)(第2項及び第3項の値は、それぞれ値が 負となる場合は 0 とする)
中性点非接地式電路 大地から絶縁しないで使用する電気ボイラー、電気炉等を直接接続するもの \(\sqrt{I_1{}^2 + \dfrac{V^2}{3R^2} \times 10^6}\)(この式は下の「中性点接地式電路」行と結合セルで共用)
中性点接地式電路 — 同上 \(\sqrt{I_1{}^2 + \dfrac{V^2}{3R^2} \times 10^6}\)
中性点リアクトル接地式電路 — \(\sqrt{\left(\dfrac{\frac{V}{\sqrt{3}}R}{R^2+X^2}\times 10^3\right)^2 + \left(I_1 - \dfrac{\frac{V}{\sqrt{3}}X}{R^2+X^2}\times 10^3\right)^2}\)

17-2表の備考(記号の定義)

記号 定義 単位
\(V'\) 電路の公称電圧を 1.1 で除した電圧 kV
\(L\) 同一母線に接続される高圧電路(電線にケーブルを使用するものを除く)の 電線延長 km
\(L'\) 同一母線に接続される高圧電路(電線にケーブルを使用するものに限る)の 線路延長 km
\(V\) 電路の公称電圧 kV
\(R\) 中性点に使用する抵抗器又はリアクトルの電気抵抗値(中性点の接地工事の接地抵抗値を含む) Ω
\(X\) 中性点に使用するリアクトルの誘導リアクタンスの値 Ω

17-2表の3つのひっかけ

  1. \(L\) は「電線延長」・\(L'\) は「線路延長」 — 語が違う。ケーブルを除く側が電線延長(\(L\))、ケーブルに限る側が線路延長(\(L'\))。
  2. \(V'\) は公称電圧そのものではない — 公称電圧を 1.1で除した電圧。一方 \(V\)(ボイラー等・リアクトル接地式の式で使う)は公称電圧そのもの。同じ表の中で \(V\) と \(V'\) の意味が違う。
  3. 「中性点接地式電路」の計算式欄は空欄に見えるが結合セル — 原典の 17-2表 では、\(\sqrt{I_1{}^2 + V^2/(3R^2)\times 10^6}\) のセルが「電気ボイラー等」行と「中性点接地式電路」行の2行にまたがる結合セルになっている(両行を仕切る罫線が計算式欄まで伸びていない)。したがって中性点接地式電路もこの式を使う。式の意味も整合する — \(V^2/(3R^2)\times10^6\) は相電圧 \(V/\sqrt3\) [kV] を中性点抵抗 \(R\) で割った抵抗分地絡電流の2乗、\(I_1\) は静電容量分で、そのベクトル和が1線地絡電流になる。

第2項・第3項が負なら 0 とする点、計算結果は小数点以下切り上げ・2A未満なら2Aとする点も併せて押さえる。

原典の「17-3表」はB種専用

原典で「17-3表」と呼ばれるのは B種の接地線の表のみ(第17条第2項第三号ロ)。A種 2.6mm/1.04kN は第1項第二号ロ、C種 1.6mm/0.39kN は第3項第二号ロ(D種は第4項第二号で第3項を準用)の 条文本文 で規定される。下表はA〜D種を1表にまとめた学習用の再構成版。

接地工事の種類 接地線の最小直径(軟銅線) 引張強さ 該当条件
A種接地工事 2.6mm以上 1.04kN以上 高圧・特別高圧機器の外箱
B種接地工事 2.6mm以上 1.04kN以上 ① ==高圧電路==と低圧電路を結合する変圧器
② 第108条に規定する特別高圧架空電線路 と低圧電路を結合する変圧器(特例)
B種接地工事 4.0mm以上 2.46kN以上 上記以外の 特別高圧電路 と低圧電路を結合する変圧器 / その他
C種接地工事 1.6mm以上 0.39kN以上 ==300V==超の低圧機器外箱
D種接地工事 1.6mm以上 0.39kN以上 ==300V==以下の低圧機器外箱

穴埋めキーワード: 2.6mm/4.0mm/1.6mm/第108条特別高圧架空電線路/引張強さ1.04kN/2.46kN/0.39kN

原典の 17-3表(B種接地工事の接地線)

区分 接地線
移動して使用する電気機械器具の金属製外箱等に接地工事を施す場合において、可とう性を必要とする部分 3種クロロプレンキャブタイヤケーブル、3種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブル、3種耐燃性エチレンゴムキャブタイヤケーブル、4種クロロプレンキャブタイヤケーブル若しくは4種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブルの1心又は多心キャブタイヤケーブルの遮へいその他の金属体であって、断面積が8mm²以上のもの
上記以外の部分であって、接地工事を施す変圧器が高圧電路又は第108条に規定する特別高圧架空電線路の電路と低圧電路とを結合するものである場合 引張強さ1.04kN以上の容易に腐食し難い金属線又は直径2.6mm以上の軟銅線
上記以外の場合 引張強さ2.46kN以上の容易に腐食し難い金属線又は直径4mm以上の軟銅線

原典の 17-3表 は上記のとおり 移動使用・可とう性部分(キャブタイヤケーブル 断面積8mm²以上)の行を含む3区分。学習用整理表ではこの行を省略している。

B種接地線の3区分(試験頻出)

B種接地線は「一律2.6mm」でも「一律4mm」でもない。問題文で次を確認:

  1. 高圧電路 ↔ 低圧電路 → 2.6mm以上
  2. 第108条特別高圧架空電線路 ↔ 低圧電路 → 2.6mm以上(特例)
  3. 上記以外の特別高圧電路 ↔ 低圧電路 → 4mm以上

試験では「特別高圧架空電線路」が問題文に出るかどうかが分岐ポイント。

適用対象(要旨)

接地工事の種類 主な適用対象 法的位置づけ
A種 高圧の電気機械器具の鉄台または金属製外箱 / 高圧の避雷器 / 特別高圧計器用変成器の二次側 等 第29条等の各論で「A種接地工事を施す」と引用
B種 高圧電路または特別高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の 低圧側の中性点(中性点に施し難いときは低圧側の1端子) 第24条(高低圧混触防止)と一体運用
C種 使用電圧 300Vを超える低圧 の電気機械器具の鉄台または金属製外箱 等 第29条等で「C種接地工事を施す」と引用
D種 使用電圧 300V以下の低圧 の電気機械器具の鉄台または金属製外箱 等 第29条等で「D種接地工事を施す」と引用

3. 原文解析(ブロック分解)

A種のブロック分解

ブロック キーフレーズ 試験ポイント
適用対象 「高圧 または 特別高圧 の電気機械器具の鉄台または金属製外箱」 「高圧 OR 特別高圧」が条件。低圧は対象外
接地抵抗 「10Ω以下」 緩和規定なし(ELB緩和は C・D種のみ)
接地線太さ 「直径 2.6mm以上 の軟銅線(引張強さ 1.04kN以上)」 B種高圧結合と同じ太さ

B種のブロック分解

ブロック キーフレーズ 試験ポイント
適用対象 「高圧電路または特別高圧電路 と低圧電路を結合する変圧器の 低圧側中性点」 中性点に施し難いときは「低圧側の1端子」(300V以下低圧電路の特例)
抵抗値(原則) 「150÷Ig(Ω以下)」(Ig=高圧側または特別高圧側の 1線地絡電流) 「150」は混触時の低圧側対地電圧上限(V)に由来
抵抗値(緩和) 「自動遮断装置の動作時間 1秒超〜2秒以下 → 300÷Ig / 1秒以下 → 600÷Ig」 動作時間が短いほど分子が大きく、抵抗値が大きく取れる(緩い基準)
接地線太さ 「高圧結合 → 2.6mm以上 / 特別高圧結合・その他 → 4mm以上(引張強さ 2.46kN以上)」 B種=4mm一律ではない(17-3表で2区分)

C種・D種のブロック分解

ブロック C種 D種
適用対象 300Vを超える 低圧機器の外箱 300V以下 の低圧機器の外箱
抵抗値(原則) 10Ω以下 100Ω以下
抵抗値(緩和) 漏電遮断器 0.5秒以内動作 → 500Ω以下 漏電遮断器 0.5秒以内動作 → 500Ω以下
接地線太さ 1.6mm以上(引張強さ 0.39kN以上) 1.6mm以上(引張強さ 0.39kN以上)

4. かみ砕き解説(因果理解)

なぜA〜D種の4種類が必要か

接地工事は「機器の漏電時に 対地電圧を安全レベルに抑える」ためのもの。機器の電圧が高いほど漏電時の危険度が高い → 接地抵抗を低くする必要がある。これを段階的に4区分したのが第17条。

種別 機器電圧 危険度 接地抵抗
A種 高圧・特別高圧 最高(数千V〜) 10Ω以下(最も厳しい)
C種 300V超低圧 高(300V超) 10Ω以下(A種と同じ)
D種 300V以下低圧 中(〜300V) 100Ω以下(緩い)
B種 変圧器中性点 計算次第 150÷Ig(混触防止専用)

なぜA種は「10Ω以下」なのか

A種接地の10Ω以下は、高圧・特別高圧機器の金属製外箱に地絡が生じたとき、外箱の電位上昇を抑え、感電・火災リスクを低減し、保護装置を確実に動作させるための厳しい基準である。役割は2つ。

役割①:機器外箱の対地電圧上昇を抑える

  • 機器内部で漏電が起きた時、外箱の対地電圧 = 漏電電流 × 接地抵抗R
  • R が小さいほど外箱の電位は地電位に近く保たれる → 触れた人体への印加電圧が低下
  • 高圧・特別高圧では地絡電流が大きく、外箱が瞬時に致命的な高電位になる危険があるため、最も厳しい10Ω以下が要求される

電位差の具体例(漏電電流 10A 時の外箱対地電圧)

接地抵抗 R 外箱対地電圧 = I × R 評価
10Ω以下(A種規格内) ≦ 100V ✅ 感電閾値(150V)以下に抑制
30Ω(規格超過) 300V ⚠️ 危険電位
100Ω(規格大幅超過) 1,000V ❌ 致命的高電位(即感電死リスク)
1,000Ω(接地不良) 10,000V ❌❌ 機器絶縁破壊レベル

読み解き: A種10Ω以下なら漏電電流10A時に外箱電位を 100V以下 に抑え込める(人体感電閾値150V未満)。100Ωだと 1,000V まで跳ね上がり、瞬時の感電死につながる。「Rは10倍違うと外箱電位も10倍違う」という単純な比例関係を覚えると効く。

役割②:高圧電路の地絡継電器(GR)の動作経路を確保する

  • 高圧電路には 地絡継電器(GR)+零相変流器(ZCT) が必須で、零相電流(数十mA〜数A級)を高感度で検出する
  • A種接地が10Ω以下であれば、地絡時に 十分な零相電流が流れる経路 が確保され、GRが確実に動作して上位の高圧遮断器(VCB等)を作動させる
  • 接地抵抗が大きすぎる(例:100Ω)と零相電流が小さくなり、GRが地絡を検出できないリスクが生じる

図解:GRが地絡を検出して遮断する経路(A種10Ωが効く理由)

高圧電路の地絡保護シーケンス(A種接地10Ω以下が効く理由) ①漏電→②外箱経由→③接地線→④大地→⑤ZCTで零相検出→⑥GR動作→⑦VCB遮断 電源 6.6kV VCB (高圧遮断器) ⑦遮断 ZCT 零相変流器 ⑤検出 高圧機器 (変圧器・VCB等) 金属外箱 ①絶縁劣化 ②漏電電流 外箱に流出 A種接地 10Ω以下 ③接地線 2.6mm軟銅線 →大地へ 大地(接地抵抗 10Ω以下) 接地極 ④大地経由で電源側へ戻る零相電流 GR 地絡継電器 数十mA〜数Aで動作 ⑥GR動作 トリップ信号 A種10Ω以下が効く理由: 接地抵抗が小さい→地絡電流の経路が確保される→ZCTが零相電流を高感度で検出→GRが確実に動作→VCBで上位電源を遮断

読み解き: 高圧機器の絶縁劣化で漏電が発生すると、漏電電流は外箱→A種接地(10Ω以下)→接地線→接地極→大地という経路で流れる。同時にこの電流は 零相電流 としてZCTで検出され、GR(地絡継電器)が動作してVCB(高圧遮断器)を作動させ電源を切る。A種10 Ω が効く核心は「地絡電流経路の確保=ZCT/GRの確実な動作担保」。

B種の設計式と混同しないこと

A種10Ωを「150V÷10Ω=15A で過電流遮断器を動作させるため」と説明する教材があるが、これは B種接地(第24条 高低圧混触防止)の設計式 との混同。A種10Ωの根拠は本セクションの 役割①②(外箱電位上昇抑制 + 地絡継電器動作確保)であり、B種の混触防止計算式(低圧側対地電圧150V以下)とは別論理。

なぜB種は「150÷Ig」という計算式なのか

  • 高低圧混触事故時、低圧側の対地電圧上昇 = Ig(高圧側1線地絡電流)× B種接地抵抗
  • これを 150V以下 に抑えるには B種接地抵抗 ≤ 150÷Ig
  • 緩和規定(300÷Ig/600÷Ig)は「自動遮断装置の動作時間が短ければ過電圧の継続時間も短い → より高い接地抵抗でも危険性が低い」という論理
    • 1秒超〜2秒以下動作 → 300÷Ig(300V以下に抑制)
    • 1秒以下動作 → 600÷Ig(600V以下に抑制)

なぜC種は10Ω・D種は100Ωなのか

  • C種(300V超): 機器電圧が高いため、A種と同じ 10Ω に揃えて対地電圧を抑制
  • D種(300V以下): 機器電圧が低くリスクが低いため 100Ω で許容
  • どちらも漏電遮断器 0.5秒以内動作で 500 Ω まで緩和 → 「短時間で電源遮断できれば対地電圧上昇の継続時間が短く危険性が低い」論理

なぜA種の接地線は「2.6mm以上」なのか

  • 高圧地絡時に流れる 地絡電流(数A〜十A級) に対し、線が溶けないことを確保する機械的・電気的余裕
  • 直径 2.6mm(軟銅線)は 引張強さ 1.04kN 以上 → 施工中・地中での振動にも耐える
  • B種特別高圧結合は地絡電流がさらに大きくなるため 4mm(引張強さ2.46kN)に増強

5. 図で理解

種別判定フロー(電圧→種別→数値)

flowchart TD
    Start[接地工事を施したい] --> Q1{接地対象は}
    Q1 -->|変圧器の中性点<br/>高低圧結合| B[B種接地]
    Q1 -->|機器の金属外箱| Q2{使用電圧は}
    Q2 -->|高圧・特別高圧| A[A種接地<br/>10Ω以下<br/>線径2.6mm<br/>緩和なし]
    Q2 -->|低圧 使用電圧300V超| C[C種接地<br/>10Ω以下<br/>線径1.6mm]
    Q2 -->|低圧 使用電圧300V以下| D[D種接地<br/>100Ω以下<br/>線径1.6mm]
    B --> BCalc{自動遮断装置の<br/>動作時間は}
    BCalc -->|装置なし 原則| B0[150÷Ig Ω以下<br/>線径2.6/4mm]
    BCalc -->|1秒超〜2秒以下| B1[300÷Ig Ω以下]
    BCalc -->|1秒以下| B2[600÷Ig Ω以下]
    C --> ELB1{漏電遮断器<br/>0.5秒以内動作?}
    D --> ELB2{漏電遮断器<br/>0.5秒以内動作?}
    ELB1 -->|Yes| C500[500Ωまで緩和]
    ELB1 -->|No| Cstrict[10Ω以下を維持]
    ELB2 -->|Yes| D500[500Ωまで緩和]
    ELB2 -->|No| Dstrict[100Ω以下を維持]

    style A fill:#ffccbc,stroke:#bf360c,stroke-width:2px
    style B fill:#fff9c4,stroke:#f57f17,stroke-width:2px
    style C fill:#c8e6c9,stroke:#2e7d32,stroke-width:2px
    style D fill:#e1bee7,stroke:#6a1b9a,stroke-width:2px
    style B0 fill:#fff59d,stroke:#f9a825,stroke-width:2px
    style B1 fill:#fff59d,stroke:#f9a825,stroke-width:2px
    style B2 fill:#fff59d,stroke:#f9a825,stroke-width:2px
    style C500 fill:#a5d6a7,stroke:#1b5e20,stroke-width:2px
    style D500 fill:#ce93d8,stroke:#4a148c,stroke-width:2px

A種接地の保護動作シーケンス

flowchart TD
    START[高圧機器で絶縁劣化] --> LEAK[漏電電流が金属外箱に流出]
    LEAK --> Q{A種接地<br/>あり?}
    Q -->|あり| GROUND[接地線→大地へ零相電流]
    Q -->|なし| DANGER[外箱が高電圧に帯電]
    GROUND --> R10[10Ω以下で<br/>外箱対地電圧を抑制]
    R10 --> ZCT[ZCTが零相電流を検出]
    ZCT --> GR[地絡継電器GRが動作]
    GR --> TRIP[VCB等の上位遮断器が動作]
    TRIP --> SAFE[電路遮断 → 感電防止 ✅]
    DANGER --> TOUCH[作業者が外箱に接触]
    TOUCH --> SHOCK[感電事故 ❌]

    style SAFE fill:#e8f5e9,stroke:#4caf50
    style SHOCK fill:#ffebee,stroke:#f44336
    style DANGER fill:#fff3e0,stroke:#ff9800

B種接地の混触防止イメージ

B種接地:高低圧混触時の低圧側対地電圧抑制 混触事故 → B種接地経由で地絡電流 Ig が大地へ → 低圧側対地電圧 = Ig × R を 150V以下 に 高圧側(一次) 6.6kV / 22kV 等 L1 L2 L3 1線地絡電流 Ig (系統規模で 4〜10A 程度) 変圧器 Tr 高低圧結合 ⚡ 混触ポイント 絶縁破壊で高低圧が接触 低圧側(二次) 200V / 100V 系 L1 N L3 対地電圧上昇を ≦ 150V に抑える B種接地 中性点接地 Ig 大地 設計式:Ig × B種接地抵抗 R ≤ 150V ∴ R ≤ 150 ÷ Ig (緩和:1秒超〜2秒以下→300÷Ig/1秒以下→600÷Ig) ⚠ 混触で高圧が低圧側へ侵入

読み解き: 高圧側の1線地絡電流 Ig が変圧器内部の混触を経由して低圧側へ侵入。B種接地(中性点接地)で大地へ逃がすことで、低圧側の対地電圧上昇 = Ig × R を 150V以下(人体感電閾値)に抑え込む。これがB種接地の核心ロジック。A種10 Ω(外箱電位抑制+GR動作確保)とは別論理である点に注意。


6. 施設形態別の物理イメージ

シーン① — 高圧受電設備のA種接地

工場・ビルの 高圧受電盤(キュービクル) で、変圧器・遮断器・計器用変成器などの 金属製外箱 に施す接地。

  • 対象機器: 高圧変圧器(Tr)・高圧遮断器(VCB)・断路器(DS)・避雷器(LA)
  • 接地抵抗: 10Ω以下
  • 接地線: 2.6mm以上の軟銅線
  • 施工: 接地端子盤(共用接地が主流)→ 接地極(接地棒・接地板・建物鉄筋等)

A種接地の物理イメージ(高圧キュービクル断面図)

A種接地:高圧キュービクル受電設備 機器外箱→接地端子盤→接地線(2.6mm軟銅線)→接地極→大地 高圧電路 6.6kV(3相) 高圧キュービクル(金属閉鎖配電盤) 高圧変圧器 6.6kV/200V 金属外箱 A種接地対象 VCB 高圧遮断器 A種接地対象 VT/CT 計器用変成器 A種接地対象 避雷器 LA A種接地対象 接地端子盤(共用接地母線) ←各機器の  外箱を集約 接地線 2.6mm軟銅線 引張強さ1.04kN 大地(接地抵抗 10Ω以下) 接地極(接地棒/接地板等) A種規格 対象: 高圧/特別高圧 機器の外箱 抵抗:10Ω以下 線径:2.6mm 引張:1.04kN 緩和:なし 役割:外箱電位 抑制+GR動作

読み解き: 高圧キュービクル内の各機器(変圧器・VCB・VT/CT・避雷器)の 金属外箱 がそれぞれ接地線で 接地端子盤の共用接地母線 に接続される。母線から1本の接地線(2.6mm軟銅線)が 接地極(接地棒・接地板等) を介して大地へ。各経路の 大地までの合成抵抗が10 Ω 以下 であることを年次点検で確認する。

シーン② — 変電所のB種接地

需要家の高圧側(6.6kV)と低圧側(200V系・100V系)を 結合する変圧器の低圧側中性点 に施す接地。

  • 対象: 高低圧結合変圧器(柱上Tr・キュービクル内Tr)
  • 接地抵抗: 150÷Ig(典型的に Ig=4〜10A → 抵抗 15〜37.5Ω以下)
  • 接地線: 高圧結合 2.6mm以上 / 特別高圧結合 4mm以上
  • 施工: 中性線とともに架空配線で需要家構内まで延長 → 接地極へ
  • 注意: 中性点に接地を施し難いときは「低圧側の1端子」を接地(300V以下に限定)

シーン③ — 低圧分電盤のC種・D種接地

工場・オフィスの 低圧分電盤 および 負荷機器 に施す接地。使用電圧で判定する(対地電圧ではない点が試験で問われる)。

  • C種対象: 使用電圧300V超 の低圧機器(三相400V級モータ・大型空調機など)
  • D種対象: 使用電圧300V以下 の低圧機器(三相200V級モータ・単相100V/200V機器・事務機・照明・コンセント)
  • 接地抵抗: C種 10Ω以下/D種 100Ω以下(漏電遮断器0.5秒以内なら両方500Ω以下)
  • 接地線: 1.6mm以上
  • 施工: 機器の外箱→接地端子→分電盤の接地母線→接地極

低圧機器外箱の物理イメージ(C種・D種接地対象)

低圧機器外箱とは — C種・D種接地の対象 機器の金属製ケース(外箱)に施す接地。漏電時に作業者の感電を防ぐ 分電盤 (金属製キャビネット) 主幹ブレーカ 分岐ブレーカ群 外箱(金属ケース) これがC/D種接地対象 接地線1.6mm 三相モータ (電動機) M 外箱(鋳鉄ケース) 200V → D種/400V → C種 接地線1.6mm 空調室外機 (パッケージエアコン) 圧縮機 制御基板 外箱(鋼板ケース) 200V → D種 コンセント (接地極付) 接地極 外箱(金属枠) 100V → D種 壁内アース線 大地(接地抵抗 D種100Ω以下/C種10Ω以下/ELB施設時 500Ω以下)

読み解き: 「低圧機器外箱」とは、低圧電路で使われる電気機械器具(分電盤・モータ・空調機・コンセント 等)の 金属製の外側ケース のこと。漏電時に作業者が触れる部位なので、機器内部から外箱への漏電を地中に逃がす経路として接地線を施す。使用電圧で C/D 種を判定:300V以下なら D種(100Ω以下)、300V超なら C種(10Ω以下)。

試験のひっかけ:C/D判定は『使用電圧』であって『対地電圧』ではない

三相400V機器は 使用電圧300V超 なので C種。「対地電圧が300V以下だからD種」と早合点しないこと。機械器具の使用電圧 300V以下/300V超 の二択でC/Dを判定する。

施設形態の対応表

場面 機器例 接地種別 接地抵抗 接地線
工場高圧受電盤 6.6kV変圧器・VCB・避雷器 A種 10Ω以下 2.6mm
高低圧結合変圧器(柱上) 6.6kV/200V Tr 中性点 B種(高圧結合) 150÷Ig 2.6mm
特別高圧結合変圧器 22kV/200V Tr 中性点 B種(特高結合) 150÷Ig 4mm
工場400V系モータ 三相400V誘導電動機 C種 10Ω以下 1.6mm
事務所100/200V機器 コンセント・空調・OA機器 D種 100Ω以下 1.6mm

7. 核心キーワード物理解説

接地抵抗値(Ohm)

接地極と大地(無限遠)との間の電気抵抗。理論上は 接地極の形状・寸法、周囲土壌の大地抵抗率(ρ)、埋設深度 で決まる。

  • A種10 Ω 以下 の理由:高圧・特別高圧機器の 外箱電位上昇抑制 + 地絡継電器(GR)動作確保(B種混触防止式とは別論理)
  • C種10 Ω 以下 の理由:300V超低圧機器の対地電圧抑制(短時間遮断時は500Ωまで緩和)
  • D種100 Ω 以下 の理由:300V以下のため許容範囲が広い(コスト・施工性とのバランス)
  • B種150÷Ig の理由:高低圧混触時に低圧側対地電圧 ≤ 150V を担保する設計式

対地電圧(V)

電路と大地との間の電圧。接地系統では「大地基準で何V上昇するか」が安全評価の核心。

  • 三相3線式 200V(非接地)の対地電圧 = 200V(線間電圧そのまま)
  • 三相3線式 200V(中性点接地)の対地電圧 = 115V(√3 × 115 ≒ 200)
  • B種接地の設計式では Ig × R ≤ 150V を満たす R を求める

1線地絡電流 Ig(A)

高圧電路で1相が地絡した際に大地に流れる電流。配電系統の 対地静電容量 と 電源インピーダンス で決まる。

  • 一般的な高圧配電系統で Ig = 4〜10A 程度
  • B種接地抵抗の計算で 分母 に入る重要パラメータ
  • 系統が大規模になるほど Ig は増加 → B種接地抵抗値は小さくなる

引張強さ(kN)

接地線が施工中・地中で受ける機械的応力に耐える最小強度。直径と材質(軟銅線)で一義的に決まる。

直径 引張強さ 該当
1.6mm 0.39kN以上 C種・D種
2.6mm 1.04kN以上 A種・B種(高圧結合)
4mm 2.46kN以上 B種(特別高圧結合)

暗記補助:物理根拠ではなく公式根拠で覚える

「2.6mm」「4mm」の数値は 法令上の規定値 であり、物理的に「絶対にこの太さでなければならない」という導出があるわけではない。設計上の安全余裕を考慮した行政判断(電技解釈第17条第1項第二号〈A種〉・第2項第三号 17-3表〈B種〉・第3項第二号〈C種・D種準用〉)。試験では 数値そのもの を覚えること。

接地線の許容電流(参考:第146条 146-1表)

接地線の太さは 引張強さ(機械的強度) で第17条が規定するが、別途 連続許容電流(電気的耐熱) が第146条 146-1表で規定される。電験対策としては「引張強さ=17条/許容電流=146条」の住み分けと、両者は別々の観点で線径を縛っている ことを押さえる。

軟銅線の連続許容電流(146-1表 抜粋)

直径(mm) 軟銅線の許容電流(A) 該当する接地工事
1.6以上 2.0未満 27 C種・D種
2.0以上 2.6未満 35 (中間サイズ)
2.6以上 3.2未満 48 A種・B種(高圧結合)
3.2以上 4.0未満 62 (中間サイズ)
4.0以上 5.0未満 81 B種(特別高圧結合)
5.0 107 (特殊用途)

出典: 電技解釈第146条 146-1表(令和7年11月版)— 600Vビニル絶縁電線・単線の連続許容電流。

許容電流の計算方法(理論)

許容電流は 熱平衡の式 で導かれる:

\[ I^2 R = h A (\theta_c - \theta_a) \]
記号 意味
I 許容電流
R 単位長さあたりの抵抗(材質・断面積で決まる)
h 表面熱伝達率(W/m²·K)
A 表面積(直径と長さで決まる)
θ_c 許容導体温度(軟銅線で 60〜75℃ 等)
θ_a 周囲温度(基準値 30℃)

これを直径 d に対して整理すると、許容電流は直径の概ね 1.5乗 に比例する(断面積 ∝ d²、表面積 ∝ d、放熱が表面積律則):

\[ I \propto d^{1.5} \]

実用上は試験対策・施工現場ともに 暗記式は使わず146-1表を引く のが通例。電験3種で計算問題として出題されることはほぼなく、表の値を 接地工事の種別ごとに対応付けて覚える のが効率的。

短時間許容電流(地絡電流評価との関係)

  • 連続許容電流: 平常時に常時通電できる電流(数時間〜定常)
  • 短時間許容電流: 地絡時の数秒間に流せる電流(連続値より大きい)

短時間許容電流は オンダーアール(Onderdonk)式 などで概算できるが、第17条の「故障の際に流れる電流を 安全に通じる ことができるもの」という包括規定は、具体的な短時間許容電流の判定を 内線規程 1350-3表 等の上位規程に委ねる。

許容電流と地絡電流の関係

上記の連続許容電流は 平常通電時の値 であり、地絡電流は短時間しか流れない ため、地絡保護の判定には直接用いない。第17条第1項第二号イは「故障の際に流れる電流を安全に通じることができるもの」と包括規定しており、具体的な短時間許容電流の判定は内線規程等で別途行う。


8. 適用範囲と除外

適用範囲(種別ごとの AND 条件)

種別 適用条件(AND)
A種 ① 高圧 OR 特別高圧の機械器具 ② 鉄台または金属製外箱
B種 ① 高圧電路 OR 特別高圧電路 と低圧電路を結合する変圧器 ② 低圧側中性点(または1端子)
C種 ① 使用電圧 300V超 の低圧機械器具 ② 鉄台または金属製外箱
D種 ① 使用電圧 300V以下 の低圧機械器具 ② 鉄台または金属製外箱

ELB緩和(漏電遮断器)の適用範囲

種別 ELB緩和 緩和後の抵抗値 条件
A種 ❌ — 緩和規定なし(高圧機器のため固定の10Ω以下を維持)
B種 ❌(別ルートで緩和あり) — ELB緩和ではなく 自動遮断装置の動作時間 で 300÷Ig/600÷Ig
C種 ✅ 500Ω以下 漏電を生じた場合に 0.5秒以内 に自動遮断する装置を施設
D種 ✅ 500Ω以下 漏電を生じた場合に 0.5秒以内 に自動遮断する装置を施設

除外(適用できないケース)

  • ❌ A種にELB緩和を適用する(A種はC・D種と異なり緩和規定なし)
  • ❌ 「漏電遮断器を設置すれば接地工事自体を省略できる」と誤解(緩和≠省略)
  • ❌ 接地工事の 省略条件(乾燥場所・二重絶縁等)は 別途 解釈第29条 等の関連規定で扱う(本条には省略規定はない)

9. A/B 2層暗記表(A〜D種完全比較)

A層(最重要・即答できるべき数値)

種別 適用対象 接地抵抗 接地線太さ ELB緩和
A種 高圧・特別高圧機器の外箱 10Ω以下 2.6mm以上 ❌ なし
B種 高低圧結合変圧器の低圧側中性点 150÷Ig 以下 2.6mm or 4mm ❌(別ルート緩和)
C種 300V超 低圧機器の外箱 10Ω以下 1.6mm以上 ✅ 500Ω以下
D種 300V以下 低圧機器の外箱 100Ω以下 1.6mm以上 ✅ 500Ω以下

B層(次に覚える詳細:B種計算式の緩和・引張強さ)

観点 詳細
B種計算式(原則) 抵抗 = 150÷Ig(Ig=高圧側1線地絡電流)
B種緩和① 自動遮断装置 1秒超〜2秒以下 動作 → 300÷Ig
B種緩和② 自動遮断装置 1秒以下 動作 → 600÷Ig
B種線太さ① 高圧電路と低圧電路を結合する変圧器 → 2.6mm以上(A種と同じ)
B種線太さ② 第108条特別高圧架空電線路と低圧電路を結合する変圧器 → 2.6mm以上(特例)
B種線太さ③ 上記以外の特別高圧電路と低圧電路を結合する変圧器 → 4mm以上
A種引張強さ 1.04kN 以上
B種引張強さ(特高結合) 2.46kN 以上
C・D種引張強さ 0.39kN 以上
C・D種ELB緩和 漏電遮断器 0.5秒以内 動作 → 500Ω以下(共通)

B種線太さの混同注意

「B種=4mm一律」と単純化される設問もあるが、公式の17-3表は 3区分:

  • 高圧電路と低圧電路を結合する変圧器 → 2.6mm以上(A種と同じ)
  • 第108条特別高圧架空電線路と低圧電路を結合する変圧器 → 2.6mm以上(特例)
  • 上記以外の特別高圧電路と低圧電路を結合する変圧器 → 4mm以上

10. 省令と解釈の関係

【上位】電気事業法 第39条(事業用電気工作物の維持)
                 │
                 ▼
【省令】電気設備に関する技術基準を定める省令
        ├── 第10条(電気設備の接地):接地原則
        └── 第11条(電気設備の接地の方法):接地施工の方法を解釈に委任
                 │
                 ▼ 委任
【解釈】電気設備の技術基準の解釈
        ├── 第17条 接地工事の種類及び施設方法 ← 本記事(A〜D種本体)
        ├── 第18条 工作物の金属体を利用した接地工事(接地極の代替手段)
        └── 第19条 保安上又は機能上必要な場合における電路の接地
  • 省令第10条・第11条: 接地の 原則 と 方法 を規定(数値や具体施工は解釈に委任)
  • 解釈第17条(本記事): 接地工事の 本体規定(A〜D種・抵抗値・接地線太さ)
  • 解釈第18条: 第17条の 接地極部分 の代替手段を提供(建物金属体利用)
  • 解釈第19条: 電路 の接地(中性点等)を規定

→ 本第17条は 接地工事クラスタの中核。第18条・第19条は本条を補完する位置づけ。


11. 条文別暗記マップ — 接地工事クラスタの役割分担

なぜこの暗記マップが必要か

第17条は 数値暗記の主戦場 だが、第18条・第19条との 役割分担 を理解しないと複合問題で迷う。本マップは 17/18/19条の役割を1表で可視化 し、出題テーマから即座に正答条文を引き出す暗記の核を提供する。

接地クラスタ役割マップ

条文 正式タイトル 規制対象 数値の核心 試験での役割
解釈第17条(本記事) 接地工事の種類及び施設方法 A種・B種・C種・D種接地工事 A種10Ω/C種10Ω・500Ω/D種100Ω・500Ω/B種150÷Ig(緩和300/600) 本体規定(数値暗記の主戦場)
解釈第18条 工作物の金属体を利用した接地工事 鉄骨等利用(第1項=A〜D種共用接地/第2項=A・B種の接地極流用/第3項=接地線特例) 第1項:等電位ボンディング・50V接触電圧/第2項:大地抵抗 2 Ω 以下/第3項:接地線特例 鉄骨等利用の本体規定(共用接地はA〜D含む/2Ω規定のみA・B限定)
解釈第19条 保安上又は機能上必要な場合における電路の接地 中性点・特別高圧直流電路・燃料電池電路 引張強さ 2.46kN/接地線太さ等 電路の接地(中性点接地・異常電圧抑制)

横展開:複合問題での問われ方

出題テーマ 関連条文 正答の根拠
A・B・C・D種の接地抵抗値 第17条 B種は17-1表・A/C/D種は条文本文(第1・3・4項)
接地線の最小太さ 第17条 B種は17-3表・A/C/D種は条文本文(第1・3・4項)
ELB緩和(C・D種500Ω) 第17条 第17条第3項・第4項
B種の自動遮断装置緩和(300/600÷Ig) 第17条 17-1表(高圧又は35,000V以下の特高と低圧を結合する変圧器)
鉄骨を接地極にする条件(2Ω以下・A種/B種限定) 第18条 第18条第2項:大地抵抗2Ω以下
共用接地時の必須施工(A〜D種共用) 第18条 第18条第1項:等電位ボンディング・50V接触電圧
第18条の接地線の特例 第18条 第18条第3項:第1項又は第2項により施設する場合の接地線
中性点接地の規定(電路の接地) 第19条 第19条本体
接地工事の 省略(乾燥場所等) 第29条 等 本第17条には省略規定なし

12. 試験対策

A. 試験で問われる5切り口

第17条に関する出題は、以下の5つの切り口に分類できる。問題文を読みながら どの切り口の問いか を即特定すると正答に最短で到達する。

# 切り口 典型的な問い方 正答の核心
1 種別判定 「対象機器の電圧から A〜D種のどれか」 各種の適用対象(条文本文)で電圧→種別
2 接地抵抗値(穴埋め) 「C種接地工事の接地抵抗値は」 10Ω以下(ELB時 500Ω以下)
3 接地線太さ(穴埋め) 「B種接地工事のうち高圧結合変圧器の場合の最小直径は」 2.6mm以上
4 計算(B種) 「Ig=4A、自動遮断装置1秒以内の場合のB種接地抵抗」 600÷4 = 150Ω以下(1秒以下→600/Ig。1秒超2秒以下なら300/Ig=75Ω)
5 緩和規定の適用判定 「漏電遮断器0.5秒以内動作時のD種接地抵抗値は」 500Ω以下

B. 頻出ひっかけ・落とし穴

重大度 ❌ 誤った認識 ✅ 正しい認識
🔴 致命的 A種にもELB緩和(500Ω)が適用される A種はELB緩和なし(高圧機器のため10Ω固定)
🔴 致命的 B種は常に4mm以上 17-3表の軟銅線太さは2区分:高圧・第108条特高架空結合 2.6mm/その他 4mm
🔴 致命的 C種とA種は同じ10Ωだから工事も同じ 線径が異なる(A種2.6mm vs C種1.6mm)・適用対象も異なる
🟡 注意 「150/Ig」を「150V/Ig」と書く 150は係数(混触時低圧側対地電圧150V以下に由来)。単位を付けない
🔴 致命的 C種・D種の判別を「対地電圧」で行う 使用電圧 で判別(300V以下→D種/300V超→C種)。三相400V機器は C種
🟡 注意 接地線太さと接地抵抗を同じ基準と思う 独立した2基準(線太さ=施工品質/抵抗値=電気性能)
🟢 軽微 ELB緩和で接地工事が省略可能 緩和≠省略(接地は施す・抵抗値が500Ωまで許容)
🟢 軽微 接地工事の省略は第17条に規定 省略条件は第29条等の各論(第17条には省略規定なし)

試験でのひっかけ:C種・D種の判定基準

C種・D種は 「使用電圧300V以下か、300V超過か」 で判定する。

  • 三相400V機器 → 使用電圧300V超 → C種接地工事
  • 三相200V機器 → 使用電圧300V以下 → D種接地工事

「対地電圧が300V以下だからD種」と早合点しない。試験では使用電圧で判定させる問題が多い。

試験でのひっかけ:B種接地抵抗の緩和条件

B種接地抵抗値は 自動遮断装置の動作時間 で緩和される。動作時間が 短いほど分子が大きく許容抵抗値が大きい(緩い基準)。

条件 接地抵抗値
原則 150 ÷ Ig Ω以下
1秒超〜2秒以下で自動遮断 300 ÷ Ig Ω以下
1秒以下で自動遮断 600 ÷ Ig Ω以下

A種10Ωの理解

A種10Ωは 高圧・特別高圧機器の外箱電位上昇を抑え、地絡継電器(GR)の動作を確保するための基準。B種のように「150V ÷ 接地抵抗」で算出する問題ではない。A種は固定値10Ω・B種は計算式150÷Ig として明確に区別する。

C. 穴埋め過去問チャレンジ

問題1: A種接地の数値

高圧の電気機械器具の金属製外箱には( ア )種接地工事を施す。接地抵抗値は( イ )Ω以下とし、接地線には直径( ウ )mm以上の軟銅線を使用する。

解答
解説と復習導線
空欄 正答
(ア) A
(イ) 10
(ウ) 2.6

A種10Ωは 高圧機器外箱の電位上昇抑制+地絡継電器(GR)動作確保 が根拠。B種4mmと線径混同注意。

問題2: B種接地の計算式

B種接地工事の接地抵抗値は、変圧器の高圧側電路の1線地絡電流のアンペア数で( ア )を除した値に等しいオーム数以下とする。ただし、高圧電路と低圧電路を結合する変圧器であって、当該高圧電路に当該変圧器を施設する箇所において地絡を生じた場合に1秒以内に自動的に当該電路を遮断する装置を設けるときは( イ )を除した値に等しいオーム数以下とすることができる。

解答
解説と復習導線
空欄 正答
(ア) 150
(イ) 600

動作時間が短い(1秒以下)ほど分子が大きく抵抗値が大きく取れる(緩い基準)。

問題3: C種・D種のELB緩和

使用電圧( ア )Vを超える低圧の機械器具の鉄台等に施す( イ )種接地工事の接地抵抗値は( ウ )Ω以下と規定されているが、低圧電路において地絡を生じた場合に( エ )秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設するときは( オ )Ω以下とすることができる。

解答
解説と復習導線
空欄 正答
(ア) 300
(イ) C
(ウ) 10
(エ) 0.5
(オ) 500

C種は300V超低圧機器の外箱が対象。D種は300V以下で抵抗100Ω以下(緩和は同じ500Ω)。

問題4: B種接地線太さの2区分

B種接地工事の接地線は、( ア )電路と低圧電路を結合する変圧器の場合は直径( イ )mm以上、( ウ )電路と低圧電路を結合する変圧器または特殊な施設の場合は直径( エ )mm以上の軟銅線とする。

解答
解説と復習導線
空欄 正答
(ア) 高圧
(イ) 2.6
(ウ) 特別高圧
(エ) 4

「B種=4mm一律」と覚えると誤答する。17-3表の軟銅線太さは2区分。

D. 派生問題群(B種計算の典型)

想定問題1(B種計算・原則)

高圧電路の1線地絡電流が 5A の系統で、B種接地工事を施す。自動遮断装置は 設けない場合 の最大許容接地抵抗値はいくらか。

解答と解説

150 ÷ 5 = 30Ω以下

原則式 150÷Ig をそのまま適用。

想定問題2(B種計算・緩和2段階)

高圧電路の1線地絡電流が 4A の系統で、B種接地工事を施す。自動遮断装置の動作時間が以下のとき、最大許容接地抵抗値はそれぞれいくらか。

  • (ア) 動作時間 1.5秒(1秒超〜2秒以下)
  • (イ) 動作時間 0.5秒(1秒以下)
解答
  • (ア) 300÷4 = 75Ω以下
  • (イ) 600÷4 = 150Ω以下
解説と復習導線

動作時間が短いほど分子が大きく → 緩い基準(より高い抵抗値が許される)。

想定問題3(C・D種混在の同一接地極)

C種接地が必要な機器(300V超)と D種接地が必要な機器(300V以下)を 同一の接地極 に接続する場合、接地抵抗値はいくつ以下にするべきか。

解答と解説

10Ω以下(より厳しい C種基準を適用)。

同一接地極を共用する場合、最も厳しい基準 に揃える原則。

E. まぎらわしい選択肢と正解の違い

誤った記述 正しい記述 なぜ違うか
「A種の接地抵抗は100Ω以下」 10Ω以下 100ΩはD種。A種は高圧なので1桁厳しい
「A種の線径は4mm以上」 2.6mm以上 4mmはB種特別高圧結合。線径順は B(特高) > A=B(高圧) > C=D
「B種は常に4mm以上」 高圧結合 2.6mm / 特別高圧結合 4mm 17-3表の軟銅線太さは2区分
「C種にELB緩和なし」 C種にELB緩和あり(500Ω以下) A種にはなく、C・D種にはある
「D種は300Vを超える低圧機器」 300V以下(300V超はC種) 「以下」「超」を逆に覚える事故が多い
「150/Ig は単位が V/A」 150は係数(V÷Ω換算後の数値) 物理的単位ではなく設計式の係数
「接地工事の省略は第17条で規定」 第29条等の各論で規定(第17条は施設方法のみ) 17条=種類・抵抗・線太さ/29条=省略条件

17. 実務シーン — 主任技術者の引用場面

なぜこのセクションが必要か

第17条は 電気主任技術者の日常業務で最も頻繁に引用される条文。受電設備新設・年次点検・改修工事のあらゆる場面で本条の数値・線径が登場する。実務イメージを持つことで、暗記から脱却し長期記憶に定着する。

シーン① — 高圧受電設備の保安規程作成

工場・ビル新築時の キュービクル保安規程 で、A種接地(高圧機器外箱)と B種接地(低圧側中性点)の 接地抵抗値・接地線太さ を仕様として記載する。

  • A種:10Ω以下/2.6mm以上の軟銅線
  • B種:150÷Ig(事前に系統の Ig を計算し、具体的な抵抗値を仕様化)/2.6mm以上(高圧結合の場合)
  • 接地端子盤の構成(共用接地か個別接地か)も保安規程に明記

シーン② — 年次点検(接地抵抗測定)

電気事業法に基づく 年次点検 で、A種・B種・C種・D種の各接地抵抗値を 接地抵抗計 で測定し、規定値以下であることを確認・記録する。

  • 測定方法: 電位降下法(補助電極2本を用いて抵抗を実測)
  • 測定時期: 乾燥期(最も大地抵抗が高くなる時期)の値を記録するのが望ましい
  • 記録様式: 保安規程の 付帯資料 として保管(最低5年)
  • 規定値超過時: 接地極の打ち増し・銅板追加・接地端子の腐食補修

シーン③ — 改修工事時の整合性確認

既存設備の 増改築時 に、追加機器の接地工事種別・抵抗値・線径を判定する。

  • 新規機器の電圧 → 各種接地工事の適用対象(条文本文)で種別決定
  • 既存接地系統への接続可否(最厳基準への合わせ込み)
  • ELB緩和の適用可否(漏電遮断器0.5秒以内動作の確認)
場面 必要書類 第17条との関係
高圧受電設備新設 保安規程・接地計画書 A種・B種の数値・線太さを仕様化
年次点検 接地抵抗測定記録 第17条の規定値(B種は17-1表)以下であることの担保
改修工事 施工計画書・既存接地系統図 追加機器の種別判定・最厳基準への整合

実務での但書

上記はあくまで典型的な参照場面の例であり、実運用は事業者・案件・行政指導により異なる。共用接地極の採否は、雷サージ波及リスク や 現地の大地抵抗率 を考慮して総合判断するのが望ましい(第18条との整合検討も必要)。


📒 解いたら記録 → 間違えたら間違えノートへ(PDCAを回す)

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18. 関連条文・関連ページ

計算演習への展開


19. 過去問実績

主軸(直近14年で第17条「接地工事の種類及び施設方法」を直接論点とする問題)

年度 問 形式 論点
R07下 問4 穴埋 電気設備の接地(A〜D種の総合論点)
R07下 問11 計算 接地極の埋設深さ及び接地抵抗測定
R06下 問4 穴埋 B種接地工事の接地抵抗値
R06下 問12 計算 B種接地抵抗値及び常時流れる電流
R06上 問13 計算 B種・D種接地抵抗値の計算
R05下 問11 計算 需要設備付近で発生した1線地絡事故(B種計算)
R05上 問12 計算 B種接地工事の抵抗値及び常時流れる電流
R04上 問3 穴埋 高圧架空電線路の接地工事
R01 問13 計算 B種接地工事
R01 問6 論説 接地工事の工事例
H30 問5 穴埋 接地工事の種類及び施設方法
H25 問13 計算 接地抵抗値
H24 問10 計算 B種接地工事の接地抵抗値
H24 問6 論説 接地工事

→ 過去14年で15回出題(接地クラスタの最頻出条文)。B種計算問題が頻出(R06下/R05上下/R01/H24 等)。

H28問2 の帰属訂正(2026-06-11)

旧版で主軸に掲載していた H28問2(接地工事)は、denken-ou houkih28-2 一次照合で第19条・第24条・第28条の複合出題(空欄出典: (ア)(イ)(エ)=第19条/(ウ)=第28条)と確認されたため、第19条 ほかへ再帰属した(kakomon.yml 同日訂正・PR #81 平成スポット監査の後続)。あわせて実績表の R07上問11 は R07下問11 の期誤記だったため是正(R07上問11 は水力計算・フッター注記と整合)。

出題パターン分析

  • B種計算: 7回(最頻出パターン。Ig 与件 → 150÷Ig or 緩和式適用)
  • A〜D種総合穴埋め: 4回(R07下/R06下/R04上/H30)
  • 接地線太さの正誤: 1回(H24問6)
  • 特殊条件(埋設深さ等): 1回(R07下問11)
  • 論説: 1回(R01問6)

kakomon.yml の登録更新(2026-05-08)

旧版wikiでは「第18条登録」だった以下2件を、本セッションで「第17条登録」に訂正済(一次ソース照合により本来の根拠条文が第17条であると判明):

年度 問 内容 旧登録 新登録
R05上 問12 B種接地工事の抵抗値及び常時流れる電流(計算) 第18条 第17条
R05下 問11 需要設備付近で発生した1線地絡事故(計算) 第18条 第17条

R08 出題予測

予測

B種計算問題は最頻出(直近5年で5/8出題)→ 必須対策。

  • 最有力: B種接地抵抗の計算(150÷Ig もしくは緩和式300/600÷Ig の使い分け)
  • 次点: A〜D種の総合穴埋め(種別→抵抗→線径の3点セット)
  • 注意: C・D種のELB緩和(500 Ω ) は単独でも複合でも問われやすい
  • 隠し玉: 17-3表の軟銅線太さ2区分(B種高圧結合 2.6mm vs 特高結合 4mm)の引っかけ

20. 用語集

第17条の条文や出題で登場する主要用語を整理した。

用語 読み 意味 試験での注意点
A種接地工事 えーしゅせっちこうじ 高圧・特別高圧機器の外箱等に施す接地(10Ω以下/2.6mm) ELB緩和なし
高低圧結合変圧器 こうていあつけつごうへんあつき 高圧電路と低圧電路を結合する変圧器(配電用変圧器の総称)。一次側=高圧(6.6kV等)、二次側=低圧(200V/100V等) B種接地の対象。条文用語は「高圧電路と低圧電路を結合する変圧器」
低圧機器外箱 ていあつききがいばこ 低圧電気機械器具(モータ・コンセント・分電盤・空調機等)の金属製の外側ケース C種(300V超)・D種(300V以下)接地の対象。漏電時に作業者が触れる部位
B種接地工事 びーしゅせっちこうじ 高低圧結合変圧器の低圧側中性点に施す接地(150÷Ig) 線太さは2区分(2.6mm/4mm)
C種接地工事 しーしゅせっちこうじ 300V超低圧機器の外箱等に施す接地(10Ω以下/1.6mm) ELB緩和で500Ω以下
D種接地工事 でぃーしゅせっちこうじ 300V以下低圧機器の外箱等に施す接地(100Ω以下/1.6mm) ELB緩和で500Ω以下
1線地絡電流 いっせんちらくでんりゅう 高圧電路で1相が地絡した際に大地に流れる電流(Ig) B種接地抵抗の分母に入る
対地電圧 たいちでんあつ 電路と大地との間の電圧 B種設計式で「150V以下」が基準
接地抵抗値 せっちていこうち 接地極と大地との間の電気抵抗 A種10Ω等の数値暗記
引張強さ ひっぱりつよさ 接地線が機械的応力に耐える最小強度(kN) A種1.04kN/C・D種0.39kN
軟銅線 なんどうせん 焼き鈍した柔らかい銅線。施工性が良い 接地線の標準材料
漏電遮断器(ELB) ろうでんしゃだんき 地絡電流を検出して電路を遮断する装置 0.5秒以内動作で C・D種500Ω緩和
自動遮断装置 じどうしゃだんそうち B種接地で参照される、地絡時に自動遮断する装置 動作時間で 300/600÷Ig に緩和
中性点 ちゅうせいてん 三相変圧器の3相が結合する中性の点 B種接地の対象点
共用接地(共用接地極) きょうようせっちきょく 複数の接地系統が同一の接地極を共有する方式 最厳基準に揃える

21. 最終チェック

  • A種接地抵抗値 = 10Ω以下(緩和なし)/線径 2.6mm以上(引張強さ1.04kN)
  • B種接地抵抗値 = 150÷Ig 以下(緩和:1秒超〜2秒以下 300÷Ig/1秒以下 600÷Ig)
  • B種線径 = 高圧結合 2.6mm以上 / 特別高圧結合 4mm以上(引張強さ2.46kN)
  • C種接地抵抗値 = 10Ω以下(ELB0.5秒以内 → 500Ω以下)/線径 1.6mm以上
  • D種接地抵抗値 = 100Ω以下(ELB0.5秒以内 → 500Ω以下)/線径 1.6mm以上

因果理解

  • なぜA種10Ωか説明できる(外箱電位上昇抑制+地絡継電器動作確保/B種混触防止式とは別論理)
  • なぜB種150÷Igか説明できる(混触時の低圧側対地電圧 ≤ 150V を担保)
  • なぜC種は300V超でD種は300V以下か説明できる(対地電圧の高さ=危険度の差)
  • なぜA種はELB緩和なしか説明できる(高圧機器のため固定基準を維持)

比較・区別

  • A種とC種の違いを3点言える(適用対象・線径・ELB緩和有無)
  • B種線径の2区分を即答できる(高圧結合2.6mm/特高結合4mm)
  • 同一接地極での共用時は最厳基準に揃えることを知っている

法令体系

  • 第17条 = A〜D種接地工事の本体規定(種別・抵抗・線太さ)
  • 上位 = 省令第10条・第11条(接地原則/接地方法)
  • 関連 = 第18条(金属体接地極)/第19条(電路接地)/第29条(省略条件)

ひっかけ対策

  • 「A種にもELB緩和あり」→ 誤り(A種は緩和なし)
  • 「B種は常に4mm」→ 誤り(17-3表の軟銅線太さは2区分)
  • 「ELB緩和で接地省略可」→ 誤り(緩和≠省略)
  • 「省略条件は第17条」→ 誤り(省略は第29条等の各論)

📜 条文原文(同梱PDF 逐語転記)

条文原文 — 電技解釈 第17条(令和7年11月版・逐語)

経産省告示PDF(docs/assets/pdf/denken-kaishaku-r07-11.pdf)の抽出テキストから 項・号の構造ごと転記した。scripts/check_law_verbatim.py が本ブロックを原典と逐語照合する。 表は原文の枠を崩さず転記できないため ※ で示し、本ページの解説表に委ねている。

第1項 A種接地工事は、次の各号によること。

一 接地抵抗値は、10Ω以下であること。

二 接地線は、次に適合するものであること。

イ 故障の際に流れる電流を安全に通じることができるものであること。

ロ ハに規定する場合を除き、引張強さ1.04kN以上の容易に腐食し難い金属線又は直径2.6mm以上の軟銅線であること。

ハ 移動して使用する電気機械器具の金属製外箱等に接地工事を施す場合において可とう性を必要とする部分は、3種クロロプレンキャブタイヤケーブル、3種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブル、3種耐燃性エチレンゴムキャブタイヤケーブル、4種クロロプレンキャブタイヤケーブル若しくは4種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブルの1心又は多心キャブタイヤケーブルの遮へいその他の金属体であって、断面積が8mm2以上のものであること。

三 接地極及び接地線を人が触れるおそれがある場所に施設する場合は、前号ハの場合、及び発電所、蓄電所又は変電所、開閉所若しくはこれらに準ずる場所において、接地極を第19条第2項第一号の規定に準じて施設する場合を除き、次により施設すること。

イ 接地極は、地下75cm以上の深さに埋設すること。

ロ 接地極を鉄柱その他の金属体に近接して施設する場合は、次のいずれかによること。

(イ) 接地極を鉄柱その他の金属体の底面から30cm以上の深さに埋設すること。

(ロ) 接地極を地中でその金属体から1m以上離して埋設すること。

ハ 接地線には、絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く。)又は通信用ケーブル以外のケーブルを使用すること。ただし、接地線を鉄柱その他の金属体に沿って施設する場合以外の場合には、接地線の地表上60cmを超える部分については、この限りでない。

ニ 接地線の地下75cmから地表上2mまでの部分は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管(厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管及びCD管を除く。)又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと。

四 接地線は、避雷針用地線を施設してある支持物に施設しないこと。

第2項 B種接地工事は、次の各号によること。

一 接地抵抗値は、17-1表に規定する値以下であること。

※ 17-1表 は本ページの解説表を参照(原文の表は未転記)

二 17-1表における1線地絡電流Ig は、次のいずれかによること。

イ 実測値

ロ 高圧電路においては、17-2表に規定する計算式により計算した値。ただし、計算結果は、小数点以下を切り上げ、2A未満となる場合は2Aとする。

※ 17-2表 は本ページの解説表を参照(原文の表は未転記)

三 接地線は、次に適合するものであること。

イ 故障の際に流れる電流を安全に通じることができるものであること。

ロ 17-3表に規定するものであること。

※ 17-3表 は本ページの解説表を参照(原文の表は未転記)

四 第1項第三号及び第四号に準じて施設すること。

第3項 C種接地工事は、次の各号によること。

一 接地抵抗値は、10Ω(低圧電路において、地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設するときは、500Ω)以下であること。

二 接地線は、次に適合するものであること。

イ 故障の際に流れる電流を安全に通じることができるものであること。

ロ ハに規定する場合を除き、引張強さ0.39kN以上の容易に腐食し難い金属線又は直径1.6mm以上の軟銅線であること。

ハ 移動して使用する電気機械器具の金属製外箱等に接地工事を施す場合において、可とう性を必要とする部分は、次のいずれかのものであること。

(イ) 多心コード又は多心キャブタイヤケーブルの1心であって、断面積が0.75mm2以上のもの

(ロ) 可とう性を有する軟銅より線であって、断面積が1.25mm2以上のもの

第4項 D種接地工事は、次の各号によること。

一 接地抵抗値は、100Ω(低圧電路において、地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設するときは、500Ω)以下であること。

二 接地線は、第3項第二号の規定に準じること。

第5項 C種接地工事を施す金属体と大地との間の電気抵抗値が10Ω以下である場合は、C種接地工事を施したものとみなす。

第6項 D種接地工事を施す金属体と大地との間の電気抵抗値が100Ω以下である場合は、D種接地工事を施したものとみなす。


監修ログ

  • 2026-08-31 17-2表の結合セル誤読を是正(Fable 反証監査 → Claude が原典PDFで再照合): 旧記述「中性点接地式電路は原典でも計算式欄が空欄」は誤り。同梱PDF p.32 の罫線を PyMuPDF で実測したところ、「電気ボイラー等」行と「中性点接地式電路」行を仕切る罫線(y=654.1)は x≤256.4 の見出し列にしか存在せず、計算式列(x=256.9〜539.9)に達していない。上下の罫線(y=605.6・y=670.7)は計算式列を横切っている。該当領域を画像化して目視でも確認済み。したがって \(\sqrt{I_1{}^2+V^2/(3R^2)\times10^6}\) は2行にまたがる結合セルで、中性点接地式電路も同式を使う。式の意味とも整合する(\(V^2/(3R^2)\times10^6\)=相電圧 \(V/\sqrt3\) を中性点抵抗 \(R\) で割った抵抗分地絡電流の2乗、\(I_1\)=静電容量分、そのベクトル和)。これに伴い「17-2表の3つのひっかけ」#3 を差し替えた。結合セルの向きはセルの bbox やテキスト抽出では決まらず、罫線を読むか画像化するしかないという教訓。
  • 2026-08-29 監査是正: 「条文原文(同梱PDF 逐語転記)」節を新設し、経産省告示PDF(令和7年11月版)の抽出テキストから項・号の構造ごと逐語転記した。従来このページは「照合済」と宣言しながら機械が逐語照合できる条文原文を持たなかったため、宣言の裏付けが取れなかった。本節の追加により scripts/check_law_verbatim.py の照合対象になる(転記後の全引用が原典と一致することを確認済み)。表は原文の枠を崩さず転記できないため※ で示し、本ページの解説表に委ねている。
  • 2026-08-28 出題実績を SoT と整合(Claude・kakomon.yml 突合): メタを 14回→15回 に是正(SoT 集計・本文2箇所)。
  • 2026-08-28 17-2表の honest-hold 解消(Claude・PDF 画像化で読み取り): 前版で「機械抽出では数式が復元できない」として記載を見送っていた 17-2表(1線地絡電流 Ig の計算式)を、同梱PDF p.32 の該当領域を高解像度で画像化して読み取り、全4行+備考6記号を収載した。確定した内容: ①中性点非接地式(下記以外)= 1+((V'/3)L−100)/150+((V'/3)L'−1)/2、第2項・第3項が負なら0 ②電気ボイラー等=√(I₁²+V²/(3R²)×10⁶) ③中性点接地式電路(2026-08-31 訂正。旧記述「原典でも計算式欄が空欄」は誤り。罫線を実測したところ、両行を仕切る罫線が計算式欄に達しておらず、②の式が「電気ボイラー等」行と結合セルで共用されていた) ④中性点リアクトル接地式=√(((V/√3)R/(R²+X²)×10³)²+(I₁−(V/√3)X/(R²+X²)×10³)²)。備考では L=電線延長(ケーブルを除く)/L'=線路延長(ケーブルに限る) と語が異なる点、V' は公称電圧を1.1で除した電圧で同表内の V(公称電圧そのもの)と意味が違う点を明示。典拠: 同梱PDF p.32-33。
  • 2026-08-28 表の原典突合(Fable 一任・座標ベース復元表と照合): ①「17-1表=A〜D種の接地抵抗値」「17-3表=A〜D種の接地線太さ」という表名の誤帰属を全面是正(原典の17-1表・17-3表はいずれもB種専用。A・C・D種の数値は条文本文=第1・3・4項で規定)。②B種緩和(300/600÷Ig)の適用対象を原典どおり「高圧又は35,000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合する変圧器」に是正(旧記述「特別高圧結合は別途規定」は誤り)。③原典の17-1表(3行)・17-3表(キャブタイヤ8mm²行を含む3行)をセクション2に原文どおり収載。④17-2表(Ig計算式)は機械抽出で数式が復元できないため式を記載せず、同梱PDF p.32 の目視照合が必要である旨を明記。⑤2.6mm/4mm の根拠条文誤記(第6項→第1項第二号・第2項第三号)を訂正。典拠は「同梱PDF p.32-33 の 17-1表・17-2表・17-3表」。
  • 2026-08-28 監査是正(ChatGPT/Fable 監査 → Claude 一次照合): 想定問題4の解答を是正(Ig=4A・1秒以内→300÷4=75Ω→600÷4=150Ω)。17-1表では 1秒以下=600/Ig、1秒超2秒以下=300/Ig。同ページ内の他ブロックは正しく150Ωとしており内部矛盾していた。
  • 2026-05-01 v2.0: 過去問チャレンジ・まぎらわしい選択肢・Mermaid図・最終チェック・分散セルフチェック追加
  • 2026-05-05 v2.1: メタテーブルに「典拠/照合日/隣接条文/混同注意」4行追加。フッタにステータスラベル3軸(条文番号/出題実績/数値根拠)導入
  • 2026-05-08 v3.0 全面再構築(条文番号誤記訂正): タイトル「A種接地工事」→ 「接地工事の種類及び施設方法」 に昇格。A〜D種統合構造で v2.4.3 完全準拠の再構築。
    • 誤記の経緯: 旧版(v2.1)はタイトル「A種接地工事」となっていたが、第17条の正式タイトルは「接地工事の種類及び施設方法」であり、A〜D種すべてが本条に内包される。隣接記事(旧18.md「B種接地工事」/旧19.md「C種・D種接地工事」)も同様にA〜D種を3条文に誤分割していた構造的誤り。
    • 一次ソース照合: JEEA 電気設備技術基準・解釈の解説〔その2〕 / サンコーシヤ 接地規程一覧 / 経産省 電技解釈 PDF / 電験3種対策-MAC 法令文(17〜19条) で照合済み。
    • 構造: v2.4.3 テンプレート完全準拠(18.mdと同一構成)。YAMLメタ宣言/隣接条文クラスタマップ(第0条)/A〜D種統合SVG(第1条)/17-1表+17-3表(第2条)/4種類のブロック分解(第3条)/因果理解(第4条)/Mermaid種別判定フロー+A種保護動作+B種混触防止SVG(第5条)/施設形態3シーン(第6条)/核心キーワード4語(第7条)/適用範囲とELB緩和の適用一覧(第8条)/A/B 2層暗記表(第9条)/省令体系図(第10条)/条文別暗記マップ(第11条)/試験対策(5切り口・ひっかけ・穴埋め4問・派生問題3問・まぎらわしい選択肢/第12条)/実務シーン3場面(第17条)/関連条文(第18条)/過去問実績(主軸15件+kakomon更新ずれ訂正記録/第19条)/用語集13語(第20条)/最終チェック(第21条)。
    • kakomon.yml 訂正: 第18条登録だった2件(R05上問12・R05下問11)を 第17条 に移行(本セッションで実施)。
    • 未確認領域: 電技解釈の 逐語原文 は本記事では取得できておらず、JEEA講座および接地規程解説からの 要旨 を記載している。試験対策上は要旨で十分だが、行政手続等で逐語原文が必要な場合は経産省の解釈原本を別途参照されたい。
    • 隣接記事との整合: 17.md(本記事)と 18.md(v1.0・2026-05-08作成)は構造完全整合。19.md は本セッション続行で全面差し替え予定(タイトル「C種・D種接地工事」→「保安上又は機能上必要な場合における電路の接地」)。
  • 2026-05-10 Phase C: 一次ソース確認warning(経産省告示PDF参照)を冒頭に配置(電技解釈はeGov未登録のため読者保護目的)

最終確認: 2026-05-08 | ステータス: v3.1(ChatGPT校閲反映:B種緩和訂正・C/D使用電圧判定・A種10Ω純化・B種太さ3区分・一枚暗記表) | 条文番号: ✅ 一次ソース照合済(JEEA/経産省告示PDF/サンコーシヤ) | 出題実績: ✅ kakomon DB 14件照合済(直近 R07下問4・R07下問11/B種計算最頻出。旧版「R07上問11」は誤記=R07上問11は水力計算で接地ではない・2026-06-10 denken-ou 照合で訂正。H28問2 は houkih28-2 一次照合で第19条・第24条・第28条の複合出題と確認し再帰属・2026-06-11) | 数値根拠: ✅ 公式根拠記載済(17-1表 抵抗値/17-3表 線太さ3区分/A種10Ω=外箱電位抑制+GR動作/150÷Ig 混触防止式) | バージョニング基準 | テンプレv2.4仕様