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工事の種類と施設場所の対応表

電技解釈第156条に基づく、低圧屋内配線工事の施設場所別可否一覧。


工事の種類 × 施設場所 対応表(解釈第156条 156-1表)

同梱PDF 令和7年11月版 p.152-153 の 156-1表をそのまま復元したもの(2026-08-28 照合)。 ○ = 施設できる/空欄 = 施設できない。条文解説は 解釈第156条。

2026-08-28 是正 — 旧版の表には5件の誤りがありました

旧版は 使用電圧300V以下/300V超の区分を持たず、次の5件が原典と食い違っていました。 フロアダクト工事(旧版は「点検できる隠ぺい○・点検できない×」=原典と逆。正しくは点検できない隠ぺい場所・乾燥・300V以下のみ○)/ 合成樹脂管工事(点検できない隠ぺい・湿気水気を×としていたが原典は○)/ バスダクト工事(展開・湿気水気・300V以下を×としていたが原典は○)/ セルラダクト工事(点検できない隠ぺい・乾燥・300V以下が欠落)/ ライティングダクト工事(点検できる隠ぺい・乾燥・300V以下が欠落)。 いずれも旧版では ✅(照合済)が付いていました。電圧区分を落とした要約が誤りの温床だったため、原典の行列をそのまま置いています。

施設場所 区分 使用電圧 がいし引き 合成樹脂管 金属管 金属可とう電線管 金属線ぴ 金属ダクト バスダクト ケーブル フロアダクト セルラダクト ライティングダクト 平形保護層
展開した場所 乾燥した場所 300V以下 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
展開した場所 乾燥した場所 300V超過 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
展開した場所 湿気の多い場所又は水気のある場所 300V以下 ○ ○ ○ ○ ○ ○
展開した場所 湿気の多い場所又は水気のある場所 300V超過 ○ ○ ○ ○ ○
点検できる隠ぺい場所 乾燥した場所 300V以下 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
点検できる隠ぺい場所 乾燥した場所 300V超過 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
点検できる隠ぺい場所 湿気の多い場所又は水気のある場所 — ○ ○ ○ ○ ○
点検できない隠ぺい場所 乾燥した場所 300V以下 ○ ○ ○ ○ ○ ○
点検できない隠ぺい場所 乾燥した場所 300V超過 ○ ○ ○ ○
点検できない隠ぺい場所 湿気の多い場所又は水気のある場所 — ○ ○ ○ ○

この表から読み取れる原則

  • どこでも使えるのは 合成樹脂管・金属管・金属可とう電線管・ケーブル の4種(点検できない隠ぺい・湿気水気まで○)
  • がいし引き工事が落ちるのは「点検できない隠ぺい場所」だけ(湿気・300V超でも展開・点検可なら○)
  • フロアダクト・セルラダクトは「点検できない隠ぺい場所・乾燥・300V以下」が本拠(床下に埋める工事なので、点検できる場所の想定ではない)
  • 300V超になると落ちるのは 金属線ぴ・フロアダクト・セルラダクト・ライティングダクト・平形保護層
  • 湿気・水気で落ちるのは 金属ダクト・金属線ぴ・フロア/セルラ/ライティングダクト・平形保護層(バスダクトは300V以下なら展開場所で○)

読み方のポイント

  • 「展開した場所」= 点検口なしで目視できる場所(天井裏でないむき出しの場所)
  • 「隠ぺい場所」= 壁や天井内など、外から見えない場所
  • 「点検できる」= 点検口やアクセス経路があるかどうか

特殊場所での工事制限(解釈第175条〜)

可燃性ガス危険場所(解釈第175条)

条件 使用可能な工事
可燃性ガスまたは引火性液体の蒸気が存在する場所 ✅ 金属管工事(==厚鋼電線管==のみ)
〃 ✅ ケーブル工事(キャブタイヤケーブル等)

厚鋼管がポイント

薄鋼電線管(C管)は不可。厚鋼電線管(G管)に限定される。合成樹脂管は使用不可。


粉じん危険場所(解釈第176条)

条件 使用可能な工事
可燃性の粉じんが存在する場所 ✅ 金属管工事
〃 ✅ ケーブル工事

可燃性ガスとの違い

粉じん場所では金属管の管種(厚鋼・薄鋼)の制限は特に設けられていない点に注意。


火薬庫(解釈第177条)

条件 使用可能な工事
火薬庫内 ✅ ケーブル工事
〃 ✅ がいし引き工事

火薬庫は2択

金属管工事は使用不可。ケーブルまたはがいし引きの2種類のみ。


頻出落とし穴

がいし引き工事は「隠ぺい場所」に弱い

施設場所 がいし引き工事
展開した場所(乾燥・湿気問わず) ✅ ○
点検できる隠ぺい場所(乾燥・湿気問わず) ✅ ○
点検できない隠ぺい場所(乾燥・湿気問わず) ❌ ×

「点検できない」は全滅

がいし引きは点検できない隠ぺい場所では乾燥・湿気を問わず一切不可。 「隠ぺいならOK」という誤解に注意。点検できるかどうかが分岐点。


湿気・水気のある場所で使えない工事

工事の種類 湿気・水気場所
金属ダクト工事 ❌ ×
バスダクト工事 ❌ ×
フロアダクト工事 ❌ ×
セルラダクト工事 ❌ ×
ライティングダクト工事 ❌ ×
平形保護層工事 ❌ ×
合成樹脂管工事(点検できない隠ぺい) ❌ ×

「ダクト系」は湿気に弱い

ダクト類(金属・バス・フロア・セルラ・ライティング)は共通して湿気・水気のある場所に使用不可。 対照的に、金属管・ケーブルは全場所OKという整理が有効。


全場所対応の工事(最強の2つ)

工事の種類 全施設場所
✅ 金属管工事 ○(全6区分)
✅ ケーブル工事 ○(全6区分)

試験での使い方

「どんな場所でも使えるのは?」という問いには金属管工事・ケーブル工事の2つ。 特殊場所(可燃性ガス・粉じん・火薬庫)でも共通して登場するのがケーブル工事。


最終更新: 2026-03-30 | v1.0 | 頻出数値一覧 | 配線工事テーマ

変更履歴

  • 2026-08-28 監査是正(Claude・PDF 画像化で原典確定): 156-1表の写しに 5件の誤りがあったため、原典(同梱PDF p.152-153)の全行列(12工事 × 10区分・使用電圧300V以下/超の区分つき)に置き換えた。旧版は電圧区分を持たない6列要約で、フロアダクト工事が原典と逆(点検できる隠ぺい○・点検できない× → 正しくは点検できない隠ぺい・乾燥・300V以下のみ○)、合成樹脂管(点検できない隠ぺい・湿気水気を×)、バスダクト(展開・湿気水気・300V以下を×)、セルラダクト(点検できない隠ぺい・乾燥が欠落)、ライティングダクト(点検できる隠ぺい・乾燥が欠落)が誤っていた。いずれも旧版では ✅ 照合済マークが付いていた。articles/kaishaku/156.md の表とセル単位で一致することを機械照合済み。