電技解釈 第68条 — 低高圧架空電線の高さ¶
⚠️ 重要訂正(2026-05-11)— v1.0 内容に大幅な誤記がありました
旧 v1.0 は 「第68条 = 低圧専用」「第75条 = 高圧専用で +1m」「電線種別で高さが異なる(一般5m / 絶縁3m)」 という体系で書かれていましたが、いずれも電技解釈令和7年11月版 第68条 68-1表 と矛盾 することが Phase Hoki 横展開監査(2026-05-11)で判明しました。
- 第68条 は「低圧架空電線又は高圧架空電線」の共通規定(低高圧で同じ高さ)
- 道路横断は低高圧とも6m(旧記載「低圧5m / 高圧6m」は誤り)
- 第75条 は「電車線等との接近・交差」の規定で、高圧の高さ規定ではない
- 電線種別による高さ差はない(横断歩道橋の低圧3m/高圧3.5m を除く)
本 v1.1 では 68-1表 の正規記述に統一しました。Phase D-D で v2.7 テンプレ準拠の全面書き直し予定。
📜 一次ソース確認のお願い(2026-05-10)
本ページは電気設備の技術基準の解釈(経済産業省が省令の解釈として示すもの)を学習用に整理したものです。電技解釈は eGov 法令API に登録されていないため、本Wikiの品質保証は wiki内クロスリファレンスと過去問データベース(kakomon.yml)への照合に依存しています。重要な実務判断や試験直前の最終確認は、必ず経産省公式の最新告示PDF(電気設備の技術基準の解釈)に当たってください。誤記を発見された場合は GitHub Issues でご連絡ください。
📊 試験対策メタ
- 出題頻度: 🔥🔥(過去14年で 3 回出題)
- 重要度: B(重要)
- 直近出題:
低圧・高圧架空電線の高さは 68-1表 で共通規定(電圧階級で差はない)。道路横断 6m(路面上)、鉄道・軌道横断 5.5m(レール面上)、その他 5m(地表上)。横断歩道橋のみ 低圧3m / 高圧3.5m で電圧階級差あり。「その他」の 5m には 2つの 4m 例外がある。①屋外照明用(絶縁電線又はケーブル・対地電圧150V以下・交通に支障なく施設)②低圧架空電線を道路以外の場所に施設する場合。どちらも地表上4m。
⚡ 5秒で思い出す¶
- 道路横断は==6m(低圧・高圧共通)/鉄道横断は5.5m(同)/その他は5m==(同)
- 横断歩道橋の上は 低圧3m / 高圧3.5m(電圧階級で差がつく唯一の場面)
- 屋外照明用(絶縁電線・ケーブル・対地電圧150V以下を交通支障なく施設)は==地表上4m== に緩和
- 第75条は「電車線との接近・交差」の離隔距離規定で、高さ規定ではない(旧版の対比は誤り)
セルフチェック: 高圧架空電線が道路を横断する場合の最低高さは、低圧と差がつくか同じか。理由とともに答えよ
同じ。路面上6m以上(低圧と共通)。第68条は「低圧架空電線又は高圧架空電線の高さ」を電圧階級共通で定めた条文であり、道路横断のように車両の通行を妨げない高さを確保する目的は電圧階級によらず変わらないため。旧版で「低圧5m / 高圧6m」と差をつけて覚えた場合は、低圧側を6mに修正する必要がある。
📋 条文の概要¶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 規定対象 | 低圧架空電線・高圧架空電線(電圧階級共通) |
| 根拠法 | 電技解釈 第68条 第1項(電気設備技術基準の解釈)/省令 第25条第1項 |
| 主要数値 | 道路横断 路面上6m / 鉄道・軌道横断 レール面上5.5m / その他 地表上5m(4m 例外が2つ: 屋外照明用の絶縁・150V以下/低圧を道路以外)/横断歩道橋のみ 低圧3m・高圧3.5m |
| 判定基準 | 表に定める基準面(路面上/レール面上/横断歩道橋路面上/地表上)からの垂直距離 |
ひっかけ:第75条との混同(旧 v1.0 の最大誤記)
第68条 = 「低圧架空電線又は高圧架空電線の高さ」(電圧階級共通の高さ規定)
第75条 = 「低高圧架空電線と電車線等又は電車線等の支持物との接近又は交差」(75-1表は 離隔距離 [m] の規定で、高さではない)
旧版で語られていた「第68条=低圧/第75条=高圧で+1m」は誤り。第68条 自体が低高圧共通で、その値は 道路6m・鉄道5.5m・その他5m。
📊 架空電線の高さ基準(第68条 第1項・68-1表)¶
告示原文に従う。電圧階級は横断歩道橋を除き共通。
| 区分 | 高さ(68-1表より) |
|---|---|
| 道路(車両往来がまれ/歩行専用部分を除く)を横断する場合 | 路面上 6m |
| 鉄道又は軌道を横断する場合 | レール面上 5.5m |
| 低圧架空電線を横断歩道橋の上に施設する場合 | 横断歩道橋の路面上 3m |
| 高圧架空電線を横断歩道橋の上に施設する場合 | 横断歩道橋の路面上 3.5m |
| 上記以外①屋外照明用であって、絶縁電線又はケーブルを使用した対地電圧150V以下のものを交通に支障のないように施設する場合 | 地表上 4m |
| 上記以外②低圧架空電線を道路以外の場所に施設する場合(①の条件は不要) | 地表上 4m |
| 上記以外③その他の場合 | 地表上 5m |
第2項: 水面上に施設する場合は、船舶の航行等に危険を及ぼさない高さに保持。 第3項: 高圧架空電線を氷雪の多い地方に施設する場合は、人・車両の通行等に危険を及ぼさない積雪上高さに保持。
暗記の核心:高さの理由(電圧階級ではなく『何の上に張るか』で決まる)
- 道路6m ← 大型車両(10t トラック・2階建てバス 高さ4m級)+ 余裕で安全裕度を持たせる規格
- 鉄道5.5m ← 軌道車両 + パンタグラフ・架線装置を考慮
- 横断歩道橋(低圧3m・高圧3.5m) ← 歩道橋の路面上であり大型車進入なし。電圧階級で 0.5m 差をつける唯一の場面
- 屋外照明用4m ← 絶縁電線・ケーブルかつ 150V 以下の交通支障なき施設のみ緩和(一般の道路横断には適用されない)
- その他5m ← 一般地表上の標準高さ。「道路でも鉄道でも横断歩道橋でもない」場面の既定値
典型ひっかけ選択肢(v1.1 修正版)
| 場面 | 誤り | 正解 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 低圧架空電線の道路横断 | 5m | 6m | 旧版「低圧5m」は誤り。68-1表は低高圧共通6m |
| 高圧架空電線の道路横断 | 6.5m | 6m | 高圧は 第75条 で+1m ではない。第68条 共通の6m |
| 鉄道横断(低圧/高圧) | 5m/6.5m | 5.5m(共通) | 鉄道横断は電圧階級共通の5.5m |
| 低圧架空電線の横断歩道橋上 | 3.5m | 3m | 横断歩道橋は低圧3m・高圧3.5m(電圧差あり) |
| 高圧架空電線の横断歩道橋上 | 3m | 3.5m | 高圧は +0.5m(+1m ではない) |
| 低圧架空電線を道路以外に施設 | 5m | 4m | 68-1表「低圧架空電線を道路以外の場所に施設する場合=地表上4m」(無条件)。5m は「その他の場合」=高圧等 |
出題予測
試験では「道路横断は何m?」「電圧階級で差はあるか」が頻出。68-1表 を正規記述で覚える。第75条との混同(「第75条は高圧の高さ規定」)は最大級ひっかけ — 第75条 は離隔距離規定。
電線種別の取り扱い(v1.1 修正)¶
旧 v1.0 の「電線種別で道路横断高さが異なる(一般5m / 絶縁3m / ケーブル3m)」は誤り
告示 68-1表 は 横断歩道橋を除き、電線種別による高さ差を設けていない。道路横断は低圧・高圧・一般電線・絶縁電線・ケーブルすべて共通の 路面上6m。
電線種別で施設条件が変わるのは別の条文(第65条 電線の種類、第66条 引張強さ、第67条 ケーブルの施設方法)であり、第68条 第1項の高さ規定とは独立。
例外: 屋外照明用で「絶縁電線又はケーブル」かつ「対地電圧150V以下」かつ「交通に支障なく施設」の3条件をすべて満たすときのみ、地表上4m に緩和される(その他の場合は地表上5m)。
頻出落とし穴(v1.1 修正版)¶
- 🔴 「低圧の道路横断は5m」と答える → 誤り。68-1表は 低高圧共通の6m(旧 v1.0 の主犯誤記)
- 🔴 「第75条 = 高圧の高さで +1m」と覚えている → 誤り。第75条 は 電車線等との離隔距離規定で高さではない
- 🔴 道路横断で電線種別ごとに高さを変える → 誤り。68-1表 は道路横断について電線種別で差を設けない
- 🟡 横断歩道橋を「歩行者専用だから3m」と一律に覚える → 誤り。低圧3m / 高圧3.5m で電圧階級差がつく唯一の場面
- 🟡 「その他の場所」を4m と覚える → 誤り。「その他」は 地表上5m が原則。4m は屋外照明用(絶縁・150V以下・交通支障なく)の特例
- 🟢 鉄道横断で電線種別ごとに変える → 誤り。鉄道横断は電線種別関係なく レール面上5.5m
📜 条文原文(同梱PDF 逐語転記)¶
条文原文 — 電技解釈 第68条(令和7年11月版・逐語)
経産省告示PDF(docs/assets/pdf/denken-kaishaku-r07-11.pdf)の抽出テキストから
項・号の構造ごと転記した。scripts/check_law_verbatim.py が本ブロックを原典と逐語照合する。
表は原文の枠を崩さず転記できないため ※ で示し、本ページの解説表に委ねている。
第1項 低圧架空電線又は高圧架空電線の高さは、68-1表に規定する値以上であること。
※ 68-1表 は本ページの解説表を参照(原文の表は未転記)
第2項 低圧架空電線又は高圧架空電線を水面上に施設する場合は、電線の水面上の高さを船舶の航行等に危険を及ぼさないように保持すること。
第3項 高圧架空電線を氷雪の多い地方に施設する場合は、電線の積雪上の高さを人又は車両の通行等に危険を及ぼさないように保持すること。
📝 過去問実績(kakomon.yml 照合・[要再確認])¶
| 年度 | 問 | 形式 | 論点 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| R01 | 問8 | 五肢択一 | 低高圧架空電線の施設 | 旧 v1.0 の「低圧5m vs 高圧6m 対比」記述は誤り(68-1表共通6m)— 一次照合要 |
| H27 | 問7 | 五肢択一 | 架空電線の高さ及び離隔距離 | 第68条(高さ)と 第75条(電車線等との離隔)の組合せ問題 |
| H23 | 問7 | 五肢択一 | 低圧架空引込線 | 引込線は 第116条 等の別規定。第68条 本体ではない可能性が高い — 一次照合要 |
kakomon.yml の topic 記述(旧 v1.0 由来)も v1.1 の正規記述で再点検が必要
旧版に依拠した topic 文言(例:「低圧5m vs 高圧6m」)が残っていれば、本ページ修正と並行して kakomon.yml も更新する必要がある。
R08 出題予測
過去14年で2〜3回の出題。直近 R01 なので中程度の再出題リスク。
予想出題パターン: - 道路横断の正確な高さ(6m — 低高圧共通) - 横断歩道橋の電圧階級差(低圧3m / 高圧3.5m) - 第75条 との取り違え(第75条 は高さではなく離隔距離規定)
対策: 68-1表 の正規記述を写経して覚える。旧 v1.0 で「低圧=低い/高圧=高い」体系で暗記した場合は最初から覚え直し。
実装例:設計計算(v1.1 修正版)¶
例1:低圧架空電線が市道を横断¶
- 要件: 路面上 6m 以上(68-1表 道路横断・低高圧共通)
- チェック: 大型車両 + 安全裕度
- 判定: 4.9m → NG(6m まで嵩上げ必須)
例2:高圧架空電線が県道を横断¶
- 要件: 路面上 6m 以上(低圧と同じ)
- チェック: 旧 v1.0 で覚えた「高圧は+1m で6m」結果は 偶然正しいが、低圧との対比理由は誤り
- 判定: 6.0m → OK
例3:低圧架空電線が横断歩道橋の上を横断¶
- 要件: 横断歩道橋路面上 3m 以上
- チェック: 高圧なら 3.5m 必要(電圧階級で 0.5m 差がつく)
例4:低圧線が鉄道を横断¶
- 要件: レール面上 5.5m 以上(電線種別関係なく)
- チェック: 電車パンタグラフ・架線装置を考慮
- 判定: 5.2m → NG(5.5m まで嵩上げ)
例5:屋外照明用の絶縁電線(対地150V以下)を交通支障なく地表に施設¶
- 要件: 地表上 4m 以上(特例・3条件すべて該当時のみ)
- 3条件: ①屋外照明用 ②絶縁電線又はケーブル ③対地電圧150V以下 ④交通に支障なく施設
- 注意: 1つでも欠ければ「その他の場合」となり地表上5m
📒 解いたら記録 → 間違えたら間違えノートへ(PDCAを回す)¶
各過去問の「理解した/曖昧/間違えた」ボタンで解答結果を残せます
上の過去問の各ブロック下に出る 理解度ボタン(〇理解した/△曖昧/×間違えた) とメモ欄で、解いた結果がブラウザの localStorage に保存されます(Do→Check)。
- ×間違えた を押した問題は間違えノートに 自動集約 され、間違えた問題だけ抽出して再演習できる(Check→Act)
- メモ欄に「なぜ間違えたか」を残すと、次回復習時に文脈ごと復元される
- 同一オリジン(kfurufuru.github.io)配下なので、本Wiki/法規Wiki/理論Wiki のチェック記録は すべて同じ間違えノートに集約(横断PDCA)
🔗 関連ページ¶
- 電技解釈 第75条 — 離隔距離規定(高さ規定ではない)。電車線等との接近・交差時の最小離隔距離 [m]
- 電技解釈 第71条 — 建造物との接近交差(上部・側方の離隔規定)
- 架空電線路 テーマページ — 高さ・離隔距離・支持物強度の総合
- 配線工事・屋外配線 — 屋内との施設条件の違い
改訂履歴¶
- v1.1(2026-05-11): Phase Hoki 横展開監査で旧 v1.0 の主要記述(「第68条=低圧専用」「第75条=高圧で+1m」「電線種別で高さ差」)が告示 68-1表 と矛盾と判明 → 全表を 68-1表 の正規記述に統一・第75条 を離隔規定として再分類・電線種別差別化を撤回・頻出落とし穴を6項目すべて入れ替え・kakomon.yml の topic 照合を [要再確認] フラグで残置
- v1.0(2026-04-20): 初版(誤記混入)
変更履歴¶
- 2026-08-29 監査是正: 「条文原文(同梱PDF 逐語転記)」節を新設し、経産省告示PDF(令和7年11月版)の抽出テキストから項・号の構造ごと逐語転記した。従来このページは「照合済」と宣言しながら機械が逐語照合できる条文原文を持たなかったため、宣言の裏付けが取れなかった。本節の追加により
scripts/check_law_verbatim.pyの照合対象になる(転記後の全引用が原典と一致することを確認済み)。表は原文の枠を崩さず転記できないため※で示し、本ページの解説表に委ねている。 - 2026-08-28 出題実績を SoT と整合(Claude・kakomon.yml 突合): メタを 2回→3回 に是正(SoT: H27問7・R01問8・R04下問4)。
- 2026-08-28 監査是正(ChatGPT/Fable 監査 → Claude 一次照合): ひっかけ表の「低圧を道路以外に施設=5m」を 68-1表 どおり 4m(無条件) に是正(5m は「その他の場合」)。
最終確認: 2026-05-11 | ステータス: v1.1(即時防御パッチ・Phase D-D で v2.7 完全書き直し予定) | バージョニング基準